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#018 組織力の要は、信じられる”物語”を作ること

ファームノートでUXデザイナーをやっている秋山ウテです。

昨日、『ホモ・デウス(上)』という本を読み終わりました(とてつもない重厚感…)。

この本で、仕事においてチームで戦うことと、信じられる”物語”を作ることの大事さを学びました。
チーム運営で悩んでいる方や、チームの方針が腹落ちしきっていない現場の方などに届くとうれしいです。

人間とそれ以外の動物を分けるものは組織力

他の動物と人間は本質的には差がないと、筆者は言っています。
一番の違いは、協力ができたりチームで戦うことができるか否かということ。

とはいっても、アリなどはチームで戦っている印象がありますが、柔軟性に欠けると言います。
歴史的に見ても、ソ連が崩壊して散り散りになってもそれぞれ新しい国としてすぐにスタートできていることを考えれば納得ですね。

そんでもって、人間同士においても、協力がうまいか否かが勝敗を左右します。
革命で大国が滅びるのは、革命したい側の組織力と大国のそれがぶつかり合って、前者の組織力が上回っただけだということになります。

組織力の要は、信じられる”物語”を作ること

では、その協力ができることや組織力は、何から生まれるのでしょうか。

筆者は、みんなで同じ物語を信じて意味を見出し、それをもとに協力できることが人間の凄みだと言っています。

例えば、貨幣(紙幣)は価値があるという意味を見出して、日々争いなく生活をしていますが、冷静に考えると紙幣はただの紙です。

長い歴史を経て意味を見いだせたり、時の権力者が「これは価値あるよ」と”物語”を語ったを口火にして、みんなが意味を見出してきたわけです。

信じられる”物語”を作る必要がある

一方で、これから組織力を強めたかったりする場合は、大変です。
”物語”をいちから作って意味をみんなに見出してもらう必要があるからです。
信じられる”物語”を作る必要があります

このnoteを書いている途中、こんな本を思い出しました(これまた半端じゃない重厚な一冊です)。

本の内容をめちゃめちゃざっくりいうと、”物語(ストーリー)”はそれぞれの要素のつながりが大事だということ。
「Aという目標があるから、Bという戦略があって、結果Cっていう施策になるよね」といった具合に。

いろんな会社にいろんな目標があったり戦略があったりします。
ほとんどが有機的につながっていないから、メンバーとかのためにも、ストーリーで語れるようにがんばろうね的なことが書かれています。

OKRとvalueをいかに”物語”にするか

僕たちファームノートでは、”OKR”という目標設定手法と導入しはじめました。
”Objective”という目標と”Key Results”という子要素からなりたっていて、大きな目標を達成しよう!といったツールです。

また、僕たちは行動指針として”value”というものを昔から大切にしています。

ここで、仲間から「OKRとvalueの関係性ってどんな感じ?」といった疑問が出てきました。
本当にそのとおりだなと感じたわけです。
なんとなく、つながっている気がするのは間違いないんですが、みんなの納得が大事です。

このつながりを語れるもの、この関係性が腹落ちするものこそ、”物語”なんだろうなと感じています。

必ずしも因果関係だけで語れないにしても、相関の関係だったり、いろいろ道はありそうです。

まだ、一個人の考えですが、こんな感じに考えています。

valueが行動の出発点になったり、行動の判断軸になると。
その上でAction(行動)が生まれて、Key Resultにつながって、Objectiveにいくと。

どちらにしても、チーム全員が”物語”を信じられることこそが要点になるはずので、みんなで模索していきたいと思います。

OKRにとどまらず、Mission制度やvalueを導入している、他の会社さんはどんな感じでやってるんだろうなと感じた今日このごろです。

ではでは!

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