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お散歩たのしい

 音楽に触れ、悦に浸って道を歩んでいる様は、客観的に見ると恥ずかしいが、間違いなく最高の時間である。先日友達が、「長い時間散歩をして、アルバムごと曲を聴いてる」と言っていたが、その良さがわかった。私は今日、教育実習先の中学校へのルートを確認したのである(心配性)。

 1人で知らない道、あるいは幼少期に通った道を音楽と共に歩んでいると、様々な気づきがある。私は文化人類学ゼミに属しており、フィールドワーク(街を歩いて、歴史的建築物や文化を感じたりするやつ)を度々行っている。それで身についた観察力で街を見る。

私は思った。「大学で学んだことが役に立っている、、!」

ちなみにそんな力などなくても明らかに万葉集の詩が石碑に刻まれていた。なんとか不動尊も明らかにあった。実に面白い街だった。最悪なトンネルもあった(蜘蛛だらけ)。

ルート確認がただのお散歩になってしまった。本日の歩数は、20800歩だった。目の下のクマがやばい。しかしその疲労感に見合うくらい良い時間が過ごせた。

 やはり、一人で何かに触れるというのはとても大切なことだと思う。ただの実習先へのルート確認でも、かなり楽しい。この楽しさは、大人になって変わった興味、音楽と、それらを楽しもうとする気持ちから生まれると思う。そうなると、ちょっとカッコつけて「そういうの興味無いです」とか、「それシャバい」とか言ってそっぽを向いているのは、もったいない。

 音楽に関しては本当にそうである。「ナインスはちょっとダサいから無理かな〜」とか、「ミーハーな曲聴いてる奴はだめ」とか言ってたら、本当に好きな音楽には出会えない(高校時代の私)。その音楽の良さを見つけた上で好きかどうかを判断するようになり、聴く音楽の幅が極端に広がった。私は、70年代、80年代の元祖シティポップ、現代の邦ロック、ポストハードコア、メタルコア、Djent系、静かめなEDM、K-POP、ゆったりめな日本のHIPHOPが好きだ。最近はテクノ系を聴き始めた。ジャンル的にはごちゃごちゃだが、ある程度は共通点がある。これはまた次の機会に書こうと思う。

 人生、何事にも興味をもって、ある程度触れてみることが大切だ。どんな先入観もどんな偏見も捨てて、真っ直ぐにその媒体に触れてみる。そうしたらそれの良さが見えてくる。やがて自分の本当に好きなモノが見えてくるんじゃないか。これからも色んな好きなモノに出会えると思うと、人生ワクワクである。

 適度な田舎を有線のイヤホンを着けてノリノリで歩き、そこらへんのものをパシャパシャ撮っている男がいたら、たぶん私である。話題が右往左往してしまったので、お散歩中に見つけた終わっている自販機の写真を載せてから、おやすみしようと思う。

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