見出し画像

アルピニズムとは

💡UB【映画感想&Netflix】様の画像を使わせていただきます。

ありがとうございます。

本日は「アルピニズム」をテーマに書いていきます。

:

最近、山について学んでいる中でアルピニズムという言葉を新たに知った。

アルピニズムとは純粋に山登りを楽しもうとする趣味・趣向を表す。登山の概念とも言え、一言で言えば「登山家気質」ということだ。

英語ではalpinismという綴りである。

元々はヨーロッパで生まれた概念なのだが、そもそも日本には明治時代まで登山というのはなかった。

厳密には狩猟採集や神社への参詣などが目的で山を登ることはあったが、登山が目的で山を登ることはなかったとされている。

そこへ「スポーツ」としての登山を日本に伝えたのが神戸へ来たウェストンという英国人宣教師である。

彼は7年間神戸に滞在し、日本で登山を始めた。

また神戸に在住していたドーントという英国人は神戸の六甲山登山に勤しんだという。

こうした流れの中で日本人の間にもスポーツとしての登山が広まっていった。

元々神戸には「神戸徒歩会」という団体があったのだが、そこで代表を務めていた藤木という日本人は特に英国人の影響を受けた。

神戸徒歩会とは別個で「ロッククライミングクラブ」(岩登り)を創設し、街中で擬似登山を味わえる空間ができた。

もちろん登山にも勤しみ、ほぼ毎日登山をする人も現れるようになったそうだ。

実際に神戸市には「毎日登山発祥の地」という石碑がある。

それは、JR新神戸駅(山陽新幹線停車駅)の北側に広がる山野の中にある。

再度山という山があり、その山の中に石碑があるそうだ。

暮らしのすぐそばに山がある。

自然豊かな都市の中でも、より山登りが市民生活に浸透した神戸市。

アルピニズムは富士山近郊で生まれた概念だと思ったが、まさか神戸発祥だとは思わなかった。

ヨーロッパと登山の関係。

それについて、今後も探究を続けたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?