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クローリーの吹き替え声優、関俊彦さん!

こんばんは、雲州鳩です。今朝も朝までずっと原案イラストやグオメ二次創作絵を描きつつ、漫画原作のストーリーをまとめていたんですが。

起きたら、なんか胃が痛い……。この数日は本当にiPad Proに向かい合い続けてたんで、さすがに疲れが出たみたい。今夜は素麺だなあ……

さて、「グッドオーメンズ」のクローリー役、デイビッド・テナントの吹き替え声優である関俊彦さんについて、今回は語ります。体調悪いのにめちゃくちゃ長くなりそう〜(笑)


クローリー役のデイビッド・テナント、痩せてるけど…背が高い細マッチョなのね。


関俊彦さん(関智一さんことセキトモと判別するために、私は俊彦さんといつも呼ぶ)は、私が中高生の時に大ブレイクした方で、当時は「熱血少年主役といえば、関俊彦か草尾毅、檜山修之」という時代。

ちなみに、その敵役のクールな美少年や美丈夫となると、子安武人、緑川光、石田彰……という錚々たるメンバー。

今では大ベテランで、息子さんも声優になった子安武人さんは、数年前のラジオにて「デビューして間もなかった僕にとって、俊彦ちゃんは色々な意味において『初めての人』」と語っています。おそらく、「天空戦記シュラト」にて親友兼敵同士を演じたことでしょうね。

関俊彦さんは、駒澤大学経済学部在学中に声優デビュー。高校までは剣道に熱心で、大学では違う何かに挑戦したかったそうです。そんなに「俳優になる!」という具体的な未来像は持ってなかったみたいで、何となく劇団の研究生になったという流れ。

昭和、関俊彦が熱血主役の時代!


ところが、1987年に「学園特捜ヒカルオン」(懐かしい……)と、タツノコプロの伝説アニメ「赤い光弾ジリオン」で主演を務めてから、彼の黄金時代が幕開け。

余談ながら「ジリオン」から、関俊彦と井上和彦、水谷優子が同じ作品に仲間として出演する」流れが「シュラト」まで続きます。

声優を担当するのと並行して、NHKの教育テレビ「笛は歌う」の笛のお兄さんとしても活躍。あの頃はまだ、私は「声優、俊彦さん」のイメージがほぼなくて何となく見ていただけだったなあ……。

1989年から数年に渡り、人気アニメ「YAWARA!」にて、ヒロインの相手役の松田さんを熱演。「ジリオン」と違って、「冴えない普通の日本人青年」がとても新鮮でした。今はすっかり濃厚なキャスティングが多いので、彼が「平凡なアニメキャラクター」を演じた筆頭だと思います。最近はこういう俊彦ボイスはまず聞けない。

私の永遠の人、ブリード加賀!


運命の1991年に、「機動戦士ガンダム」を製作したサンライズ社が「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」という、これまた大ブレイク作品を放送します。

内容は、近未来SFで「パトレイバー」的な時代背景。化石燃料を必要としなくなったカーレース世界において、コンピューターAIがレーサーをバックアップするシステムが搭載され、人気を誇る地球。

15歳の風見ハヤト少年は、亡き父親が開発していた最新鋭AIレースカー「アスラーダ」に、自分の意思とは無関係に搭乗することに。(……エヴァンゲリオンに似た設定ですよね。振り返ると。エヴァよりずっと古いアニメだけど)

半強制的に厳しいレース業界に突き落とされて苦しく悩むハヤトは、時に八つ当たりしたり投げやりになったりしてるんだけど、アメリカでの闇レース場にて、一人の兄貴分と出会う。それが誰のバックアップも後援もつけずに一匹狼としてレーサーを続けるブリード加賀!


桜木花道と同じ誕生日……!

私はこの当時、二十歳ちょい過ぎだったんですけど、まあ明るくて破天荒で、それでいて男の仁義を貫き、弟分のハヤトに優しく命掛けて守る彼の生き様に、壮絶に魂を震えさせられたんです。私の中で、「関俊彦のベストキャラ」をあげるならば、まずはこの加賀さんなんですよ……。

「サイバーフォーミュラ」では、加賀のライバルとして緑川光演じる新条直輝という、まさに加賀と正反対のアイドルレーサーがいます。この真反対な二人が同チーム内で常に比較され、好敵手として絆を深めていくんですが、多分「ガンダムW」のヒイロを主演した緑川さんと、相棒のデュオを担当した俊彦さんのご縁もここで始まった気がしますね。

「ガンダムW」を振り返るラジオの中で、お二人がトークしてるんですが、まるで同級生が青春時代を懐かしむような空気感で。「そうかあ、グリーンリバーライトと俊彦さんも、昭和のアニメ界を駆け抜けた同志だったんだなあ」と。


たくさんの女子の初恋!土井先生!!


はい! そしてこの方がついに日本アニメに颯爽と登場します! たくさんの女の子の「初恋の人」である、「忍たま乱太郎」の土井半助先生!!

まさに「風のように爽やかで、優秀な清涼感溢れる好青年!」を具現化したようなキャラクター! 加賀さんがかなりアクの強い人物なので、全く対照的な人ですね。加賀さんも登場から十年以上OVAで大活躍を続けるけど、土井先生は35年以上、現役でEテレに出演。



加賀さんと土井先生を演じてから、アニメでは「ドジな熱血」「気弱な青年」から俊彦さんが、完全に脱却したように感じます。多分、「グレムリン」の主役吹き替えがラストだった気がする……。あ、「赤毛のアン」実写映画のギルバートも、素晴らしいですよ!! 私は大好き!!

そしてまた、「NARUTO」で連載から30年以上経過しても、人気ランキングでトップ20に入るイルカ先生も、俊彦さんの当たり役! 長年相棒役を務めてきた、井上和彦さんとの掛け合いもお見事!!!


2007年、「仮面ライダー電王」!!!


はい! そしてそしてこの年に!! 関俊彦さんの声優キャリアにおいて、不動のトップキャラクターが登場します! 私が大尊敬する脚本家、小林靖子女史の才能の結集であるニチアサ特撮「仮面ライダー電王」の、佐藤健初主演作品の相手役であるモモタロスです!!



2007年は、アニメにおいては「機動戦士ガンダム00」も土曜日午後五時に放送されて、豪華声優フル出場だったし、大盛況を巻き起こしたヒットだったんですけど、やっぱり視聴者層が小さな子から大人まで広かった「電王」には敵わなかったですねえ。

この当時は「00」の秋葉原ガンダムカフェに、二時間半待ちの行列が並んだり、「電王」のキャストステージのチケットがヤフオクで30万円近く高騰したり。本当に女性ファンが狂乱し殺到し平成でした。

私は偶然、俊彦さんと森久保祥太郎さんがDJを担当していた「角川ルビー文庫ラジオ」公開録音に、なんと最前列席を抽選ゲットして雨の浜松町文化放送へ行ったんですけど、全く違う番組なのに俊彦さんが「電王」の音楽と共に入場し、物販にズラリと電王グッズが並ぶという(笑)とんでもない現象が巻き起こってました。

「電王」の興行方法の驚異的なアイデアは、少しずつ影を落としていた特撮作品に、人気声優を投入するという斬新な発想にあったんですね。今ではウルトラマンやニチアサに、超人気声優がずらりと並ぶのは当然なんですが、その頃はまだ全く新しいシステムで。

しかもメイン声優が他に、遊佐浩二、鈴村健一、三木眞一郎と言った「レジェンド」が勢揃いしていて。かつ毎週のゲスト声優に、敵方として中井和哉や鳥海浩輔、鈴木千尋などの「ボーイズラブドラマCDの、スター声優」が燦然と登場する。しかも、天才小林靖子のストーリーが、毎週ドキドキハラハラの展開!! これで売れないわけがない!!!

以降、違うライダーが落ち目になってくると、「電王」の映画が新しく製作されて……、15年は東映が莫大な売り上げを維持していたはず。いまだに、「フォーエバー仮面ライダー」映画に、モモタロスがちゃっかり長時間出ますからね……。


最近はすっかり、無惨様だけど。


他にも「炎の蜃気楼」の主役である仰木高耶や、塩沢兼人さんとの名演技が後世まで残る「間の楔」、「最遊記」の三蔵など、俊彦さんの栄華が輝いているんですけど、まあ最近はすっかり「鬼滅の刃」の無惨役が定着してしまいましたよね〜(泣)



私は正直、あの役を子供が「関俊彦の代表キャスティング」って記憶するの、実は物凄く嫌なんですよ。だって別に……、本音からしてあの役柄は関俊彦でなくても、他の声優でも演じられた役だし。そもそも、イメージが悪過ぎる。

そんな中、「刀剣乱舞」の福岡一文字は素晴らしい俊彦さんキャラ!! 同じ沖田総士の愛刀だった、加州清光との愛が溢れる、包容力の強い優しいやり取りがとても良い。

関俊彦の優しい声で「お前さん、もう少し肩の力を抜いてみろ」って聞くと、何だか泣きそうになる……。



「グオメ」のクローリーは、関俊彦でないと!


「ガンダムSEED」でも、いまいちパッとしないラウル・クルーゼとか、アニメだとあんまり良い役が無い最近の俊彦さんでしたが、今回の「グッド・オーメンズ」のクローリー吹き替えは久しぶりに「関俊彦、ここにあり!!」なキャスティングだったと確信します。本当に、彼を選んでくれた上の人にお礼を言いたい!!


デイビッド・テナント、脚長っ!!!


過去に傷ついていて本当は優しくて繊細なのに、それを隠したくて粗暴な口調で話し、でも人情深く仁義を貫く。スタイリッシュで多面的な視点から思考し、冷静かつストイックに仕事と策謀を巡らす。

「マイ・エンジェル」であるただ一人の友、アジラフェルに振り回されつつ、それを楽しみ、彼を心から大切にして愛している。

なんだか、こういう「ザ、関俊彦」!」聞けるのって本当に幸せです。「グッド・オーメンズ」はアマプラドラマの中でも、ダントツの世界的な人気作品なので、シーズン③の製作はほぼ決定してると思うんだけど、次のストーリーまで一年半以上待たされるのが、つくづくしんどい〜!!!

これが「仮面ライダー」なら、定期的にドラマが配信されたり、イベント開催があるんですけどね〜。英国BBC作品となると、イギリスかアメリカのコミコンという、世界的な特撮系イベントにのみ、出演者が来るんですよ。

もし、「シャーロック」みたく、日本で吹き替え版の舞台挨拶があったら……、まあ相当な競争率でしょうけど! 行きたいですね……。私が最後に俊彦さんを生で見たのは「ガンダムSEED」のプレミア先行上映イベントと、「最遊記」の記念ステージだったから……。もう十年はご無沙汰してます。



さてさて、「グオメ」の続編を心待ちにしつつ。もし興味が惹かれた作品があれば調べてみて下さい。「サイバーフォミュラ」「ガンダムW」は特に名作なのでオススメなんですけど、もしかしたらサンライズチャンネルしか配信が無いかな……。

「仮面ライダー電王」は、Amazonプライムにてレンタル配信中!! こちらは心から推薦したい!! お時間のある時にでも、ぜひ!! わ、私はBlu-rayBOXを……、映画版もイベント回も全て持っています……。創作する人には、本当に構成や脚本など、素晴らしい学習教材ですよ。

特に、心が柔らかい子供達や、今、生活で傷ついてたり寂しい人には観てほしいな。



「頭文字D」の二次創作を描きまくっていた20年前に、声優志望の友人がいまして。彼女が偶然、東北新幹線の中で関俊彦さんの後ろの席に座ったらしいんです。

声をかけたくて、実家の駅が過ぎてしまったのに、迷って迷って。そして俊彦さんが降りたホームでようやく、勇気を振り絞って声かけしたらしいんです。そうしたら、「何でもっと早く、声をかけなかったの?」「もう遅いのに、家には連絡したの? 帰りは大丈夫なの?」って、凄い心配してくれたんですって。

その話を聞いてね、「ああ、俊彦さんらしいな」って思いました。もうお子さんもかなり大きいはず。

ルビー文庫の公開録音後も、「みんな、まだ雨が残っているし、イベントで興奮してるだろうけど、気をつけて帰るんだよ。家に帰るまでが、トークイベントです!」って言ってくれたっけ。

俊彦さん、長い年月幸せをくれてありがとう! これからもずっと大好きです!!!!



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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。