東京工業大学の准教授だった社会学者の西田亮介さんが日本大学の教授にご就任なさったそうですね。

ちょっと感慨深かった。

TIT。英語だと、乳首。なんでこんな略称になってしまう名前をつけちゃったの。 Tokyo Institute of Technology、または東工大。

大事なのは世界。日本のなかで生きるのはいいの。意識だけ。TITの世界ランキング、各国のアカデミアという研究関係者の評価、厖大な論文引用数。

やばいな、東工大をほめすぎた、ヲタクばっかじゃないの。「萌え」とか言って。日本大学、ラグビー強くて、あ、しまった、そこも地雷か。

日本大学教授ご就任おめでとうございます。

もちろんテニュアというクビにはしませんよという切符は東工大からもらっていた。

教授をえらんだのね～。

私が大学院にいたころも万年准教授、いらっしゃった。教授たちはちょっとだけ。いや、いいです。消しました。具体的な話はさけましょう。
いいんです。業績がすべて。下級生が学位を先にとったら急にタメ口きかれるのがアカデミアの世界。

彼の専門は統計。
大学が文科省の方針で指定した重点校は英語で指導するよう要求され、英語のあまり、こちらも書きにくいのですが大学院で教鞭というレベルで計るとどちらかというとお得意なほうではない方で、院生の私も苦労しました。

私は彼がすきです、変な意味じゃなく。
彼は「研究をえらんだ」人です。だいたいどちらかにわかれます。レベルを下げて教授か、今のままか。

なにが一番ちがうのかが一回みてみるといいですよ、国立大学はだれでも入れますから。

まずカンタンなのが図書館。

かなり大きいですから上の階だけ見てもつかれると思います。でも大学によっては外部のかたは図書館利用お控えがあるので事前にご確認ください。

蔵書は院生以上は地下にも自由に入れ過去の論文がずっと残してあります。もちろんデータ化されてはありますが、ハードものこしておいてるの。
図書館には大学にもよりますが図書館からしか接続できないような論文検索サービス、経済、工業、農業、各種データへのアクセスが可能な端末もあります。
残念ですが内部の人間のみのサービスです。

図書館だけでこれです。

省きますが、持っているデータや使えるソフトウェアを想像すると、東工大。うらやましい。私は金融でもデリバティブだったからもちろん東工大さんのほうがいいのはわかってたけれど、ぜったい落ちるから関西の国立にしたんじゃない。天下一品があったのはよかったけど。

准教授でいる。
というのは、研究者がだれしも名乗るためにやってきた教授の肩書きをあきらめて、年下の教授に大きな態度をとられ、教授会は教授の会議で、しかしそれでも研究をえらんだのねー。

たぶん才能の限界は感じたはずじゃないかしら、くらべたら失礼だけれど私の博士論文のジャーナル採用はムリだな、って２年生であきらめちゃった。「博士論文」っていう論文じたいはなんていうか、１本のキレイな論文じゃないんですよ。博士課程は授業はほとんどないんですね、１年生で終わらせてくれます。

ひたすら論文を書いてジャーナルっていう大体はアメリカの雑誌に投稿します。日本だったら相当権威のあるところ、でもまずは英語でアメリカのジャーナルに載せるのをめざす。ムリ～。それをですね、周辺の研究とあわせて２、３本でドクター。博士ってすごいなー。修士とえらい違い。

それにしても東工大から日大。

研究は捨てたのね。いいでしょう、人生いろいろ、人様の生きように文句なんてつけられないわね、あたりまえです。
社会学だからどこでもできるしネ。東工大のデータがなくてもいいか。
危機管理学部、ラグビー部をはじめ諸問題が頻発した日大が肝いりで新設してなんの冗談かといわれたが耳目を集めているわね。

コメンテーターとして顔も売れてきて准教授ではなく教授の肩書きで紹介されるようになるし、私大で給料じたいもいいけれど日大危機管理でコメントができるようになるよね。
何才かな、４０才（２０２４年時）だって。人生１００年時代っていうようになったからね。まだまだ長いしかせげるうちに大きく資産形成して運用資金をネ。経済学者になればよかったのに。

でも経済学者もお金もちではなかったですよ。研究者です。私が外国の車で学校に行っていたのに、先生はけっこう古い国産車で、飲み会も研究の話を交換して１、２時間、２次会なんて。私はミナミで３次会まで。興味もないんです。研究のほか。クルマは走ればいい、飲み会は情報交換、それだけしか用はない。
だいたい国立大学の教員のサラリー、あれだけなるのが難しいのに低すぎませんか。

だから本当に優秀な先生はどうするかっていうと抜け道があるんですよ。
兼任にしちゃうんですね。
具体名だとこまるな、たとえばデータなんとか研究所みたいなハコをつくっておくんです。
それはそれで稼働しているのよ。
そこに経済とかコンピュータとか工学とかから特に優秀な先生を引っぱってきて、経済と兼任の教授にしちゃう。

国公立は私大みたいにいい教授を金でつる、西田先生のことではないですよ、ことができないからそうやってなんとか法律に決められた範囲で少しでも優秀な先生に報いようとしているんじゃない？
政府がバカなんですー、ノーベル賞級は億払っていいじゃん。

だから日本人っていってもアメリカ国籍の日系人がノーベル賞になっているんでしょう。みんなじゃないけれど。でもいまの目端のきくのは学部から海外をみてるんじゃないですか。

お金持ちしかムリ？
いえ、考えかたと情報です。
フィリピンは？
英語で４年間、経済でもコンピュータでも日本語で勉強してマスターしたのと英語でやったのと日本人としてどっちが優秀で伸びると思います？
ほかにアジア圏で英語のみでのカリキュラムの大学は多いんです。
マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア。
日本で無名でも大学卒業すれば英語はTOEFLを対策なしで、８～９割いけるでしょう。

ヨーロッパ。
学費がとにかく安いです。ただし、イギリス以外。
イギリス以外っていうのがまたいいじゃない。
トリリンガルになれちゃう、フランス語、ドイツ語？
中学から始めなさい。数学は無双できるんだから。
学費を生活費にして、あとはバイト。バイトは円じゃないよ、ユーロ払い。
牛丼屋さんじゃなくて、パリのカフェの店員さん、言葉も作法もついでに。

美容で働きたかったら美容学校じゃなくて、上を順番にみていくの、ショップの店員さん、支店、東京の本店、その上にパリのルイ・ヴィトンがいるでしょ。じゃあ、フランス語はどちらにしろ話せたほうがいいじゃない。
ムダになってもいいんです。どうせほとんどのハイ・ブランドはヴィトンが吸収しちゃったんだから、仏語は話せてジャマにはぜったいならないよ。

とにかくお子さんがいたら日本の大学だけじゃないのは一度かんがえるのをおススメします。

ちょっと最後はお話しがずれたようですけれど同じ点は、もう国内だけの競争をやっていても問答無用に世界がたたかってくるんで、こっちから行くかすくなくともそういう意識をもって情報を集めたり意思決定をしたほうがいいんじゃないかな、と思います。

あぁ、最後に注目している大学がもう一つ、ご存じのかたがほとんどだとは思いますがそうでないかたに、ZEN大学、開学しました、今年。
オンラインの通信制、東大松尾第２研、ゲンロンから東浩紀、作ったのは川上量生。授業料安く、どこからでも受けられます。

外国からはどうなのかな、海外大学の卒業が心配な親御さんはお問合せしてみてはどうかしら、保険のために。カンタンなシラバスにして、ZEN大さんにはわるいけれど。シラバスっていうのは授業の組み合わせです、大学以上はカンタンにも難しくもゲームレベルを設定できるので。

だから日本では優秀な学生ほど早くいい会社に就職するためにカンタンシラバス。海外はけっこう逆、優秀なほどチャレンジな学科や専攻に行くのね。

ZEN大学の名誉のために言いますけれど、N高校、同じ川上量生が作った、海外の大学にけっこう行ってます。通信高校からです。海外の、けっこう良い大学ですね。

大卒だけ取っておきたい、っていう人にもいいですよ。面白くなってくれば、どんどんチャレンジングな科目が用意してあるようなので、松尾研から推薦状ならキングスカレッジだろうがペンシルベニアだろうが入れるでしょうよ。

あえて日本でマイナーなペンシルベニア大を例にしたのはビジネススクールはハーバードやシカゴと競って、医学院はジョンホプキンスなんかと競っている真のUniversityをめざしているからです。

私は高校を卒業ちかいのに自分から退学して１７でインドへ行ってしまい何年も旅行していたので、海外で事情があり大学に進学したときに同級生と年齢差がありました。そこから就職して、また大学院にすすんだので、院ではさらに年はひらいていました。

学問に年齢は関係ありません。今度はおそろしく年下の同級生が表面は敬いますがちゃんと対等にあつかってくれるんですね。先に学位を取られるまではね。

だからなんかの理由やこだわりで進学できなかったかしないのをえらんだ人にZEN大はお試しにいいと思っているからあちこちで言ってるの。
私自身が、「大学なんて意味ない、そんなお金と時間があったら世界がみたい」って飛びだしたのに、けっきょく行ってみたら博士の２年までがんばるくらい楽しかったよ？大学とか研究って。