野崎 宵

のざきしょうと読みます。

永遠のときにはなにもしない 時間がないときは全部できない

ふとした瞬間に、時間は永遠にあるような錯覚におちいる。

たとえば、土曜日。なかでも、三連休のさいしょの日。

次の予定(大抵は夕飯)まで何もすることないなー、なんて考えて、ネットサーフィンとか、FBを一週間前の投稿までさかのぼって全部みたり、ときにはトイレットペーパーみたいな補充品をやすい店まで買いにでかけるみたいな、有意義なこともする。でも大抵は、時間をむだに使う。

ただし、休日が有限である

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わたしたちには「今」しかないけれど、「今」は無数の線の束

十年もまえから連絡をとっていない知りあいが楽曲CDを出して、デモをネットで聴いてよかったので、リリースしたCD3枚のうち2枚を注文したら、梱包に手紙が入っていた。

お久しぶりです!お元気ですか?

2枚買ってくれたので、1枚おまけします。

こんどライブにも遊びにきてください。

そのくらいのことで泣きそうになるのは、まあ、日々うまくやっているようでいて、大人の仮面をかぶった人間関係しか築けてな

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強烈なちからで、変形させられた、個性

午前の勤務を終えて、滞留したオフィスの生暖かい空気のかたまりから抜けだすと、すこし霞んで風も吹く、明るい春が満ちている。

いつも昼食を買いにいくコンビニには、イケメン君がいる。若い、イケメン君がいる。人懐こそうな丸顔で、唇は厚めで、目じりに泣きぼくろがある。

あと、おばちゃんがいる。痩せぎすで、厳しめの目つき。かすれる声が場末のスモーカーを連想させる。てきぱきとし、笑顔は少ない。

おねえさん

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考えているのか、摂りこんでいるのか

悲しい事件とか、災害とか、戦争への後悔などに接するとき、いちばんに頭に思いうかぶのが「自分の頭で考えろ」だ。

自分の頭で考えたら、いつ避難するかなんて疑問は、自分の命の大切度に依存する。ぜったいに死にたくなければ安いホテルに一週間滞在することだって思いつく。お国のためにと息子を送りだすくらいなら、家族ともども海外に逃亡して、非国民とののしられながら南の島で生きたほうがましだ。

と、危機感のない

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ほんとうの望みは 覗き見れないから その場へ自分が向かう

本当の望みを無視すると、たいへんな事になる。なにが人をまっすぐに生きさせるか、というテーマだ。

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目を合わせるのが苦手だという人は、多い。目を合わせなくてもやっていけるような社会だ。直視ができない。相手を直視するなんて、失礼。相手が望んで、見られたいって言ったとしたら? それでも、なんだかまぶしいような気がする。人の目を見るのって。

まるで、知ってはいけない真実を覗くみたいに、まぶしい

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窓から 外の景色をながめている

人が、生きていて当然だ、自分の意思をもって、目的地をもって、今日、街を歩いているなんて、そんなこと、当然だ

なんて、思っている? これは単なるプログラムなんだ。自分たちでかってにうまくやってくれる自動制御装置がいいんだ。そういうのが、すきなんだ。昔から。だから、できるだけそういうのを造ろうとした。それで、これなんだ。クリックしただけで、たとえPCの最初の開発者がそれを監視していなくても、かってに

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