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オーブンマジック:全卵で作る滑らかプリンの秘密

Gutsヒロです。オーブンの奇跡を呼び起こし、全卵で織りなすプリンの魔法。プリン愛好者のために驚きの滑らかさを待つ料理の冒険が今始まります。
今回のnoteではプリンの新たな次元を探り、ご家庭のオーブンが奏でる驚きのテクノロジーを明かします。


このプリンを発明した経緯のお話をしたいと思います。前の職場で、そこのオリジナルプリンがとても人気で売れていました。しかし、鳥インフルエンザにより、卵の生産が間に合わなくなり、卵が手に入らなくなりました。当初のオリジナルプリンは、加糖卵黄という冷凍の卵黄をたっぷりと使い、滑らかなプリンを作りました。その秘密は、卵黄と卵白の温度で固まるテクスチャーの違いです。卵黄をたっぷり使ったプリンは固くならず、滑らかな口触りになります。卵白を使って焼くとカチッと固まる性質です。冷凍卵黄が手に入らなくなり、卵が希少になったので、オリジナルプリンの冷凍卵黄を全卵に置き換えて作りました。しかし、コクもなく舌触りも悪く、とうとうプリンは廃止になりました。

しかし、お客様の多数からプリンの要望があり、とうとうクレームに繋がることになりました。ある人は卵が値上がったのなら「3倍のお金出すからプリンを売ってくれ!」というほどの事態でした。しかしながら、卵はありません。卵黄だけを取り除いで作るにはコストが跳ね上がり赤字です。プリンを作るには色々問題があったのでした。

そして、その職場に私がそこに就職してパティシエとして現れるのです(笑)全卵で滑らかなプリンの課題は知った上で2回試作して、見事に商品化するのですが、コストは以前より低価格、味も以前より美味しい、そして全卵でも以前同様の滑らかな口触りのプリンでした。そして全店舗で採用しようという話になりました。

そのプリンが今回のプリンです。実は、皆さんのご家庭にあるオーブンでも作れるのではないかと思って投稿するに至りました。なぜなら職場では業務用のスチームコンベクションという200万円ぐらいするオーブンだったのですが、私は家の普通のオーブンで試作して成功したわけですから、きっと皆さんでも作れると思います。

その作れる秘密ですが、皆さんのご家庭にあるオーブンに「プリン」「茶碗蒸し」という機能ありませんか?この機能、実は素晴らしいものですが、普段使いませんよね。私も使わなかった1人でした。
しかし、私の理想とする焼き方は具体的にいうと180ccカップぐらいのカップで「85℃で約30分」でした。これを蒸し器でやるとかなり難しいです。しかし、オーブン機能の「プリン」「茶碗蒸し」をやると「85℃で約30分」に近い環境で作ってくれるのです。

ぜひ、このnoteを見て興味を抱いてくれた方はお試しになってみてはいかがでしょうか。お店の味がご家庭で作れるかもしれません。

ちなみに私の家のオーブンは東芝の石窯オーブンです。機能としては「なめらかプリン」という調理で内容は「蒸し調理の27分、温度調整は普通」です。



それでは今回のプリンの材料です。作りやすい量で出します。

  • クリームチーズ:200g

  • グラニュー糖:92g

  • 全卵:300g

  • 牛乳:267g

  • 生クリーム:60g

  • キャラメル用グラニュー糖:90g

このレシピを見たらお菓子好きの人ならわかるでしょうか。イタリアンプリンの材料に近いものなんですね。Gutsヒロの独自のレシピに色々切り替えていますので作るときは、「熱耐性のプリンカップ」で作ってください。

では作り方です。

キャラメル用グラニュー糖を鍋でキャラメルにして、クッキングペーパーに広げて冷ましましょう。そして、固いもので粉々にします。私は麺棒で割りました。

キャラメルです。余ったら冷凍保存できますよ。

ではカップに180ccカップぐらいなら7〜8gのキャラメルを入れましょう。



ではアパレイユ(卵液)を作ります。

クリームチーズを耐熱性のボウルに入れてラップをして、600wで1分加熱し、柔らかくします。

柔らかくなったらグラニュー糖を入れて、混ぜましょう。(今回グラニュー糖切らして三温糖にしてます。)

クリームチーズと砂糖を混ぜます。


では、卵を入れていきましょう。泡立てないように混ぜるがポイントです。

卵をクリームチーズの中に入れます。

卵白があって混ぜづらいですがしっかり混ざったら、牛乳と生クリームを入れます。
よく、混ぜたら、裏漉し器に通します。
あとは、先ほどのキャラメル入れたカップに流して完了です。

生クリームと牛乳を入れました。

では、オーブンの「プリン」もしくは「茶碗蒸し」機能で蒸しましょう。

さぁ、蒸すところです。


蒸し終わりがこちらです!

蒸した後のプリンです。


では、最後にクリームとピスタチオ、ミントで飾って仕上げましょう。
完成品がこちらです!

完成品がこちらです。


あとがき

プリンの世界へ新たな冒険、いかがでしたでしょうか?オーブンの力を借りて滑らかな舌触りを楽しむアプローチ、ぜひ皆さんもお試しください。これからもキッチンの魔法を共有し、美味の旅を続けて参ります。ご愛読ありがとうございました。

Gutsヒロ

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