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044 学校教育を受けられるのは当たり前ではない

教育こそが未来へのパスポートだ。
明日という日は、今日準備をする人たちのものである。

長く教員を続けていると、自分が教員になった理由を忘れてしまう。
いろいろな理由があると思うが、おそらく、国民が皆、学校に通うという前提で、教員になる理由を考えるだろう。

しかし、そもそも学校に誰しもが通うという国は、実はそんなに多くはない。

先進国においてもそう。実はアメリカなんかは、建前的には皆教育のように見えても黒人差別があるので、まともに教育を受けていない黒人の子どもたちは、かつて多かった。

当たり前のように誰もが学校に通う日本みたいな国では、教員になる理由として、このコトバは出てこないのではないかと思ってしまう。

ただ一方で、皆が学校に通うからこそ、複雑な問題が起きるのであって、それはそれで、教員は苦労する。こんなコトバを教員になる理由にするわけもない。

教育の原点に立ち戻り、教育が、子どもにとって物心ともに豊かな将来を得られるものであってほしいと、切に願う。

保護者と教員、教員どうしがいがみ合うのではなく、いかに協働していけるかが問われていると、折に触れ思う。

そのためにも、教員のメンタルが守られ、教員自身も守ることが大切かと思う。


キング牧師とは違うスタンスでアメリカの黒人公民権運動を行ったマルコムX(マルコムエックス)のコトバ。

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