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コロナウィルス警報

コロナウイルスのせいで観光業界は死滅寸前である。かわいそうなのは観光大使の鹿。観光客の激減で鹿せんべいがもらえず飢えて死にそうになっている

社長としてはようやくここまで育ってきた会社と、それを支えてくれているスタッフに対して、どのように対応するかが大きな局面に来ている。ノートを始めたのは、社員だけでなく、数多くの関係者に直接対話できるツールとして、自分がいま何を考えているかを伝えるためにも役立つのではないかという意味もある

◆情報をいかに収集するか

毎日、主にツィッターで情報を取るようにしている。「専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望」が話題になっている

感染症の専門家が「嫉妬を感じるくらい良くまとまっている」と推薦したからだ。内容は濃く、確かに充実している。しかも文章がうまい。さすが弁護士さんである。

しかし少し長い。そして難しい。読み込むのに時間がかかりすぎる。社員にこれを紹介しても「ようわからへんわ」と言われるのが落ちである

大阪府

こちらもツィッターで拾ってきた画像。大阪府の吉村知事が厚生労働省から渡された提案書(案)を写真に取って貼り付けたのだ。吉村さんに、たくさんのブーイングが出たが、私にとってはありがたい一枚だった

この短い文章はこれまでの経緯が分かると、案外見やすい。これをどう判断し、どう社員に説明するかだ。

◆アナロジーで簡単に伝える

私の理解はこうだ。専門家を気象庁としよう。これまで専門家が日本社会に伝えていたのは「コロナウイルス注意報」だ。今回の専門家会議の判断は、全国一律の状態ではない、個別の地域判断が必要だ。これの読み方はこうだ

兵庫県と大阪府については「コロナウイルス警報」といえる状態です。今後二週間、より慎重な行動が大阪府民、兵庫県民に求められています。できる限り出歩かないで、自宅で待機し、接触をさけてください。

ここで失敗するとより強い「コロナウイルス避難準備」などに入ります。最悪の状態を想定して、兵庫県・大阪府の自治体については、医療の崩壊とさらに強い行動が求められるので、計画を立案しておくようにしてください。

希望をもって行動し、最悪のことを想定する。企業も個人もその態度で対応できるよう準備が必要だ。

吉村さんのツィートと写真アップは、マスコミというフィルター抜きに瞬時に情報伝達された。これをどう読むかは別として大阪府民や事業所を置く経営者として貴重な情報提供に感謝したい。

そして準備にかかりたい。

一つお願いしたいのは、発表を休日前にするのはやめてほしい。一歩も二歩も準備が遅れる。当社においても「危機管理室」の設置が重要となるだろう

会社の収支を考えること、観光の未来を考えること、などたくさん取り組むべきことはあるが、コロナウイルス警報が出たときはまずその対策にあたることだ。それがトップの判断だと思う。

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