思考が停止してることに気がつけない理由


学校は思考停止の金太郎飴みたいな人間を大量生産する場所です。
そういう人間のほうが社会にとっては使い勝手がいいからです。

例えば会社員で会社からの辞令や指示を拒否する人はほとんどいませんね。
管理という言葉の元に「言うことを聞け。」という無言の圧力がかかっていて、「はい!わかりました。」と素直に従うことが模範的な社員です。

学校とはそんな従順な社員になるための洗脳をする場所です。
一方的に知識を詰め込む授業を受けさせられて、記憶力の良さが学力として評価されます。
それが小学校から大学までずっと続きますから、大学を出る頃にはしっかり思考停止人間として完成していきます。


アーティストを育成する仕事に長く携わってきて気がついたのですが、恐ろしいほどに自分で考えて行動に移すということができない人間が多い。
それはその人の資質だとかまだ若いからとか言うことではなくて、社会や教育がそういうシステムになっているのだと気がついたのです。

学校って自分で考えることをさせません。
必ず正解があって、それ以外は間違いなんだということを植え付けられます。
だから正解でもなく、間違いでもないという答えを出されたら混乱してしまうんです。
でも社会に出たらそんなことだらけですよね。
正解なんてなくて、状況に応じて対応していくしかないことが多い。

「就職」といいながら、実は「就社」が目的になっています。
会社に入ることが目的で、どんな仕事をしてどんな人生を生きたいのか考えることを完全に放棄しています。
自分が主役なのに会社の奴隷のようなことになってしまい、世の中はそういうものだと諦めています。
もうこんな社会は終わりにしなくてはいけないんです。
先日から報じられている電通の過労自殺のような事故を繰り返さないためにも。


9月に北海道に行った際、フェリー乗船中に時間がたっぷりあるので娘と将来の話をしました。
来年高校3年生になるので、先のことを話しておきたかったからです。
デザイン系の仕事をしたいのかと思っていたら、他にもいろいろとやりたいことがあるらしく、「来年は自分に必要だと思われる受けたい授業だけ受けて、それ以外は受けないつもりだけどいいか?」と聞かれて「自分がそうしたいのならそうしなさい。」と答えました。
それによって単位が足りなくなるので卒業はできなくなります。
でも私は高校と言えど卒業が目的ではないと考えているので、本人の意思でそうしたいならそれでいいと思っています。
そこから先の人生は本人が決めることであって、もし将来高校の卒業証書が欲しくなったとしたら、その時に行動すればいいんです。

またこんなことも言っていました。
偏差値の高い学校に行った友達を見ていて、当時はこんな成績を取れるなんて凄いな〜頭いいんだな〜と思っていたらしいですが、今も一緒に遊んだりゲームをしたりする仲なのに、将来の話をしても希望の大学に行くことしか話題がないので、その先にどうしたいのかという会話ができないからつまらないと。


私は現在セルフプロデュースができるアーティストを育成をしています。
それができる時代になったからです。
セルフプロデュースは思考が停止した人間にはできないので、まず他人に依存することや、誰かの言いなりになることに慣れてしまった精神状態から脱出させることから始めることが多いです。
ほとんどの場合、私と出会ったことで全てやってもらえるんじゃないかと勘違いをしてしまうのです。
そんな精神状態ではこれからの時代を生きていくことはできません。
まず精神的に自立すること、そして自分で考え自分の意思で全てを決定していくという方向に切り替えることです。

まわりがみんなそうだからとか、親や先生が言うからそうするといった思考停止人間をこれ以上増やしてはいけないんです。
セルフプロデュースという言葉が一般的になってきましたが、音楽だけでなく生き方としてセルフプロデュースできることが必要なのだと考えています。
精神的にも経済的にも自立できれば、会社というピラミッド型の組織からそっと離れていくことができます。
ですから目的もなく大学に行って思考停止人間になるよりは、早くから自立できるよう指導していくことが本当に大事なことと思っています。



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