健康で文化的な最低限度の生活を送る男
NEXT SUNDAYにライブが迫った私は、以前のような怠惰な生活とはうってかわり、文化的な生活をしている。
私はある日、レコードバーにいた常連客に勇気をだして、
「オススメの曲を教えてください」
とAppleMusicの検索画面を差し出した。
常連客は30代の中肉中背の男性であった。
彼は、「どういう系統が良いですか?」と私に聞いた。
「70、80年代のシティポップから、メタ」まで言った瞬間、彼は
「私はシティポップのオタクです(大声)」
と言い放った。
ビクってなった。
その後、たくさんの曲を教えて貰った。
ちなみにその中で気に入った曲は、間宮貴子の「Love Trip」である。
良い出会いだった。
彼にまたバーで会うことがあれば、聴いた曲たちの感想を伝えるとともに、また曲を教えてもらおうと思う。
生活の一部に音楽があることは素晴らしいと思う。音楽を聴くことで十分素晴らしいが、バンド、YouTube、あとディグることは誠に楽しい。
音楽が日常に溶け込むことは素敵だが、難点がある。それは、当時聴いていた曲を聴くことで、当時の記憶を思い出すことである。
人生、良い思い出だけならいいが、悪い思い出だってある。引越しのバイトをしていた時のことは、Paleduskを聴くことで容易に思い出すことができる。泣
この特定の音楽を聴くことによって昔の記憶を鮮明に呼び覚ます現象は、匂いが引き金になって意図せず何かの記憶が呼び起こされる「プルースト現象」に類似点がある。
フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面があり、その描写が元になっているらしい。
小説が元になっている現象ってなんだか素敵だと思う。
この音楽の難点は、ポジティブ思考でどうにかします。
私は文化的な生活を送っているがお金が無い。普段の生活を、最低限度の出費に抑えているところである。
そういえば昨日私が上げたこのツイート
夢の内容全部忘れました。
自分もみんなも笑っていたことは確かだけど。
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