野崎 宵

会社員、時々文筆。長野県。 おもしろい旅がしたい、美味しいものが食べたい、まだ見ぬ文章…

野崎 宵

会社員、時々文筆。長野県。 おもしろい旅がしたい、美味しいものが食べたい、まだ見ぬ文章表現をさがしたい。

マガジン

  • TIME EXPERIENCERS

    時を 右往左往する わたしたち 時はふしぎ。伸びたり縮んだり。どの時計も、おなじ長さの1秒を刻むのに。 もしかしたら、わたしたちは、時計にまんまと騙されているのかもしれない。

  • 世界の捉えかた

    地球が一個だからって、あなたとわたしが同じ地上に立ってる、ということにはならない。

  • 旅の記録

    旅について考えたことを、ちょっとマジメに書きます。

  • 実現したい世界

    世界ってどうやって作られたり、変化していくんだろう。 私は楽しい世界を作りたい。誰もが元気に働いて、人を喜ばせたり役に立ったりして、自分もまた他の人に助けられて元気になったりして、そんな世界になったらいい。けど、世界って人間には手が出せない超自然的な力で自然につくられていくもの? それとも誰が意図的に作っている? それとも自分で作るのかな? こういう世界を実現したい!という思いを綴りながら、実現していくことを試みる、夢と希望のフリーマガジンです。

最近の記事

昔の日記にいいことが書いてあったのでメモしておこう

このnoteの概要は この「昔の日記」は、2023年の2ヶ月程度に記述したもので、その形式は ・うまくいったこと ・うまくいかなかったこと ・改善できる点 を眠る前に書き出すというものだ。 「うまくいったこと」は、嬉しかったこと、やってやったぜと達成したことを、どんな事でも「〇〇できた」という語尾で列挙する。するとあら不思議、自己効力感が上がっている。 「うまくいかなかったこと」は、仕事ミスっちゃったとか、今日いやなやつに会っちゃったとか、心の隅っこのほうで、うっ、とほん

    • 「好きなことを仕事に」は、全然そんな顔してなかった

      クラフトビールに育てられた、特別な4年間 私がクラフトビールを知ったのは、忘れもしない、2020年が始まろうという年末だった。「苦くて薄くて、乾杯で出番終了となるお酒」という認識が、あるテレビ特集でがらりと覆った。おいしそう、と思ったのも束の間、勤務する会社の別部署で商品として扱っていたのをビビッと思い出し、年末宴会用に何種類か買って飲んでみて、これは!と味を占めたのがすべての始まり。年が明けた1月には東京に直営店を出す有名ブルワリーの店舗へ飲みに行った。 そして、このタイ

      • 映画館 〜自分の世界の閉ざしかた〜

        映画を最後に観たのは、いつですか  映画館で映画を見た。昨日。それより前に行ったのは去年の2月頃だから、ちょうど1年ぶりくらいだ。その前はさらに遠く、記憶もない。いちばん映画館に通っていたのは高校時代で、暇とお金があれば同級生と連れだって、それでも年に2、3本くらい。  その地元の映画館も、去年ついに閉館した。シネマコンプレックス型のわりと新しい、平成の映画館だった。動画配信サービスが充実する時代、これは自然の流れなのかも。高校当時、映画1本はサービスデイ+学割で1,000

        • 急に歴史がおもしろくなったワケ 〜自分を見せてくれる鏡??〜

          何物かに興味を持つまでは、自分が人生のうちでその物にただならぬ興味を持つことを、その熱量を、その興奮を、想像だにできない。 想像できない。だから、今この瞬間の人生がおもしろくないと思っているあなたも、これを読んだら急にそれに興味を持ち、世界が輝きはじめ、このnoteが有意義なる人生の第一歩になる、かもしれない。なんつって。 そう、今回のテーマは、中一のときテストで8点をとり、それ以来、苦手教科1位の座を何者にも譲らなかった日本史。それが急に興味深くなった経緯は、こういうこ

        昔の日記にいいことが書いてあったのでメモしておこう

        マガジン

        • TIME EXPERIENCERS
          13本
        • 世界の捉えかた
          38本
        • 旅の記録
          6本
        • 実現したい世界
          4本

        記事

          感動するということ 〜意味はあるのか〜

          コロナに感染し、回復し、人生の機微に極限まで鈍感になって一週間が経過した。 人生の機微? それはつまり、「なぜ生きているのかという疑問を感じない」ためのスパイスのようなものだ。料理にスパイスは必須ではないが、スパイスの刺激がつんと鼻を突いたとき、私たちは「味わっている!」という強烈な感覚を抱くことができる。 機微に鈍感? それはつまり、おもしろいことが何もなくなってしまった状態だった。音楽を聴いてもいいなあと思うフレーズが一つもないし、本を読んでも文字列たちは事実関係の羅

          感動するということ 〜意味はあるのか〜

          金沢JAZZ STREET 2023 人生を変えたい時に、やれること

          ああ、人生は儚い。 心不全に陥った瞬間のことを考えてみてほしい。いつもと違う、不気味な動悸がする。鼓動のリズムが乱れている。おおきな拍動が押し寄せたかと思うと鼓動は一気に薄れ、細動が始まった。胸がつまる、声が出ない。これでは人を呼ぶことも電話もできない……ああそうか、これが、私の人生の終わる瞬間なのだ。まじめに勉強し、まともに仕事をし、周囲にとってある程度はいい人でいられたと思う。家族にも恵まれ、これまでにたくさんの動植物と触れあい、強烈な太陽の熱に目をほそめ、夜のしんとし

          金沢JAZZ STREET 2023 人生を変えたい時に、やれること

          定禅寺STREET JAZZ FESTIVAL2023で感じた 旅と音楽

          人は一期一会。 人に限らず人生で出逢うあらゆるものが、一期一会。その裏側には、出逢わなかった無数の存在が隠れている。 2023年2月公開のジャズ映画「BLUE GIANT」を観て、原作漫画を全巻読んで、作中で主人公が高校生のときに足を運んだ地元のジャズイベントこそ「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、今回私が訪れた場所だ。ジャズ、フュージョン、ロック、ゴスペル、ビッグバンドーー漫画の描写にあったとおり、街のあちこちに、ジャズの枠には収まりきらない様々なジャンルの音楽が溢

          定禅寺STREET JAZZ FESTIVAL2023で感じた 旅と音楽

          登山

          映画『マトリックス』の世界で前提となっている「人々は個々のカプセルに入れられ眠っており、それぞれが別々に人生の夢を見せられている。夢のなかで他人と関わり、自分は世界に所属した一つの個であると信じ込まされている」という概念や、ライプニッツのモナド論の「モナドには窓がない」という考え方が、仕事でPCに向かっているとき、スーパーでカゴに物を入れる時、家でコーヒーを淹れているとき…いつも頭のどこかにある。 そんなことを考えながら、一人で山に登った。 私たちは、世界から何らかの影響

          生きているあいだにアイスクリームを何個食べられるか

          アイスクリームが大好き、だが、お腹が弱い。 最近のハウツー本には「人類は何億年と生きのびてきたが、時代が急速に近代化したのはその歴史の中のほんの少し。だから、飢餓に備えた体質では現代の食事から摂れる豊富な脂肪分が処理しきれずに当然肥満になるし、夜の明るさにも慣れていないから睡眠障害やひいては精神の病を患って当たり前」という論調がとても多い気がする。これ自体はミヒャエル・エンデ『モモ』に出てくる、観光客に街を案内しては、あることないこと真しやかに語るデタラメ歴史家(兼)観光ガイ

          生きているあいだにアイスクリームを何個食べられるか

          フローな喜び

          働く、ってどういうことなんだろう? 単純な話「遊んで暮らせたらな〜」というところを理想のゴールとすると、ファイヤーみたいな話だけど、労働しないで趣味とかエンターテイメントをやり続けることが幸せ、という結論になる。子供の頃なんかまさにこの考えに染まっていて、彼らは嫌な勉強の延長線上に嫌な仕事も会社もあると考えがちだから、要するに「ゲームしたり漫画読んだり寝たりしながら一生生きていけないかなぁ」と考えている。そう妄想しつつ、それが叶わない夢であることも悟って嫌々勉強する。 けど

          フローな喜び

          モヤモヤ啓示

          モヤモヤすることが、実は自分の真実を教えてくれているのでは?と気づいたのは、モヤモヤすることが続いた一日の終わりに、今日はいっぱいモヤモヤしたので、じぶんを最高まで甘やかすぞ〜!と気合を入れて街に繰り出したとあるアフター5であった。 なぜモヤモヤしたのか。要するに、自分の信念に照らして、そぐわない事が生じたといういとも簡単な話なのだ。じゃあ、その起こった出来事がどういう形だったら、逆にモヤモヤしないのか。それがわかれば、自分がどんな生き方をしたいのかが、わかる。そう信じて、

          モヤモヤ啓示

          きみがおしえてくれた事

          新しいリュックサックを求めて、ショッピングモールをぶらついていた。もともと持っていたリュックを、家の、日当たりのよい場所にぶら下げていたら、劣化したのか、肩にかけるストラップの部分が根本からぷっつり切れてしまったのだ。どうせ買いかえるなら、ノートパソコンの入るやつがいい。 旅行用品のコーナーには、PC対応のリュックも並んでいた。黒、グレイ、濃紺。機能性は申し分ないが、どうも色がぱっとしない。中学時代の自分を見ているかのよう。ビジネスシーンに用いられる種類の鞄だから、ぱっとし

          きみがおしえてくれた事

          マッシャーがないうちのポテトサラダ

          言いあう両親を後目に、実家をあとにした。 母のラインIDが乗っ取られたかもしれない、という緊急を電話で知り、作りかけていた朝食をフライパンに残したまま、火を止めて慌てて家を出た。事態はすぐに収拾し、ついでに確定申告計算までやらされかけたが、この夫婦はとにかく目的を逸脱するうえ、意見が一致しない。付き合いきれない。 調子が出ない。 最近の状態を一言で表すなら、これに尽きる。 毎朝3時に目がさめては嘆息する。朝型の人に憧れて生活習慣を見直したのが、この夏のこと。予後は順調だっ

          マッシャーがないうちのポテトサラダ

          温泉宿 再考 〜ゆらぎ現れる癒しの正体〜

          人心を掴んで離さない。温泉は世界最古のレジャーであると言っても過言ではないほど、その歴史は深遠である。古代ローマのカラカラ浴場しかり、わが国では縄文人も温泉に入っていたと伝えられ、温泉文化は地域、時代をこえて愛されつづけている。 温泉は、いや、温泉宿は一体どうやって、客人たちを癒すのか。お湯があればよいのか? 食事が豪華ならよいのか? いやいや、そんな通り一遍の評価じゃなくて、もっと深淵を覗いてみようじゃないか。少し経営的で、ミクロな視点で……本当に細かい話になるし、長くな

          温泉宿 再考 〜ゆらぎ現れる癒しの正体〜

          街の再生~故郷への帰りかた~

          昔住んでいた街は、古くて、シャッターだらけで、活気がなくて、路面が傷んでボコボコしていて、高齢化が進んでいて、交通の便がわるくて、往来を歩く人などおらず、およそ先端文化など指先に触れることもできないくらい、どうしようもない街、だった。中学生の私からは少なくとも、そう見えた。大人たちの娯楽といえばパチンコだけ。駅舎もちいさくて、レトロと呼べればいいのに、中途半端に新しくて古い。 その街に今年、新しいカフェができたと聞いて行ったのだ。 *** そのカフェは、私の人生から見て

          街の再生~故郷への帰りかた~

          個人的リスキリングのすゝめ~朝型にあこがれる夜型人間の実験記録~

           自分の力ではどうにもならない生まれ持った性質、というものがある。利き手、運動神経、味覚の好悪。無理に矯正しようとすればできなくもないが、それには相応の努力や苦痛が伴う。理想の性質をさいしょから持っている人間を羨むことを止められず、それがために殊に子供時代は、ネガティブな思考に陥りがちなものである。  この記事は、そんな「どうにもならない運命」に果敢に立ちむかった、一人の30代夜型人間の人体実験記録である――。 アラームという名の絶望の鐘  朝は、いやなものだ。  酷

          個人的リスキリングのすゝめ~朝型にあこがれる夜型人間の実験記録~