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会計システムがあっても簿記の知識は必要なのか?

こんにちは。SSKC武部です。

前回の投稿で、簿記の勉強を始めたことをお伝えしましたが、現在も勉強中です。簿記3級は入門編とはいえ、会計知識0の状態から始めた私にとっては難しく感じる部分もあります。

さて、今回は、簿記の勉強を進める中で、ふと疑問に感じたことを題材にしていこうと思います。


簿記の知識は果たして必要?

勉強を進める中で浮かんできた疑問。
それは、「会計システムでの運用が増えてきている中で、簿記で求められる財務諸表を作成する能力は必要なのか?」ということです。

近年は、単なる業務効率化といった面だけでなく、電子申告の普及や電子帳簿保存法の改正、インボイス制度の導入といった会計業務の複雑化がきっかけとなり、会計システムの導入が増えてきています。
現在、様々な会計システムが存在していますが、会計業務を自動化し、帳簿や決算書等の作成や保管・管理をサポートするという部分は総じて共通の機能です。

このように会計業務の自動化により、財務諸表の作成方法まで知らなくても極端に言えば、仕訳の仕方さえ攻略できていれば、会計業務ができてしまうのではないかとふと思いました。

簿記知識を使う場面は財務諸表の作成だけではない⁈

結論から言うと、会計業務の自動化が発展しても簿記の知識は必要になるでしょう。

ただ、簿記の知識は財務諸表を作成するために必要という認識には少しズレがあるのではと思います。なぜなら簿記では、仕訳の作成から始まり、損益計算書や貸借対照表の作成が求められる中で、実際の業務では、決して財務諸表の作成がゴールなのではなく、+αを求められる場面が多いように感じているからです。この+αは人によって様々だと思いますが、経営者の立場であれば経営的な視点で数字を読み解く必要があるでしょうし、そこから経営課題を見つけていくといったことが必要になるでしょう。

つまり、簿記で培った財務諸表を“読み解く力”がより重点的に必要になってくるということです。

おわりに

会計システムの導入により手作業で財務諸表を作成する負担が減るという自動化の恩恵を受ける一方で、作成された財務数値の分析を行い、増減の原因を突き止め、提案や解決策を提示するといった思考力が今後ますます重要になってくると感じています。

自動化できる作業がAIに置き換えられることは会計業務に限られた話ではありません。改めて、AI時代に求められる人間ならではの強みとは一体何なのか考える機会となりました。

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