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水道が来ていない土地で水を確保する(製作編)

緩速ろ過池兼ビオトープの製作についてまとめた。


・池の概略図

下記、池の概略図である。

<緩速ろ過池兼ビオトープの概略図>

・現在の池の写真


これが現在の池の様子である。
冬は水がきれいで写真によく写らない。
夏になるとアオミドロだらけになる。
メダカはこんなにきれいな水よりも、緑色の水、通称グリーンウォーターのほうが育ちが良いらしい。

池で泳ぐメダカの写真
(気泡は藻類が光合成して出した酸素である)

・製作過程

穴掘りがたいへんだった。
こうしてまとめてしまうと簡単そうに見えるが、実際はけっこう大変で、
いろいろ含めると製作には2ヶ月近くかかっている。

この後、ポンプで水を常時循環させ、緩速ろ過の要である生物ろ過フィルターができて安定するまで待つ。
冬だと2ヶ月近くかかる。夏だと1週間程度だろうか。
どの時点で完成しているのかは水質検査をしないと分からない。
一応アクアリウム用の水質検査紙で確認したところ、全部クリアだった。
どこまで信用できるか分からないが、水質にそこまで大きな問題はないだろう。

暖かくなってくるとボウフラがわくので、メダカを入れた。
最初に5匹メダカを入れたが、豪雨で増水したときに3匹流され、
残った2匹ももういない。
現在は最初に入れたメダカの子供たちが4匹くらいいる。

下記、池の中央の配管の中の様子である。

・ろ過速度について

ろ過速度により池の溶存酸素濃度が決まるため、緩速ろ過においてろ過速度は非常に重要だ。(酸素が少ないと池の中の好気性生物群集のはたらきが悪くなり、嫌気性微生物や嫌気呼吸が優勢になり、水質が悪化、水が腐った状態になる)

一般的に緩速ろ過のろ過速度は4〜5mと言われている。
この池の面積はだいたい1m x 1で1m2である。
ろ過速度 5m/dayとすると、1m2 x 5m/day=5m3(5000L)/day
これを毎分に直すと5000L/ 24hx60min ≒ 3.5L/minとなる。
これが一応基準だ。

しかしろ過速度4〜5m/dayというのはだいたい正しいのだが、正確ではない。
どうも水温によりろ過速度は変わるようなのだ。

冬より夏のほうが明らかにろ過速度は速い。(温度が上がると微生物が活性化するためだろう)

そのため、暖かくなってくるとポンプの流量を上げないと酸素不足が起こり、水が腐る。

ポンプの能力は5L/min、1日に換算すると7.2m3、
つまりろ過速度7.2m/dayくらいは必要である。

・今後の予定

電源の関係で、3個ある池のうち、1個しか稼働していない。
配線は用意しているのたが、2個同時に稼働させると、曇りや雨の日が続くと電池がもたないのだ。
今後、3個の池すべて稼働させようと思っている。

あと、もっと外観を整えてビオトープのように充実させたい。
植物も植えたい。

地下に水がめとして、IBCタンクを2個設置予定だ。
もうだいぶ前から穴だけ掘ってある。

敷地内に降った雨を池と地下IBCタンクに導入するということもやろうと思っている。

そのうちやると思う。


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