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水のなかにいるような

日曜は雨にも関わらず、勤務先の図書館はすごい人だった。
来館する人も返却本も多い、とてもめまぐるしい日。
(今日がお休みで嬉しい)
(その分、月末はシフトが詰まっているけれど)


週末は両方とも雨が降って、今日は晴れ。
(どちらかでも晴れるといいのに、と思う)
朝方、7時台がだいぶ明るくなった。
少し前まで真っ暗だったのに。
少しずつ、少しずつ、春が近づく気配。

寒い日もあるけれど、晴れると暖かく感じる日もあって、冬の日差しに触れると深呼吸したくなる。
真新しい空気をたくさん吸い込みたい気持ちに。

図書館で本を借りて、
(予約していた本など数冊)
コーヒーショップで執筆する。

書きたい物語があるって幸せなことだと思う。
きのう眠る前に色々考えて、終盤の展開を変えることにする。
(大筋はあまり変わっていないけど)

当初は少し悲しいまま終わるはずだったけど、(それはそれで嫌いではないけれど) ハッピーエンド寄りの物語になりそう。
終盤まで決まっているから、場面を積みあげていくだけ。
(それまでの展開もなんとなく決まってる)
けれど、実際に書きはじめるとそうはならなかったりして……最終的には登場人物が決めていくんだろうな。
私は一番近くでそれを見ている感じ。


1時間ちょっとすると集中力がきれる。
(隣の男の子はずっと勉強していて、集中が途切れないのがすごかった。集中している人がいると、落ちついて書ける気がする)

3月末には最後まで書けるといいな。
2月はあっという間に過ぎていってしまいそう。

ずっと書くだけの生活も少し憧れる。
ひとりで暮らして図書館に行って、ずっと書いていられたら。
(そしたら今より小説は進むだろう。家で起きる色んなことにも心を奪われなくてすむ)

でも、ここにいるから体験できることも数えきれないくらいある。
(子供たちのことも)

束の間ひとりでいられるから、書く時間の幸せを感じられるんだろうな。


借りた本を合間にひらく。



本屋さんで見たときから読みたいと思っていた一冊。
(タイトルも装丁も美しい)

ときどき、読書は水のなかにいるみたいだと思う。
何の音もしない。
言葉だけが鳴っている、静謐な水のなか。
くどうれいんさんと東直子さんからの、温かな手紙のような本。
お休みの日にちょうどいい空気感。


ひとりで書いているときも、潜水しているようだと思う。誰もいない。
物語と、書きながら同時に読んでる私だけ。



今は私しかいないけれど、いつか同じ水のなかで遠くまで響いていく声になればいいと思う。


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