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チームに必要なもの

今日は、4月に新しく主任になったA先生と数日前に話したことを書こうと思う。

最近、同じ法人の保育園で退職者が相次いでいるという話を聞いて、なぜそんなことが起こるのだろうね。といった感じで始まった雑談だ。

その前に少しだけA先生の話をしておこう。
彼女がうちの保育園で働くようになったのは、2017年2月。最初は朝パートからのスタートだったが、もともと幼稚園教諭としての経験があった彼女はパートスタッフとして十分過ぎるほどの働きを見せていた。2人目のお子さんが中学生になるタイミングで正規スタッフになり、着々とキャリアを積んであっという間に主任になった。人としても保育士としても申し分ないA先生はスタッフからの信頼も厚い。こう考えると、前年度までの主任のY先生にしても、今年度のA先生にしても、私はスタッフに恵まれているな、とつくづく思う。

先ほどの話に戻るが、他の園で退職者が相次ぐ中で、うちの園のスタッフは異動や退職を希望する者がここ数年殆どいない。個別の面談の際に今の園で働く上で困っていることなどを尋ねたりもするが、人間関係の課題などを訴えられることもほぼない。確かに人当たりが良く、気遣いができるスタッフが多いが、だからと言ってメンバー全員が非の打ち所のない完璧な人間というわけではもちろんない。それぞれキャリアも違うし、一人ひとりが大切にしている価値観や保育観もあるだろう。当然個性も様々だ。

A先生と話す中でわかってきたことは、スタッフ一人ひとりの人柄の良さだけで今のチームが出来上がっているのではなく、スタッフ同士がお互いの違いを認めようと意識して関わっていることと、チームの心理的安全性を作るのは自分達一人ひとりであると理解していること。

今は何となくそれができていたとしても、日々の業務に追われて気持ちに余裕がなくなれば、新しい意見を受け入れたり、相手を尊重したりすることも難しくなるだろう。だとしたら、忙しい時こそ、面白い話をしながら笑って大らかに過ごしたいものだ。と、同時に今あるものが決して当たり前でないということを忘れないようにしようと思う。

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