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過去の男たちの話を友人にしていると、「おもしろいから発表してほしい」と言われ調子に乗っ…

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過去の男たちの話を友人にしていると、「おもしろいから発表してほしい」と言われ調子に乗って書き連ねることにしました。 辛かった思い出を、面白おかしく書いていければいいなと思っています。 そして当時の自分に「目を覚ませ!」と伝えたい気持ちと 世の中全ての女性が、幸せを掴めますように。

最近の記事

昔の男~season4~亮介という男01

亮介との出会いは、職場だった。 私がアルバイトしていたショップに、入社してきた2つ年上。 年上なのに、入社時期的に後輩だからと、ずっと敬語で話すような律儀な人だったし、 タトゥーが入って、怖そうな顔をしている割に、仕事に対してはとても真面目だった。 同僚に、孝史の愚痴を話したりしていたこともあり、 「あなたには、亮介くんみたいな人の方が良いんじゃないの?」と言われたこともあった。 孝史の束縛に嫌気がさしていたし、周りからも孝史とは別れた方が良いんじゃない?と言われていた

    • 昔の男~season3~孝史という男09

      孝史に初めて反抗したのは、働いていたショップの店長と、隣店の友人と3人で飲みに行った時だった。 みんな、私にどんな彼氏がいるか知っていたし、店長は店に私用で電話してくる非常識な大人。とも認識していたし。 私も、ちょっとだけ愚痴ったりもしていた。 その日は、みんなで居酒屋で話していて、すごく楽しかった。仕事の話や、それぞれの恋愛の話、等々。 孝史と付き合いだしてから、新しい友人を作る事は難しかったので、とにかく楽しかった。 そろそろ終電って頃に、いつも通り孝史からの電話

      • 昔の男~season3~孝史という男08

        ある日、孝史との約束がある日。 店の電話が鳴った。私宛てだった。 店長が、「男の人からだよ~〇〇さんいる?だって」と。 ただのアルバイトの私宛ての電話なんて、心当たりがなさすぎる。 代わると、孝史だった。 「今日、21時に迎えに行くから」 私は、顔面が熱くなり、店長に聞かれたくない、悟られたくない。と必死で隠したのを覚えている。とにかく恥ずかしかった。 店の電話に、私用でかけてくる彼氏がいるなんて知られたくなかった。 『携帯に連絡してくれればいいのに!』 『時間は昨

        • 昔の男~season3~孝史という男07

          そろそろ、終わりの始まりが近づいてきた頃。孝史とは、付き合って3年ちょっと経った頃だった。 まだ、完全に孝史の呪縛から抜けられてはなかったが、そろそろしんどさが限界に来ていたとは思う。 冗談でも大きい声を出されたり、手が上に上がると、体がビクッとする。電話やメール音が鳴ると、心臓がバクバクする。等々諸々etc… 友人と居るときの電話なんかは最悪で、出るまでは何十回でも掛かってくる。 そのころ、私は、アパレルショップでアルバイトをしており、そこでたくさんの人たちと出会っ

        昔の男~season4~亮介という男01

          昔の男~season3~孝史という男06

          孝史は過去にはバンドで生計を立てていた。 メジャーデビューこそしていなかったけれど、バンドだけで生活していける日々を長く過ごしていたようだった。 私と知り合ったときは、活動はかなり小規模になっていたみたいだったけど。 そんな人だから、たま~に、外を歩いていると、 「〇〇さんですよね!握手してください!」なんて声を掛けられることもあったようで、私も何度かそういった現場に遭遇した。 そこが、彼の私生活での枷になっていたようで。 出かける前は、洋服を選ぶのにどれだけの時間を

          昔の男~season3~孝史という男06

          昔の男~season3~孝史という男05

          孝史は、話のセンスがいい人だった。常に読書をして、文章も書いていたし、作品作りもする。 いつもとても面白い知識で私を楽しませてくれる。年上だもんで当然かもしれないが、若かった私にはものすごく新鮮だった。 音楽や、映画、遊び、人間関係。色々を教わった気がする。偏見は強い人だったが。 そして、なにより、動物を可愛がる気持ちは、誰よりも強かった。動物が好きすぎて、お肉を一切口にしない。 孝史のそんな一面を尊敬すらしていたし、見習いたいとも思っていた。 ただ、動物たちには、

          昔の男~season3~孝史という男05

          昔の男~season3~孝史という男04

          大学のクラス飲み会に行ったことを白状した私は、翌日、孝史にお説教をされることになった。 と言っても、誰とも何もなかった。ちょっと酒癖の悪い私が、大きい声になったぐらいだった。 正直、この時は、もうすでに、何を言われるのか怖くてたまらなかった。 孝史は1日仕事だった。運転をする仕事。 それが理由で、お説教から逃げられると思っていた。 でも、甘かった。 孝史は、仕事中もずっと電話を掛けてきた。6時間以上話していただろうか。。。 私は、大学の授業にも出られず、自分の車の中で

          昔の男~season3~孝史という男04

          昔の男~season3~孝史という男03

          孝史の異変に気付きだしたのは、18歳も年下の私への執着がひどかったことだった。所謂束縛彼氏とゆうやつだった。 大学に通っていた私は、クラスの飲み会に何度か誘われたけれど、孝史が絶対許さなかった。私の学部は、大半が男の子という環境。 それにしても、自分より一回り以上も年下の男の子たちに対して、そんな牽制って必要なの?今思えばちいせぇ男だなと感じるが。 何度か孝史と飲んだときに、飲みすぎてしまう私を見て心配になったようではあるが。といっても当時は、カクテルを5杯ほど飲むくら

          昔の男~season3~孝史という男03

          昔の男~season3~孝史という男02

          孝史と距離が一気に縮まったのは、とあるデートの帰り道。 【DOPPO】って名前の店を見かけたときだった。 孝史が、「ドッポ」とつぶやいたときに、私は「刃牙ww」と言った。 そしたら、孝史は、19歳女性にその返しされるとは思ってなかった。と、二人で笑いながらかなり盛り上がった。 その時は、弟の部屋にあった刃牙を読み漁った自分を褒めていた。そして刃牙は私の人生のバイブルになった(笑) そこから、当然のようにデートとセックスを重ね、気づいた時には、孝史の家に入り浸っていた。

          昔の男~season3~孝史という男02

          昔の男~season3~孝史という男01

          その男は、孝史(仮)っていう18歳年上のバンドマンだった。 とある大学生の時の夏。 私の友人が、彼氏が出ているからって、とあるクラブイベントに付いていった。 興味本位で付いていたものの、友人はみんなと挨拶を交わして、私の事も紹介してくれるけど、 誰も知らない人ばかりで、だんだんつまんなくなってきていた。 スピーカーの前にもたれて、ひとりでドリンクを飲んでいたら、孝史が声を掛けてきた。 「つまんないの?」 と聞かれ、「ちょっとね~」と私はこたえた。 「いくつ?」 「

          昔の男~season3~孝史という男01

          昔の男

          プロフィールにあるように、最近知り合った友人に、昔の男の話をしていた。 そうしたら、その友人が、3人目の男の話のときに、 「面白いからどこかで文字に起こしてくれない?」と。 悪くないと思って、書いていくことにした。 正直振り返ると、胸くそ悪い思い出もたくさんあるけど、自分の中で笑い飛ばして成仏させるのに、いい機会かと思い書いていきます。 全ての方にとって、面白いわけじゃないから、自己満足です。楽しめる方だけ、楽しんでいってくれたらいいな。 ちなみに、2人目までの男