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できないことを恥ずかしいと思わなくていい

「あなたが他人よりも秀でていることは何ですか?」と聞かれた時にすぐに答えられない人は、秀でていることがないのではなく、それをちゃんと認めてこなかったのです。
つまりできないことばかりに目を向けて、そして他人と比較し、自分に欠けていることや足りないことを探してきたのではないですか?

私たちは他人と比べて落ち込んだり、また逆に変なプライドを持ったりして、自分が劣っていると見られたくないがために、背伸びしたり強がったりしてきました。もともと持っている才能や能力には評価をせず、「自分なんて大したことない」と自己否定することが多かったと思います。

仕事柄多くの音楽アーティストと関わってきましたが、それこそ音楽の才能に特化している人は、否定的な意味ではなくバランスが悪い人が多かったので、そのバランスの悪さが人間ぽくていいなと思っていました。
何もかも完璧にこなせるスーパーマン的な人なんていないですからね。

例えば言葉の意味を知らないとか意味を間違って使っている人もいて、だいたいこういうタイプの人は「天然」と言われますが、面白いことにほとんどの場合本人はそれを認めないんですけどね😅

ある女性アーティストが重いものを運んでいる時に、「そんなに重いのを一人で運んで大丈夫?」って声をかけたら、「大丈夫です!私ってこう見えてけっこう華奢なんです〜。」って言われて大笑いしたことがありました 笑

他にも部屋の片付けや料理が全くできないとか、方向感覚がまるでなくて公共交通機関の使い方もよくわからないとか、普通の大人として大丈夫か??って人もいたんですけど、それでも歌や演奏で表現する時の集中力はとても真似できるものではないし、その人にしかできない世界があって、そのバランスの悪さが魅力だったりするんですよね。

わかりやすい例で説明しましたけど、ここで自分には音楽とかそういった特別な才能ないしな〜って思ったとしたら、「自分なんて大したことない」と自己否定する派だと自覚してくださいね。
あなたは唯一無二の存在で、同じ個性の人は誰一人いないとてもユニークな存在なのです。


普段からできることに目を向けていないだけで、他人からしたらすごいな〜って思われてるとこも必ずあります。だからもし自分にはこれができないと思っていることがあっても、恥ずかしいと思う必要はなくて、できないことはできる人にお願いするなり手伝って貰えばいいんです。

逆に他人が不得意とすることを自分が得意であればフォローしてあげればいいわけだし、それがお互いを支え合うことじゃないですか。
平均的である必要もなければ、みんなが同じ金太郎飴でなくていいのです。
みんな同じでいいんだったら、そもそも生まれてくる意味がないしね。
その違いを楽しむことが生きることだし、だからこそお互いをリスペクトできたり支え合うことができるのですから。

デコボコでいいんです。イケてるとことポンコツが同居してる自分て、面白いしカッコイイじゃないですか。
自分にはできないことがあることで、他人が奉仕する機会を作れるわけですし、個性の違いを認め合ってお互いをサポートできるいい関係を作りたいですね。



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