「ステップパパの研究会」が目指す風景

2019年8月27日、Webメディア「soar」主催の「社会課題を伝えるコミュニケーションデザインをどうつくる?」というテーマのイベントに参加しました。
あまりに名言の多い、素晴らしいトークイベントだったのですが、中でも小国士朗さんのこの言葉が強く印象に残りました。

たとえ「個」の力が弱くても、その個人が本気で見たい”風景”を伝えると、周りが協力し、世の中が動く。

「ステップパパの研究会」は、「さまざまな立場のステップパパ(血のつながらない子供を育てるお父さん)が集まり、お互いの悩みや、経験などを気軽に話せる場所があったらいいなぁ。」という、私が見た"原風景"を実現するためにスタートした活動です。

解決したい社会課題

日本では現在、結婚する家庭の1/4が再婚だと言われています。しかし、それにもかかわらず、子連れ再婚家庭(ステップファミリー)支援する仕組みが足りていないのが現状です。
中でも、「ステップファーザー(継父・義父)」と呼ばれる人たちが共通に経験する困難な状況については、まとまった情報がほとんど見つかりません
「母と子」という、すでに出来上がった親子関係の中に後から参加するステップファーザーは、疎外感や孤立感を感じやすいと言われています。(多くの男性は自己開示が苦手であり、女性よりも相談できる友人・知人が少ないと言われています)
ステップファーザーの知識やケアが足りず、強いストレスや不安を抱えることで、妻や子との関係もうまくいかなくなり、家族全体が不幸になっていく可能性があります。

活動の目的

1:家族を幸福にする
ステップファーザーに知識が足りなかったり、ステップファーザーが不安やストレスで追い詰められたりすることで、最も被害を受けるのは家族です。ステップファーザーの不安や悩みを解決することは、家族全員の幸福につながると考えています。

2:当事者の悩みを解決する
現在ステップファーザーの方、または、これからステップファーザーになる可能性のある方は、さまざまな悩みや不安を抱えています。当事者同士がつながれる場所を作ることで、それらの悩みや不安を軽減できると考えています。

3:世間の偏見をなくす
ステップファーザーやステップファミリーに対して、世間にはいまだに根深い偏見が残っています。当活動は、そのような世間の偏見をなくし、まずは社会課題として認識してもらうことを目指しています。また、ステップファミリーだけでなく、多様な家族の在り方について考えるきっかけにしてもらいたいと考えています。

何をやっていきたいか

1:ステップパパの居場所を"自分たちの手で"つくる
・お互いに悩み相談などできるリアルのゆるい交流の場(不定期開催)
・いつでも相談できるオンラインのコミュニティ

2:ステップパパの集合知をアーカイブし、誰でもアクセス可能な状態にする
・ステップパパがそれぞれ悩んだこと、工夫したことなどの知識を未来のステップパパのために記事化してまとめておく。
・また、記事にして情報発信することで、世間の人に社会課題として認知してもらう。

コミュニティメンバー募集中

コミュニティメンバーは随時募集中です。詳細については以下のnoteよりご確認ください。

運営方針

前提として、ほどほどに「ゆるい」ことを大切にします。
継続することが目的なので、メンバーに負担がかかりすぎない範囲で活動します。
また、ゆるゆるお父さん遠足のように、誰もが主催者になれる研究会という形を目指したいです。

参考文献

文章:おしだ(Twitter


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