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10月、シャウチャはまだ遠く。

急に来た来た、秋がきた。

殺人的な猛暑だった7・8月を乗り越え、9月も暑いことには暑いが、30℃ちょっとなら随分過ごしやすいね、と話す日も増えてきた。なんだかんだ10月もあったかいのかしら…と思ったのも束の間、10月は急に朝晩の気温が下がった。
半袖半ズボンのわんぱく小僧スタイルで寝ていた私は起きて呟く。
「寒い…」と。

ヨガ哲学をテーマに、10月は「Shaucha:シャウチャ」

9月から、ヨガ哲学におけるヤマ(禁戒・生活の中で避けるべきこと5つ)とニヤマ(勧戒・生活のなかで実践すべきこと5つ)、計10個の教えの中から1つをピックアップして、レッスンテーマを設けることにした。教えの内容を感じられる呼吸法やアサナ(ポーズ)を中心に、プログラムを作っていく。
スタートの9月は「Ahimsa:アヒムサ。自己と他者への非暴力」
ヨガレッスンでどんなに心と体がラクになっても、日常で自分や他者を傷つけていたのでは元も子もない。基盤となる一丁目一番地を選んだ。

続いて涼しくなった10月は「Shaucha:シャウチャ。心と体の清浄」
まさに季節の変わり目といえる気温や湿度の変化を感じながら、いったん自分の身の周り・心・身体を清く浄化しよう、というのがぴったり合っているように感じたのだ。
心的態度も大切だが、身の回りが散らかっていては心も頭も片付かない。
レッスンに来てくださった皆様にも、まずは部屋や引き出し、バッグの整理をおススメしてみた。

秋の風吹く、朝ヨガ


インストラクターおまいう問題

ここまでいつになくヨガインストラクターぽいのだが、noteを読んでくださっている皆様は私の日常のていたらくをご存じのため、「おまいう~」と突っ込みたい方もおられるかもしれない。
※おまいう:お前が言うな。

というわけで私のシャウチャな10月、活動報告。

①  メルカリ:身の周りの整理

日頃から断捨離は趣味だが、ふとヨガウェアの引き出しがパンパンになっていることに気づいた。
それほど多く所持しているわけではないが、買ってしまってから「太ってもう着れない」とか「通販で可愛いと思ったけど、着てみたら内臓出そう」とか「そもそもびっくりするくらい似合わない」というものは、いくつかある。

メルカリの話をすると、よく「梱包して、発送して、売上は数十円・数百円だとねえ…」という反応をされることがあり、自分でも振り返ってみたが、私は売上金という果実よりも、メルカリで発生する過程を楽しんでいるのだとわかった。

写真を撮って値段をつけて出品→場合によって値下げ交渉→売れたら、お手紙を書いて包んで発送→到着したら相互に評価を記入して完了。
時間にして2-3日のうちに発生する1つ1つの過程がほんのわずかに自分の背筋を正してくれる。

たしかに手間は面倒だが、その面倒が無ければ私はどこまでもダメ人間なのである。
 

②  太白ごま油で朝うがい:身体の浄化

インドの伝統医学アーユルヴェーダで推奨されるごま油でのうがいを朝一番はじめてみた。
使用するのは料理に使う黄金色のものではなく、太白ごま油なのでにおいはあまりなく、サラっとしている。
スプーン一杯、5~10分ほど口内でクチュクチュして、新聞誌に吐き出す。(排水管の詰まり防止のため)
ごま油うがいには、虫歯予防・ほうれい線対策・味覚の改善・美肌…と効果が沢山あるそうだが、1-2か月ではまだ目立った効果はなく、朝に口内をリセットできるのが気に入って続けている。

太白ごま油はスキンケア、ボディケアにも活躍中。
※アレルギーをお持ちの方はご注意ください。

キュアリング(加熱処理済み)

③  瞑想ざんまい:心と頭のリセット

イラっとしたりモヤっとしたら、とにかく瞑想。
瞑想をしても、心が濁ることも頭がぱんっぱんになることも、人を傷つけてしまうこともゼロにはならないが、ずいぶん減らせていると思う。 

10月の終わり、シャウチャな自分はまだ遠く

レッスンや日頃の練習、生活においてもシャウチャ(清浄を保つこと)を心がけて過ごせたおかげで、清々しく美しい秋である。
しかし超正直に言えば、10月は仕事のタイムラインがずれ込んだり、「仕事のための仕事、手続きのための手続き」と呼ぶほかない書類提出に追われることも多く、イライラすることも多かった。
「絶許…」と漏らしたことも度々…。
※ぜつゆる:絶対に許さん。
 
しかし、これで良い。
彼我の差に打ちひしがれるためにヨーガ・スートラは存在しない。
 
ずっと未熟で、既に完璧。

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