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光る刀で闘う!? 武道の師範代が生み出した新時代のデジタルスポーツ・SASSEN(サッセン)が気になる!

皆さんは、「SASSEN(サッセン)」というスポーツを聞いたことがありますか? おそらくまだ「知らない」と答える人が多いのではないでしょうか。

しかし、概要を聞けば、ほとんどの人が「やってみたい!」と思うはず。

サッセンは、「ITを使ってサムライの勝負を現代に再現したスポーツ(公式サイトより引用)」。

デジタル技術と武道を融合させた新時代のスポーツなのです。例えて言うなら、リアルに体験できる「スター●ォーズ」のライトセーバーでの決闘。つまり、光る刀でチャンバラ!

(ほら、やりたくなってきたでしょう!)

実際のプレイイメージはこちらをご覧ください!

このサッセン、実は出来てから1年ほどの新興スポーツ。口コミで広がり、エンタメスポーツとして人気を徐々に拡大しています。

その仕掛け人がサッセン代表の本村隆馬さん。福岡の空手道場の師範代をしつつ、サッセンを広める活動を行われています。

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快くインタビューに答えてくださった代表の本村さん

本村さんにサッセンというスポーツの魅力と誕生秘話についてインタビューさせていただきました!

いつでも、どこでも、誰とでも! 「武道×IT」のアイデアが生んだデジタルチャンバラ・SASSEN(サッセン)

ーー 早速ですが、サッセンの遊び方や遊べる場所について教えてください!

(本村さん・以下略)サッセンはサムライの武道をモチーフに、IT技術を掛け合わせたスポーツです。

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「サッセン」という名称は、「颯然(さつぜん 風がさっと吹く様)」という言葉や、空手を教える中で取り入れていた宮本武蔵の剣術「指先(さしせん)」からインスピレーションを受け、その二つの言葉を合わせたもの

基本的には1対1の個人戦で、「光るスティック(サッセン刀)」を相手の体に当てることが出来れば1本(得点)。2本先取したプレイヤーの勝ちです。

サッセン刀にはセンサーが内臓されており、刀同士や体に当たると音がなるので、SFの世界に入り込んだかのような刺激的な体験が味わえます。

(詳細ルールは以下)
・試合時間は60秒
・フィールドは5×7m(推奨)
・攻撃は1試合で5打(スイング)まで。相手の体に当たれば1本
・2本先取 もしくは 60秒経過時点で本数の多い方が勝ち
・フィールドの外に出た場合は「場外」として、相手に1本が入る
(公式サイトより引用)

ーー思ったより試合時間が短い! しかも攻撃に回数制限があるんですね。

はい、その通りです!

時間や攻撃回数に制限があるのは、「このタイミング、この一撃にかける…!」のような、サムライの時代の真剣勝負を実感してほしいから。そして、力や体力に関係なく、子供から老人まで遊んでもらいたいからです。

どんな年齢、どんな体力の人でも、頭を使えば勝てるスポーツなんです。

事実、サッセンのプレーヤーは老若男女幅広く、過去の大会優勝者には60代の女性がいます。子供と大人が戦っても、小さい体で相手を翻弄して勝利している場面をよく目にします。

ーー性別・年齢関係なく、それぞれが自分のスタイルでプレイ出来るというのは、とても粋なスポーツですね!

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女性も気軽に楽しめる

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試合中の様子。かっこいい!

また、サッセンは推奨フィールドが小さいので、試合場所が限定されない点にも魅力があると思っています。サッセン刀さえあれば、家の中でも公園でも海でも山でも、どこでも遊ぶことができます。

ーー改めて聞くと、非常にユニバーサルなスポーツですね。子供から大人まで同じレベルで楽しめるスポーツって意外と少ないと思います。

サッセンには生涯スポーツとしての役割も期待しています。なかなか激しい運動が出来ない人にとってもいい運動とコミュニケーションの場になりますし、年をとったら引退、ということもないです。

※生涯スポーツ:健康づくりや社交の場を目的として「生涯を通じて、いつでも、どこでも、誰でも」親しめるスポーツのこと

ある場所ではデジタルをキーに若者が新しい楽しみ方が出来るスポーツとして、ある場所では高齢者の運動不足解消に適したスポーツとして、その土地その土地で地域活性に貢献できればと思っています。

武道に幼い頃から触れてきたからこそ生まれた、”古き良き”と”最先端”の効果的な融合

ーー本村さんは普段、福岡で空手道場の師範代をやられているそうですね。なぜサッセンという新スポーツを立ち上げようと思われたのですか?

実家が空手道場で、幼いころから武道に触れてきました。昔は親にやらされている感覚もあって嫌になった時期もありましたが、大人になった今は、「古き良き」日本の武道に関わっていることを誇りに思っています。

ただ、その一方で、新しいコトやモノに触れるのが好きな気持ちはずっと根底にありました

2代目として道場を継ぐことになったとき、「空手は歴史ある武道だから、新しいものを取り入れるよりは伝統を守っていくことが重視される。武道に何か新しいものを取り入れて、頭1つ抜けるにはどうしたらよいのだろう?」と考えるようになったんです。

そんなとき、道場でナイフなどから身を守る護身術を教える際に生まれたのが今のサッセンに近いチャンバラのような取り組みでした。ここになら何か新しいものを取り入れることができるのでは、と思いました。

伝統的な武道の雰囲気を尊重しつつ、先進的なITを組み合わせたスポーツ。自分の中でも、新しさと伝統のバランスがうまく取れる感覚がありました。

ーー空手の師範代に加えて新しいスポーツの構想となると大変だったのではないでしょうか?

私にはIT知識がなかったので、当然アイデアを形にするところが一番のハードルになったのですが、そこは人に恵まれました。

幼少期に同じ空手道場に通っていた知人がたまたまITエンジニアになっていて、快く手伝ってくれたんです。もともと武道の知識もあるので話も早く、彼の協力で刀にITの力を与えることができました。

とはいえ、イメージを正確に形にするのは簡単なことではなく、ルールに基づいてサッセン刀の構造と仕組みを考えるのはかなり苦労しました。

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現在のサッセン刀

専用アプリと連携させることで、スイングや体に当たったことを自動で判定できるようになっているのですが、この自動判定の連携が難しく、打撃の当たり具合や、スイングの判定角度などは今も調整中です。

そもそも、サッセン刀は1年前は光っていませんでした。光っていないどころか、持ち手すらついていない状態で(笑)

最初はただの発泡スチロールの棒、試合も目視で判定していました。本当にイチからの状態で始まって、エンジニアと改良を重ねて今の形になりました。

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まだまだ改良の余地のあるスポーツですが、その分、プレイヤーの皆さんにフィードバックをもらって一緒に作り上げている部分も大きく、そこも1つの魅力だと思っていただけると嬉しいです。
これからもどんどん進化していく予定ですので、お楽しみに!

ーーサッセンにとっても興味が出てきました! どこで遊ぶことができるのでしょうか?

現在は東京の秋葉原で定期開催している体験イベントが中心になっています。その他、お声がけいただければイベントや、子ども向けのスポーツ教室や、企業の交流レクリエーションなどにもお持ちしています。

サッセンは個人戦だけでなく、剣道と同じような形で団体戦もできます。「次の相手を誰にするか」「あと1撃で決めないといけないから、次の対戦は戦略的に逃げに徹しよう」など、チーム間でのコミュニケーションが生まれますし、

合法的に人を叩くことができるスポーツなので、結構その人の人間性が見えます(笑)。

武道の精神を受け継いでいるので、試合前後には丁寧に挨拶をするなど、対戦相手を尊重し、お互いに称え合う空気が常に漂っているため、始終和やかに楽しめます。

「一度やってもらえたら絶対好きになってもらえる」
自信を持って広める、サッセンを知ってもらうためのさまざまな取り組み

ーー聞けば聞くほど魅力的なスポーツですが、現在の課題は何でしょうか?

新興スポーツなので、やはり認知度の向上が一番の課題です。もっとたくさんの方に知ってもらうために、サッセンを広めてくれるアンバサダーを募集したり、地域のイベントに参加したり、今後はサッセン刀の量産にも着手していきたいですね。

最近だと、コスプレとコラボレーションしたイベントなども企画しました。昨年大流行したあのアニメにも刀が出てくるので、子どもたちに大盛況でした!

コスプレしてキャラクターになりきって刀をふるう、燃えませんか?

ーー魅力的すぎますね! そういった新しいコラボレーションにも積極的なのがとても素敵だと思います!

ーーでは、最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

一度やってもらえたら、絶対ハマってもらえると思います!
ぜひ、一度体験会に来ていただき、SASSEN(サッセン)の魅力の虜になってください!

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秋葉原の体験会に昔から参加されているプレイヤーさんたち

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体験会の情報はこちら!
https://sassen.jp/sassen-akihabara/

一般社団法人 全日本サッセン協会 公式HP
https://sassen.jp/
お問い合わせ 担当 本村(mt.ryuma@gmail.com)
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本村さんに素敵なお話を聞かせていただきました!

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