マガジンのカバー画像

本棚ーなんども読むnoteー

127
読みながら涙が出たnote、ニヤニヤが止まらなかったnote、誰かにおすすめしたいnote。本棚に並べておきたいnoteたち。
運営しているクリエイター

#言葉の企画

「はじめに」を全文公開!書籍『#それ勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。新刊『それ勝手な決めつけかもよ?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の発売【5/28(金)】を記念し、『「はじめに」という名の「招待状」』の内容を全文公開してお届けいたします。 【解釈は自由への翼】 ままならない日々がつづきます。どうすることもできない現実にうなだれることもあります。その中で思ったのは、今こそ「ものごとの捉え方が問われている」ということでした。「解釈」の仕方を工夫することで、少しずつでも、世界の見え方が変わるかも

ことばを贈ろう。最後の一言だと思って。

その日、彼は 一冊の本を手に、僕のもとにあらわれた。 平日の昼休み、突然の電話。 上司にことわり、待ち合わせ場所へ向かう。 友達と言っていいかわからない距離のトモダチ。 僕の興味をよそに、マニアックな知識を楽しそうに話すやつ。でもどこか、いや、全く憎めない、いいやつだった。 手にしていた本は、旅行の本。 どこがいいとか、ここは君におすすめだとか。 「なんで今、その話なんだよ」という本音が喉を通り過ぎて出てしまったけど、そんな会話も、彼とならいつものこと。 締

5月18日は、友達と待ち合わせする日。そして、新しい友達と出会う日。

5月18日は、ことばの日。 ことばを見つめ直し、 ことばを大切にする1日です。 わたしにとって、とても思い入れのある日なんです。 なぜなら、自分が制定に関わった記念日だから。 きっかけは、連続講座『言葉の企画2019』さかのぼること2年前。 2019年5月〜10月まで、コピーライター阿部広太郎さんが主宰している連続講座『言葉の企画2019』に通っていました。 この講座では、毎回、言葉と企画にまつわる課題に取り組むんだけど、第1回目、5月18日の講義では、「みんなで

違うグレーに染まっていきたい

親友というものがずっと羨ましかった。 小学生の頃、ちびまる子ちゃんに出てくる大野くんと杉山くんの関係性や、キャプテン翼の翼と岬くんの関係性に憧れた。
 当時の僕は、恐れを知らなかったからか、初めてのクラスメイトでも「おれ水口、友達にならない?」と軽々言えたものだ。 特に仲の良い友人とは、学校が終わった後、いつもの公園で「オレたち親友だよな!」なんて語り合うこともあった。 憧れに近づくためにいちいち関係性を定義して、安心していたのだろう。 ただ、無敵の精神状態は長く続かな

いつか宇宙の藻屑になることを夢見ていた。

「宇宙の藻屑になりたい。」 そうつぶやくと、親しい人たちはきまって、何言ってるの、と笑う。 ははは、いや、本当に、と言っても、ほとんど本気にしてもらえない。 でもそれでいい。この感情はやはり、わたしだけの特別なものなのだと再認識し、そのたび、胸の中には静かな海が広がる。 幼い頃から漠然と、宇宙や星というものに心惹かれていた。 中学の天体の授業は苦手だったし、天文部に入っていたわけでもない。プラネタリウムに連れていってもらうのは大好きだったけれど、星座に特別詳しいわけで

みんな違って、みんないい。#言葉の企画

「‥仕事ってね、それが家事でも、スーパーのレジ打ちでも、たとえばデイトレードでも肉体労働でもなんでもいいの。(中略)他人なんていくらだって言いくるめることはできるし、ごまかすことだってできるしね。でも、自分にだけはウソはつけないもの。自分の人生において仕事というものをどんなふうにとらえていて、それにたいしてどれだけ敬意を払って、そして努力しているか。あるいは、したか。わたしが信頼するのはそんなふうに自分の仕事とむきあっている人なのよ。‥」 このセリフ、きっとお好きなんじゃな

変わってゆくことで、この気持ちや美しさを伝えていきたい

思い出した言葉がある。 「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえばこんな星空や泣けてくるような夕日を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」 「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか。いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」 「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」 引用:星野道夫「旅をす

企画生になりました

言葉の企画2020 なにかを学ぶ時、いつも思い出すのは、母の言葉だ。 「学校ってのは、確かにスキルや技術も教えてくれる。でも、そのために学校があるわけじゃなくて、試して失敗して、許されるためにあるってことを忘れちゃいけない。支えてくれる先生がいるっていう保証された環境なんだから、とりあえず目一杯、やったらいいのよ。」 一言一句正確な自信はないけれど、学校なんてとふてていた中学の頃聞いたこの話は、ずっと頭に残っている。 学ぶってことは、失敗しても許されるってこと。 ただし

愛を伝えたいだとか

くさいことばっか考えて待っててもな〜 と思って #言葉の企画 に通い始めました。 #待っていてもはじまらない ですし! ↓これ、わたしの自己紹介スライドです。 ↓(阿部さんの赤ペン先生つき) この自己紹介にもあるように 「愛を注いで」広告つくってるつもりなんです。 わたしなりにだけども。 今まで関わってきた作品には、全部に多かれ少なかれ。 入社して一年。 色んなCMやwebムービー、ショートフィルムなんかを作ってきて、全部に愛を注ぎ続けて、ふと、思ったことがあります。

一生続けたいことがあるから

何かを一緒に始めることができたら、同期。 そこに同じ夢を見ることができたら、同志。 その夢に対して、切磋琢磨できたら、戦友。 僕はそう考えている。 そして、僕は、いつしかこう思うようになる。 一生、この仕事に関わっていきたい、と。 新人ナレーターの駆け出し時代、テレビ番組を見ながら、「自分ならどうやって読むだろう?」と考える。アーティストでも、クリエイターではない僕には、待っている時間は無限にあった。 「独りの時間は、自分を育てる時間」だと、僕は自分に言い聞かせた。魂を