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#12 続けないから良い『スキマ日記』のこと

私は、「日記」を続けられた試しがない。

日記を書くのは、好きだ。

忘れたくない出来事や感情を、
言葉にして遺す。
言葉にすることで、自分について理解する。
そんな行為だと思っている。

書きたくなるときは、
嬉しいことや良いことがあったとき。
辛いことがあったときにも、
場合によっては書いている。

でも、
「日々のたわいもないことを書いておく。」
ことが、どうしても習慣にならなかった。

気分がのったら書くけれど、
しばらく間があくと
毎日続けられなかったことに
自己嫌悪を感じて辞める、
を繰り返してきた。

そんなときに出会ったのが、
「スキマ日記」。

「スキマの時間に書く」日記なら、
自分のペースで書けて
続けられなくても罪悪感を感じないのでは?

日記のサイズ感も、枠の文量も、
方眼なところも好みにぴったりで、
嬉しくなって、購入した。

当時(1年半くらい前)、私は
自分の感受性を自分で守る
ということについて考えていた。

精神的にしんどい時期から
やっと抜け出せそうだった一方で
働いているチームで色々なことがあり、
またパンクしてしまいそうだったからだ。

昔から、書くことによって
そのパンクを回避したり
癒したりしてきたから、
また書くことにした。

いつも通り、
初めは週に1度か2度書いているものの
すぐに2週間ほど間があく。

日記のことを忘れている訳ではないが
書くほどでもないなあ、とか
書こうと思っていたけれど忘れてた、
ということが続く。

そんなとき、「スキマ日記」は
今の生活に隙間がないことを教えてくれる。

ノートを開いて、ペンを持って
その出来事や感情を4行ほどにまとめるには
一人きりの自由な時間が必要だ。

たった10分ほどでも、
その時間をつくろうと思って初めて
生まれてくる。

それは、私にとって
自分を観る時間であり、感受性を守ること。

隙間を無くしていると、くるしい。
隙間をつくりながら
隙間が生まれるリズム
生きていきたい。


photo by 写ルンです│
木屋町四条の丁寧で美味しいバナナケーキとカフェラテ。大事なことを考えるときには、ここに行く。大好きな人との思い出の場所。
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