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扁桃腺摘出手術入院四日目 ~扁摘済看護師さん現る、初の食事ギブアップ、腎不全食ふたたび

【9月25日】
3時半ごろ トイレに起きてしまいました。
うーん、なかなか改善されないなァ。
普通の食事とは別に点滴で輸液されてるから身体の水分量が増えてるせいだと信じたい。
顔も昨日と同じくらいむくんでるし。

朝のトイレのついでに自主的に体重測定。
47.9kg。
ふむ、着衣状態とはいえ一日水栽培されてた割には減ってないな。
筋肉は凄い勢いで衰えてるんだろうけど。

7時頃、喉の痛みが強まって唾を飲み込むのがツラくなってきたので、
ちょっとフライング気味にロキソプロフェンゼリーをごくり。
実は昨夜からちょっと痛いなァと思ってたんだけど そのまま寝ちゃったのよね。
その後 検診に来た看護師さんに
痛かったらちゃんと言って鎮痛剤もらいなさい、まだ手術後2日なんだから、
とお叱りいただきました。はーい スンマソン。
血圧89-138、体温36.7℃。
怒られて血圧上がった?

喉の痛みが収まってきたタイミングで朝食。
全粥300g、大根とアサリのみそ汁、かしわ大豆、キャベツの和え物、ふりかけ、牛乳
(485kcal、たんぱく質21.1g、脂質14.5g、塩分2.57g)

喉への刺激物スキャン、グリーンです。
お粥にふりかけねェ、見た目がアレになるだけであまり味に変わりはないような。
食べ物の不意な喉ダイブもあまり起こらなくなって かなり普通に食べられるようになりました。
むしろストローで勢いよく口の奥まで吸い込んでしまう牛乳が危険。
美味しくご馳走さまでした。
食後にメイアクトゼリーごくり。
プレドニン×6錠にもゼリー使おうかと思ったけど 節約。
バクタ配合錠×1。アズノールでうがい。

9時半、本日の点滴開始。
セットしてくれた看護師のお兄ちゃんはなんと扁摘経験者。
「痛いですよねー」と これは話しやすくてヨイぞ。

左腕中ほどに留置された針に点滴チューブをつなぐも、なかなか液が落ちていきません。
どうも針の先端が血管の壁に当たっているようで 針をちょっと引っ張るとドドドッと液が落ちて 手を離すとピタリと止まります。
指と針の間に輪ゴム付けて引っ張ってましょうか と言ってみましたが さすがにソレはナシのようで。
針を留めてるテープを貼り替えるか…いやでも感染が心配だし…針を入れ直すのもなァ…
いや この人、思考を口に出してくれるから分かりやすいわ。

チューブをぐるぐるッと手に巻いてビシビシッとはじいて気泡を上に戻す作業など興味深く眺めます。
チューブって こんな雑な扱いに耐えるほど丈夫なのね。
ちょっと横になってもらえます?と じっくり針を調べたところ、
針から出ている残留チューブが捻れて固定されていたとのこと。
おいおい よく手術のときソレで大丈夫だったねッ?!
チューブを固定するテープを貼り替えて一件落着。
姿勢によって落ち方が変わるので 今日は大人しく横になってよう。

話しやすいついでに隣のベッドの予定や全粥食の塩分について確認。
入院前までせっせと食事制限してたんですけど 全粥食って平気でたんぱく質が20g超えてたり塩分2g以上あったりして気になってたんですよねー。
全粥食については確認。
隣のベッドは多分明日また人が来るであろうとのこと。
そっか、個室感覚が味わえるのは今日までなのね。

血圧80-129、体温37.1℃。熱が出るのは手術後だから仕方ないですよ って。
アイスノンもらって横に。
エネ○ゲン色の止血剤も一緒に入れられ始めたので そのまま爆睡。

11時半、お茶の配給の気配で目が覚めました。
あ、もぅお昼ご飯の時間だ。鎮痛剤飲まなきゃ。
ちょっと喉痛いなー と思いつつ ロキソプロフェンゼリーをグイッと。早く効けー。
すかさず昼食到着。

全粥300g、豚の生姜焼き、チャプチェ、焼きナス
(497kcal、たんぱく質23.2g、脂質15.4g、塩分1.44g)

…実は朝食後すぐ爆睡してしまったため ほとんどお腹空いてないんですよね。
今までの入院でも ままあったことなんですが。
とりあえず食べよう。
豚の生姜焼きのショウガ成分は抑え目なので刺激はナシ。
なんだけど だんだん傷口の痛みで口を開けるのが難しくなってきました。
舌の痛みと両側の痺れも顕在化。
さらに焼きナスの醤油がしみてか 喉の奥の方に焼けつくような痛みが広がります。
こ…これはガマンしちゃいけない痛みだ…ッ! たまらずナースコールをプッシュ。
看護師さんが到着した頃には全身に脂汗が浮かんでいました。

喉の痛みが激化したことを どうにかこうにか伝えます。
「食事前の鎮痛剤は飲んだんですよね?」
はい、飲みました(食前ギリギリだったけど)。
「じゃ 薬持ってきますね。食事はどうします?」
下げてください…(もともとお腹空いてなかったし)。
おかしいねー、あの人 朝食はペロッと完食してたんだけど、
ってスタッフステーションに向かう看護師さん 聞こえてますよー。

メイアクトゼリーを飲んで、
ナスの種でもまた扁桃腺の穴に入ったんじゃないかと思いつつアズノールでうがいしましたが 何も出てきませんでした。

14時、点滴終了。
ヒャッホゥと喜んでたらお代わりが出てきてガックリ。
「退院しても酒はやめといた方がイイですよ」と扁摘経験者の看護師さん。
「僕なんか退院したその日に『快気祝いじゃー』ってビール飲んだら炎症起こしちゃって怒られましたもん」
あぁ じゃあ大人になってから取ったんですね
「え、あ、完全に大人ってわけじゃなかったってゆーか…」
オイオイ やんちゃ坊主か。
他にも炭酸飲料もしばらく控えた方がイイとのアドバイスもくれました。
血圧68-128、体温37.2℃。
アイスノンが快適です。

この後もちょくちょく点滴のスピード確認に来てくれました。
早すぎる点滴は心臓に負担がかかるんだそうです。

ところで ちゅん。がいる2人部屋にはトイレがないので
向かいの4人部屋の入口にあるトイレまで出向かなければいけません。
その部屋にはお婆さんばかり4人いて、
いつも水彩画を描いてる人あり 朝元気に体操している人あり
時々皆で賑やかにお喋りしたり楽しそうにお過ごしです。

同じトイレを使っているのは ちゅん。以外にこの4方だけのようなのですが、
ちゅん。がトイレに向かって歩いていくと
ちょうど部屋の中からもトイレを目指して近付いてくるお婆さんと目が合うことが 結構な確率で発生します。
なんとなくトイレを「使わせてもらってる」感があるので
いかにも4人部屋の前で右に曲がった先にある談話室に行こうとしたんですよー という風を装って通りすぎます。
先方がトイレに消えると 自室に戻ってひとしきり時間を潰します。
お年寄りは動きがゆっくりですから。
頃合いを見計らって 再び4人部屋に向かいます。
まだ3回目の出直しとなったことはありません。
排泄サイクルの気が合うお婆さんがおられるようです。
最初は面倒だなー と思っていた出張トイレですが、
他の部屋をちらっとでも覗き見られる良い機会ととらえるようにしています。
こないだテーブルの上にカゴに盛られたミカンが乗っていて 居間みたいでした。

16時過ぎ、1階のローソンへ向かいます。
お昼ご飯がほとんど食べられなかったので 買い食いというものをやってみようと。
それほど空腹ではないのですが、
扁摘入院すると知ってSNSでコメントを寄せてくれる経験者の中に
「アイスは味方」
という忘れられない至言をもたらしてくれた人がいて、
どうにも実行せずにはおられない心理だったのです。

どっれっにしようっかな~と点滴ポール転がしながら品定め。
それでもハーゲ○ダッツを選ぶ勇気はなく 選んだのはカロリー控えめを謳うチョコアイス。別にカロリーオフである必要はないんだけど、
普通のアイスが(高いもの以外は)見当たらなかったのです。

いそいそと部屋に戻って写真を撮り、
フタを開けていただきま…って
なんでこのタイミングで点滴見にくるの扁摘兄ちゃんッ!
隠すのもナンだし あえて平静を装います。
一応昼間に アイスくらいなら間食はイイでしょうって言質とってるもんねッ。
兄ちゃんからもコメントなし。

改めて いただきまーす。
うーん、甘さ控えめだけどヒンヤリしたものが喉を通っていく感触や良し!
ちゅん。は大概の食事をバリバリ食べてるけど、
どうにも飲み下せない人や 喉の痛みに苦しむ人には アイスが救世主に思えるのももっともだと納得。
何と言っても 甘い物食べてると問答無用で幸せな気分になれるじゃないですか。

1時間後に夕飯。早めにロキソプロフェンゼリーをクイッと。

低蛋白ご飯130g、和風ムニエル(ポン酢)、盛り合わせサラダ(マヨ)、じゃが芋煮
(485kcal、たんぱく質13.3g、脂質14.8g、塩分1.56g)

やァ お久しぶり、低蛋白ご飯。
かける調味料を指示した献立カードもご無沙汰。
今回から腎不全食に切り替えられた模様です。
低蛋白ご飯もモニュモニュ柔らかい食感だから 喉に優しい仕様。
ムニエルのポン酢に少し警戒しましたが 特にしみることもなく食べられました。
柑橘なのにね。
大きいカットのレタスもがんがん噛んで大丈夫です。
野菜とマヨネーズの味に 身体がホッとしているのを感じます。
低たんぱく減塩の食に身体が順応してたんだなァ。
食後にメイアクトゼリー、ランソプラゾール錠。アズノールでうがい。

19時半、点滴終了。
明日もあるそうです。はーい。

食後は 今回サボっていた漢検テキストと 新規に持ってきた漢字パズル、塗り絵、そして「真田丸」。

前回の入院では一日の過ごし方や色々なことに迷いや妙な焦りがあったのですが、
今回はペースがつかめたのか 好きな時に好きな事をしてごくごく平穏に過ごせています。
痛みがあるので余計なことを考えてる余地がない ということかもしれませんけど、
前回はなーんであんなにクヨクヨしてたのやら などと思ってしまいます。
だんだん性格が図太くなってきているのかも。

消灯された窓際で恐る恐る歯を磨きながら 今夜も松山へ旅立つフェリーを見送りました。
この日はこれでおしまい。

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