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短歌note/誕生日

ほんとうの気持ちがわかる君だから
クジラの唄を歌ってあげる


今日は曇り…かと思ったら、ときどき思いだすように小雨が降る日だった。
雨の匂いをペトリコールっていうのを思いだす。
空気が湿っていくときの匂い。
春先は、草木が芽吹く気配が薄く含まれてる気がする。

雨の降りはじめがペトリコールで、雨上がりの匂いのことはゲオスミンというらしい。
(こちらは知らなかった)
ゲオスミンはギリシャ語で「大地の匂い」という意味だとか。


今日は誕生日だった。
30代も後半になると、誕生日を迎えても素直に喜べないような、複雑な気持ちに最近はなっていた。
(精神年齢と実年齢がどんどん離れていく気がして)

でも誕生日って、一年を無事過ごせたことのお祝いでもあると思う。
生きているから年を重ねられる。
その有り難さに、あらためて思いを馳せたくなる。
1月に亡くなった同期の子は、もう永遠に年をとらないままだ。
その事実を目の当たりにして、余計にそう思うのかもしれない。


帰ったら、イチゴのタルトが待っていた



そういえば元日も「一年無事に過ごせたお祝い」だったりするんだろうな。
新しい年を迎えられたこと。
数え年にも本来そういう意味があるのかも。
(元日にひとつ年をとるから)


司書になって、3年め。
なんだかんだ言って、今の自分が一番好きだ。
(もっと若かったときよりも)

エイジズムにとらわれない、自由な大人でいたいと思う。


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