【読書メモ】賢者の書(喜多川 泰)
ワーキングホリデーに出発する前、どんなイメージを私は持っていたんだろう。
1月1日に目標を立てていたなあ。
勝手に英語力が上がる、なんて思っていなかった。
勝手に友達ができる、なんて思っていなかった。
それでも、英語力なんて思った以上に伸びないし、学校を卒業したら新しい人との出会いが一気に減った。
でも、よく考えたら日本でもそれは同じだった。たかだかセンター試験レベルの問題ですら、自信を持って解けるようになるまで8ヶ月かかったし、日本でも勝手に友達ができるなんてことはなかった。
毎日英語を勉強して、仕事を探して、こんなことをするためにカナダに来たのかな?って疑問に感じることもある。ずっと、ワーホリに行きたいと思っていたのにね。
そんなとき、ふと手に取った本がこちら。
喜多川さんの本を読むのはこれが2冊目。1冊目を読んだのはもう5ヶ月も前なんだ。
この本の中で、人生をパズルピースによって作られた絵に例えた視点は興味深いものだった。
行動を起こすによって、パズルピースを得ることができる。ただ、そのパズルピースの1つから絵の全体像を想像できることは、ほとんどない。でも、
ということ。今こうして悩んでいることやもがいていることも、きっと1年後の帰国するときには良い思い出になっているのかもしれない。
いや、良い思い出だと言えるような1年間にしなければいけないのだ。
じゃあそのためにはどうするか。日本ではできないことをするんだ。それは、英語を学びにきた他の国の留学生と出会うこと。
だから、私は図書元が主催しているESL Conversation Practiceに積極的に参加をする。
その結果、友達ができるかどうかは分からない。仕事につながるかも分からない(というか多分つながらない)。でも、きっとこうやって今できる精一杯のことを繰り返すことで、良い思い出は築きあげられるのだと思う。
何より、このような公共施設のイベントに積極的に参加することがなかった私にとって、この行動の変化はきっと、何かのきっかけになるんじゃないのかな、と想像したりする。
この行動が何になるかは分からないけれど、これがきっとパズルのピースなんだろう。
同時に、この『賢者の書』には何らかの行動を取るときに、何を判断基準にして行動を取るべきかも示されている。
今日という1日は、私の伝記の中にどんな風に描かれるのだろう。
別に、伝記みたいな格好良い本じゃなくていい。
だけど、今日はこんな経験をしたんだ、そしてこんなピースを得られたんだって日記に書けるような毎日を過ごしたい。
それがきっと、毎日を丁寧に積み上げるということなんだと思う。
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