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私の世界を変えていった曲たち

#スキな3曲を熱く語るというコンテストが始まると知ったとき、正直私は戸惑いました。何故なら3曲という指定が自分にとって難しいと思えたからです。

これまでRADWIMPSの「トレモロ」という曲について思い出を語ったことはありました。けれども、それは1曲ということだったからこそ書くことが出来た記事でした。

この3曲という指定に対し、私はまず自分にとってどれだけの影響を与えた曲であるかを考えました。幼いころから知っている曲、一番悲しい時期に聴いていた曲、人生の転機で聴いていた曲。たくさんの曲がありました。

そして気付きました。今が私にとっての一番の転機ではないかということに。今の自分が深く影響されている曲を語ることにします。


心から自由を感じられる場所へ 楽園/THE YELLOW MONKEY

小学生のころに知ってメロディーを覚えていた曲でした。それが数年前、とあるきっかけで再会することが出来ました。おそらくなんとなく検索した言葉でヒットしたのだろうと思います。どこかの歌詞の断片でしょうか。

ここで歌詞を抜き出そうと思ったのですが、どの部分もセンスがよすぎて抜き出すことが出来そうにありません。それくらいに全体的な完成度が高い曲です。メロディーもとても美しく、流れるように自由へと進んでいくことを促されているような気持ちになります。

MVではラストに女の子が出てきて、外に通じる扉を開けて終わります。その扉の先というのが白い光が強く差し込んでいて、外にある世界が希望に満ちたものであることを予感させる素晴らしい映像です。


私は今までの人生で自分の思うように生きられなかった時期があり、その影響もあってこの曲から感じる解放された雰囲気にとても憧れたのだと思います。

もしかしたらこの曲が作られた意図は別のところにあるのかもしれません。けれども私にとっては心の奥から自由について思いを馳せた曲です。まるでこの曲から、今の狭い場所での生活から抜け出す勇気をもらえたかのようです。一歩踏み出してみたいという淡い憧れが生まれました。

検索してわかったのですが、これは元々「新・木曜の怪談」というドラマの主題歌でした。確かにそのドラマを小学生の時に見ていたという記憶があるので、その関係で覚えていたようです。

いずれ、知っている世界から出て行く自分の背中を見ました。


遠くの誰か、自分自身に思いを馳せる カイコ/RADWIMPS

これは2011年3月11日に起きた東日本大震災によせて、ボーカルの野田洋次郎さんが毎年発表している曲のうちの一つです。2014年、つまりこの曲は3年目、そして7年前に作られたものとなります。

RADWIMPSは曲名などに他の意味が込められていたりすることがあります。例えば「君と羊と青」という曲には「群青」という言葉が秘められています。また、コロナ禍によせられた「ココロノナカ」という曲には「過去のコロナ」という意味が含まれていると分析されています。

この曲に含まれている意味は、私なりに考えたところ「カイコガ」という実在する蛾の名前でひとつ。また「懐古」や「回顧」といった、過去を思い返すという同音異義語ではないかと思っています。

このうち、蛾の名前が含まれていることは私にはどうしてなのかよくわかりません。けれどもYouTubeでのコメント欄には素晴らしい考察があります。人の命はそれだけ簡単に奪われてしまうといったような意味です。


もちろん震災当日など犠牲者の方に思いを馳せて聴くこともあります。他にも本当に心が疲れているときに聴くと、不思議と心の中から浄化されるような気持ちになります。

もしかしたら鎮魂歌のようなものを意識して作られているのかもしれません。語りかけてくるようなピアノの旋律と、MVに出てくるいくつものろうそくの儚い光。そしていつ聞いても考えさせられる歌詞がとても好きです。

1日くらいはあったかな
この世の誰一人泣かなかった日は
1日くらいはあったかな
この世の誰一人叫ばなかった日は

最近ではこの部分の歌詞に、現在の世界情勢をどうしても重ねてしまいます。今日この瞬間も生き延びる人がいて、苦しみ息絶えていく人がいます。人の生き死にはそうでなくても訪れるものですが、これほどまでに急激に広がるとは。

何度か強い伝染病の存在はありましたが、ここまでになるとは考えていませんでした。今はただただ自然の脅威というものを感じています。

この曲が作られたきっかけは東日本大震災ではありますが、人ができることの限界やその無常さを見せてくれます。そして自分がこの世界に生きている意味は何だろうと思わされるのです。


広い世界に取り残された自分を、どう生きるか。
ほんのちっぽけな存在である自分に何ができるか。

そんなことを深く考えさせられる曲です。


世界は君のものだという力強さ Famous Day/[Alexandros]

この曲が今回のコンテストに応募するにあたって一番最初に思い当たった曲でした。この曲のために他の2曲を探そうと思ったくらいです。それはどうしてなのか。それは私が今このnoteに存在する理由がまさにこの曲に詰まっているからです。

この曲は英語詞の部分が多いです。そのため、歌詞の意味はMVを見に行かないと正確にはわかりません。それでも伝わってくるのは込められているその切実なまでの力強さです。ドラムの存在感の大きさが影響しているのかもしれません。

演奏技術も素晴らしくメロディーもとても味わい深い曲です。どこか漂う哀愁のような雰囲気がまた切なさを感じさせます。[Alexandros]特有の強く背中を押してくれるようなメッセージ性が込められている曲です。


歌詞の意味はとても前向きで上昇志向に満ちており「この瞬間という瞬間をずっと待っていた」という言葉が歌われています。そして聴いている私たちに対しても「待っていたんだろう?」と問いかけます。

You're never gonna give it all away.
This world is yours don't u ever ask why.
手放してはいけない この世界は君のもの
理由なんてどうでもいいから

数年前から聴いていた曲なのですが、この歌詞の意味を知ったのは最近のことでした。「そうなんだ、私にとってはずっとそうだった」と心に刺さりました。それはやっと自分を生かせるnoteという居場所を見つけたんだといった感動でした。

これからどうやって生きていくのかということを長年自問自答していました。その思いが報われたような気持ちになったのです。答えを与えられたのではなく「答えはもう君は持っているんだろう、それはまさに今だ」と言われたような気持ちでした。

過去でも未来でもなく、これからの世界は今から君が作っていくんだと。


正直なところ、ここにいても気持ちが折れそうになったりすることはあります。あまり良くないと知りつつも他の方と比べてしまったり、自分の書けるクオリティの限界を感じてがっかりすることもあります。

それでも飽きっぽい私が続けて行くこと。勇気がなくても挑戦し続けていくこと。疲れる時があっても歩み続けていくことに意味があると思っています。心強いメッセージを胸に、私も頑張っていこうと思います。


ここまで読んで下さってありがとうございました。



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