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読書ってすごく良い

飲み会の次の日は、決まって文化的な行動をとるようにしている。

飲み会とは、酒を嗜み頭を使わず、友人と笑い合うことで時間を浪費する事柄である。そんな夜は実に楽しく、悩んでいたことや考えるべきことを綺麗さっぱり忘れてしまう。1、2年前はそれでよかった。

何故か今、私はそのような夜を受け入れられない精神状態にある。将来に向けて勉強を始めたからか、時間を浪費することに焦りを覚える。これは良いことであるが、同時に飲み会を心から楽しめなくなってしまっている要因の一つになっている。将来の自分は、アホ面下げて酒を飲んでいる今の私をどう思うのだろうか。

たかが飲み会ごときにありえない思考を巡らせているわけであるが、文化的な行動とは素晴らしい。その一つに「読書」がある。

二日酔いで頭痛がする中、友人と共に書店に赴き、ずっと気になっていた森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」と、フランクルの「夜と霧」を購入した。我慢できずに電車で本を開く。

フィクションには、フィクションでしか描き得ない煌びやかさや艶やかさがある。私の生活とは比べ物にならないくらい綺麗でキラキラした世界を、主人公と共に体験する。本に没頭すればするほどそれはリアルに感じて幸せな気持ちになる。

LINEもInstagramもTwitterも、通知をオフにして本を開き、フィクションの世界に入り込めば、飲み会とは別の、プラスの意味でいつもの悩み事や考えるべきことを忘れて楽しめる。

大人が読書をする理由の一つに、辛く厳しい現実世界から目を背けるというのはあると思った。

気分転換の方法として私は、飲み会より読書を選ぶ。次の日に響かないから。

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