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Shimanoが自信をもって選手たちにお勧めするハンドル-ステム一体型ハンドル[PRO VIBE EVO]①


使用しているハンドルは何ですか?

ハンドルとしての大きな区分(別々か一体型か)

近年のロードバイク市場を見ていると,エアロに特化したバイクが数多く販売されてきていますよね!
そこで,どの自転車企業も個々のバイクにのみ使用が可能な専用パーツが増えて,個人で好きな部品を取り付けるという自由の幅が減ってきたことも事実ではないでしょうか?

そこでハンドルの種類としても,「ステムとハンドルが別れているもの」と「ステムとハンドルが一体型であるもの」の大きな区分に分けられると思います.

ハンドルとステムが別々のタイプのメリット・デメリット

ステムとハンドルが別のタイプ

メリット
ハンドルのポジションが出しやすい
・ステムとハンドルが別れているため各パーツの交換がしやすい
・内線式の場合でもワイヤーやエレクトリックワイヤーが通しやすい
・落車時にハンドルがぶつかってもハンドルが回ってくれるためバイクへの反動が軽減されることがある.
・各パーツで購入可能なため比較的安価

デメリット
固定用ボルトの量が多いため重量が多少増える
・カーボンハンドルの場合は,オーバートルクによる割れが生じる可能性がある
・段差など縦方向の衝撃があった場合ハンドルが回ってしまう場合がある
・可動できる部分が多いためポジションは出しやすいが調節が難しい
・ステムとハンドルの相性がある

以上の様に,ハンドルとステムが別々なタイプ場合は多くのサイクリスト達のニーズに合わせたセッティングが可能であるが,ゴリラのようなパワー系のライダーなどからすると,ハンドルに力を入れてスプリント時などに回転などは危険な点としても考えられる.しかし,このハンドルの回転というのは,ステムの止め具が合金でハンドルがカーボンというように異なる素材を使用した時に多く見られる症状という場合が多いため,市販の「ファイバーグリップ」などを使用してあげることで軽減することが可能である.

ハンドルとステムが一体型のタイプのメリット・デメリット

一体型のタイプ

メリット
・軽量なものが多い
・専用設計されたものは,空力や軽量を考えられている
・取り付けが簡単
・見た目がすっきりしている
・パワー伝達率が高い

デメリット
・高いものが多い
・ポジションが出しにくい
・内線のワイヤ等の配線が難しいものが多い
・ハンドルに割れや損傷が発生した場合は,ステムも交換をしなければならない
・ダイレクトにステムとコラムの接する部分に捻じれの力が加わるためヘッドセットが緩みやすい

このように,一体型のタイプでは,空力やパワー伝達などを考慮した設計をしているが,いまいち「高価なものが多い」というのが多くの方が考えているでしょう.
ちなみに,Amazonなどで販売されている安価なカーボンハンドルは,カーボンの質が低いものが多いためひどい場合は,休憩中に日に当たる場所に短時間置いてしまったと言う時でも,カーボンが膨張してしまい軟化の原因にもなるので,安価なカーボンハンドルを使用するときは,注意して利用をお勧めします.

今回紹介するハンドル

PRO VIBE EVO

今回紹介するのは,Shimano PROからの一体型のタイプのハンドルである[PRO VIBE EVO]です.
私が,ロードバイクを始めた時に使用していたのは,DEDAのハンドルでステムと別れているタイプのものを使用していましたが,内装化というものがここ7年間ぐらいで進んできましたがその波に乗りたいと,私自身も内装可能なハンドルを購入しだしました.その時初めて使用したカーボンハンドルが「PLATT」というメーカーの物でした.
しかし,このハンドルですがカーボンがすごく柔らかかったことを覚えています.そのためステムに装着して使用していたところ,適正トルクでステムと固定したにもかかわらず段差でハンドルが回転するということが起きてしまったのです.その時は,アルミ合金のステムの止め具がカーボンと相性が悪いと思いチューブをカットして噛ませて固定していたぐらいですw
そこで,この固定という面でめんどくさくなり,一体型のタイプを購入することにしたのですがこれがどういう事か,ポジション出しがいらないぐらいぴったりだったことから一体型のタイプを使っているということです.
そろそろ本題に入りますね!!

今回購入したこのハンドルですが,後日納車予定のロードバイクにつける予定の為装着インプレッションは別回で行いますので,楽しみにしていてください.
このPRO VIBE EVOというハンドルですが,製作段階から素晴らしいと言えるものになっています.それは,パワーのあるワールドツアーチームの多くの選手が「是非大会で使用してみたい」というほどの商品である事です.

実際のスペックは?

今回購入したものは,125-380の大きさのハンドルです.

ハンドル幅は380mm
ドロップ部分の幅は400mm

ハンドルの形状としては,最近の流行りに乗っているのか,ドロップに向けて外側に広がるような形をしており380mmから400mmとなっているため
20mmの広がりになっていることがわかります.
このたったの20mmですが,外側に広がることでパワー伝達がしやすいということと持ちやすいという利点が生じます.

ステムの長さは125mm

ステムの長さはなんと125mmとなります.ご存じの方も多いと思われますが,ステムが120mmを超える一体型ハンドルはとても需要が少なく企業が販売することが少ないのです.
先日行われた,ツール・ド・フランスにおいても選手によっては150mmもの長さのあるステムの一体型ハンドルを使用していますが,特注という事と,プロ選手ということで企業が作成してくれますが,私も実業団選手として活動していますが,そこまで企業を動かす力はありません.(将来的には,動かすほどにはなりたいw)
そのため,一体型ハンドルで125mmというのも珍しい上に日本人の体格上標準のハンドル幅が400mmという事で,380mmでこのステムの長さが出回るという事が少なかったのでとてもいい買い物をしました.

この続きの記事は明日書きますので,是非フォローして読み逃さないようにお願いします!


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