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超簡単!たった30秒・30度のシャワーで健康寿命を10年延ばす「温冷交代浴」

60代から始める健康法として、日頃から毎日の入浴を推奨しています。

ポイントは次の3点
①    湯船に肩まで浸かる
②    お湯の温度は40度〜41度
③    浸かる時間は10分〜15分

これに加えて行って頂きたい4つ目のポイントとして温冷交代浴があります。

温冷交代浴を行うと、自律神経が刺激され、驚くほど快調な毎日になりますよ。

今回は簡単にできる温冷交代浴の方法と、身体がそのメカニズムをお伝えします。


温冷交代浴のやり方とその効果

温冷交代浴とは

温冷交代浴とは、字のごとく温かいお湯と冷たい水の浴槽に交互に入る事によって、体に刺激を与えて、体調を整える入浴方法です。

この入浴方法は、ドイツやフランスなどヨーロッパ諸国では温泉療法として歴史が古く、医師の処方のもとでおこなわれる医療行為として認められてもいます。

現在では、ヨーロッパのみならず、我が国でも、筋肉疲労の速やかな回復のための手段としてとり入れれているアスリートは多い。

銭湯やスーパー銭湯では、水風呂はサウナーだけのものではなく、湯船に浸かった後に利用して温冷交代浴で健康増進に勤めておられる光景を目にします。

自立神経を整えるとどうなるのか

自律神経とは、内臓や代謝、体温といった体の機能を24時間体制でコントロールする神経のことです。

自律神経が乱れると、寝つきが悪くなり、ぐっすれりと眠ることができません。夜間何度もトイレに行きたくなるのも、症状の現れと言えるでしょう。

あるいは、日中に体がだるく、やる気が出ないといった症状も引き起こします。

症状が進むと、躁鬱病に発展することもあります。

自律神経は、心と体を活発にする交感神経と、これらを休ませる副交感神経がバランスを取る役割を担っています。

温冷交替浴で自律神経を鍛える

お湯で体を温めることで、血管は拡張し血流が良くなります。さらに、筋肉は緩められ副交感神経が優位になることでリラックスした状態となっています。

その状態から水風呂に入ると、温度差の刺激により、筋肉は収縮し、拡張していた血管も一気に収縮活動を起こし、自立神経は、交感神経を優位にして、緊張状態を作り出します。

交感神経と副交感神経のスイッチを強制的に切り替えることで自律神経を鍛えられます。

荒療法のようですが、自律神経を活性化させることが、オンとオフを切り替えを上手くコントロールできる身体づくりとなるのです。

また、血管も拡張と収縮をくりかえすことで弾力性のある血管に鍛えられ、更に血圧の上昇や下降を通じて心臓も強くなります。

無理のない温冷交替浴を心がける

とはいえ、温冷交代浴は心臓に負荷がかかるために、健康な人にとっては良薬ですが、高血圧気味の方や心臓に問題がある方、年配の方は注意が必要です。

健康な方でも慣れないと身体が驚いて、体調を崩してしまう可能性があるので、比較的負担が少なくて効き目のあるやり方をお伝えします。

必ず水に浸かる必要はありません。手先や足先に水をかけるだけでも効果はあります。

刺激が部分的であったとしても十分に自律神経を刺激します。

朝、起き抜けに顔を洗うときに冷たい水を手で触るとびっくりしますよね、しっかりと身体全体を温めた後に、体の一部だけに水をかけるだけで、十分温冷交替浴の効果を得ることが可能です。

温冷交代浴の習慣で元気な市民

手足にかける水は、冷たい水ではなく、30度くらいのぬるま湯でも効果はあります。

30度というと、全然冷たくはないですが、40度のお湯にしっかりと浸かり十分に身体が温まった状態だと、この温度の違いははっきりと刺激として感じることができます。

和歌山県の有田市、みかんの産地で有名なこの街に「光のゆ」という温泉施設があります。

この施設では、加温した41度の天然温泉にしっかりと浸かり、その後、源泉温度28度の加熱していない浴槽に浸かる入浴を推奨しています。

有田市は、みかんの産地として有名ですが、漁港の街でもあり、お客さまはみかん農家の方に加えて漁師さんも多いのです。

高齢者の多い地域ですが、ここでは多くの年配の農家さんや、漁師さんが浴槽を行ったり、来たりしながら気持ちよさそうに湯船に浸かっておられます。

皆さん現役バリバリなのですが、その理由は温度差13度の温冷交代浴にあるようです。

身体に大きな負荷をかけることなく、自律神経が鍛えられ、夜はぐっすりと眠ることができると評判で、地元産業に携わる人たちの健康維持の一翼を担い繁盛しています。

家風呂でも温冷交代浴を意識しよう

ご家庭では、お湯から上がって30秒ほど30度のお湯を手足にかけるだけでOKです。

最近のシャワーは温度調整ができますので、ご家庭でも簡単に低刺激の温冷交代浴を試してみてください。

ただし30度のぬるま湯とはいえ刺激を与える入浴方向ですので、心臓に病気のある方や不整脈がある方はやはり避けてください。

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