言語聴覚士が姿勢について語る

こんちには。
よーへいです。言語聴覚士をしています。

言語聴覚士とは、飲み込みの問題や声・呂律の問題、言葉を含むコミュニケーション方法の問題、認知や判断のための記憶・注意・感情etcの高次脳機能の問題、発達障害と呼ばれる脳の発達の問題を解決するために専門的知識を使って援助する仕事です。

誤嚥性肺炎に繋がる飲み込みの問題
声量が出ないや呂律が回らない問題

この2つはよく 舌のトレーニング 喉のトレーニング をするものだと思われています。

事実それで改善もします。しかし、
ある一定のラインからは訓練しても改善がみられないタイプがいます。

そんなときには姿勢の修正を提案します。
舌や喉の動きが変わり、同じ訓練内容でも効果を出せるようになります。

「姿勢」についてと意見を言うと
セラピストや医療職の人から
当たり前に意識してみてるわっ!実行してるわ!と聞く耳を持とうとしてくれません。しかし、ほとんどの人は効果を出しているわけではないです。
その証拠に、見の前で私が実践すると皆さん黙ります(笑)
(私のこんな性格の悪さでセラピストが話を聞いてくれない可能性もありますが)

とにかく
その人にとって意味がないけど教科書通りにやっていたり
見た目がそれっぽく見えるように表面上だけ無理やり変えてたり

「姿勢直しましたよ」の5分後には姿勢崩れてるのは一体何故なんでしょうか。
見た目真っ直ぐに座らせれば、姿勢崩れをしても自分のせいじゃない本人が悪いと言いたげな表情をしているのは何故なのか。たまに「ちゃんと座って」と本人に怒鳴ってる人もいますよね…自分が介助して座らせてたのに矛先が自分に向いてないことが信じられないです。

言語聴覚士(私)が得意とするのは座位姿勢です。
食べるときも話すときも高齢者は座ってることが多いことから、その状況での最大パフォーマンスを狙います。

例えば
舌の筋力が弱りアッカンベーを促しても歯の位置より前に出ないとします。前任者は毎回同じひたすら舌を出して引っ込めるリハビリを1年間近くやってましたが、私の場合はどんな姿勢や出し方をしたら一番伸びるのかをリハビリ時間に追求します。
肩甲骨と顎周りにも舌を動かす筋肉があり固まっていたり、首が鶏のように前に突き出て舌が前に垂れ落ちてたり、反対に力が入って後ろに仰け反って喉を塞ぐように落ちていたりと人それぞれ原因が違います。もともとの生活の癖もあります。
もともとハト胸で姿勢良かったけれど、病気で筋力が落ちた途端に首を支えられず頭の重みで猫背が増長してしまってるなど本当に多岐にわたります。
姿勢が悪いことは舌の筋肉へと連動しているので悪い方向に進みます。姿勢の改善だけで口唇麻痺後の頑固な流涎問題も解決したりします。教科書では絶対に書いていないことです。

姿勢の修正方法は
見ているポイントは思っている以上に小さい些細な箇所です。
見るのが難しいわけではなく、普段誰も意識していないだけです。
自分の当たり前と他人の当たり前が一緒だと思い込んでいるからです。前提条件も環境も全く異なるはずなのにです。
その辺を理解しうまく説明できるようになると、担当のセラピストよりも私が直接教えた家族の方が動作誘導や介助が上手になります。
専門的な知識は全く要りません。そもそも専門用語を使って説明したこともないです。


最後に
人間の1日の中で一番長い行動をご存知ですか?
それは座っている時間です。働き盛りのサラリーマンでも1日10時間以上だと統計が出ているそうです。
高齢者は一体どれだけ1日の中で立っていられると思いますか?
座り続けて、それに疲れて姿勢を崩す。
姿勢が崩れて、歪みと筋力低下が増長する。
リハビリの時間を作っても、日々の痛みで毎日ストレッチで時間終了。という流れが非常に多いです。
でも、一度あることを意識して座り直しをするだけで姿勢崩れが防止できたら?リハビリがない日も悩みを解決できるようになったら?

姿勢の考え方で高齢者のストレス減らした話。

それではまた!

もしサポートしてくれたら、その数の分だけ私の自信になります! でも、ホントは いいね!やフォローだけで十分嬉しいです(*^^*)