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我思ふ Pt.60

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は12日前から時は止まったままです。
何も進んではおらず、ただただ同じ景色をひたすらに眺める日々です。

そして自分が根っからの労働者である事を再認識させられる。

普通に考えれば、風呂だとか飯だとかトイレの不便さを除けば、天国のような生活だもんね。

寝て、起きて、車椅子ドライブしてスマホいじって、屁こいて、飯はアレだが運んでくれて片付けてくれて、こう言っちゃ何だが王様のような生活です。

しかしね、やっぱダメだよね。
こんなん少しも堕落を堪能できぬ。
堕落という甘美な果実はストレスというスパイスがあってこそその甘みが増すもんだと思う。

ストレスというスパイスの無い堕落など下味を付けないで焼くステーキと同じだ。
労働の後の焼酎もこれまた同じ。
心身共に強烈なストレスを乗り切ったその先にこそ神々の世界が両手を広げて待っているのだよ。

まぁ入院の愚痴を書いても毎回同じになるのでこの話は終わり。

さてさて、皆様。

私は以前少し触れましたが昔音楽をしていました。
音楽なんてーと高貴な言い方になるけどいわゆるバンドねバンド。
パートはドラム、ベース、ギター、ボーカルとまぁ広く浅く何でもやるという我が人生そのものですな(笑)

好みの音楽や思いは烏賊を…いや、以下をご査収くださいませ。



で、私のこの音楽の好みで、いやいや、このバンド聴いた事ない訳ないでしょ、というような古のバンドの話。

その名は
Iron maiden (アイアン・メイデン)
名前くらい聞いたことあるんじゃないスか?

リーダーでメインソングライター、そしてベーシストであるスティーブ・ハリスの描くツインギター全開の楽曲は数多のバンドに大きな影響を与え、更にメロディックデスメタルバンドやスラッシュメタルバンドなどジャンルを超えた影響も。

ここまで聞くととんでもなバンドだと思うじゃん?
ね?
ファンの方いたらごめんなさい。
先に謝っておきます。
名曲の一つと言われている「The trooper」を高校生の時に聴いた感想を率直にその時の言葉で書きます。
もう一度言います。
ファンの方いたら本当にごめんなさい、でもオチがあるから最後まで読んで下さい(笑)

「何だぁ?このペランペランの曲は。んで何だ?この変なボーカルは。」


ごめんなさい、高校生という尖っていたあの時のあたしにとってアイアン・メイデンはあまりにもマイルド過ぎたんです。
そして、デス・メタルかメロスピかと両極端な音楽を好んで聴いていた私にとって、ボーカリストのブルース・ディッキンソンの歌声は受け付けなかったのです。
それからアイアン・メイデンに触れることはなかった。
私の大好きなバンドがアイアン・メイデンのカバーとかしてたけど、「へーそーなのねー」くらいのノリ(笑)

それから二十と余年…
私は人生初の入院となり、手術を終え暇を持て余す身…。

ほう…アイアン・メイデンか…。
いたなそんなやつら…
何でこいつらがこんな讃えられてんのかさっぱりわからねぇや。
でも暇だしな。聴いてみますか。

えぇ…と、YouTubeと…iron maidenと…検索…と…

ほーん、Aces high…?
これが有名なんだ。
日本のガールズバンドもカバーしていてその界隈じゃ結構話題を振りまいてるんだな。

でもまぁカバーは後から聴くとして…やっぱオリジナルを聴いて笑ってからだな(笑)

ハハハ…

ハハ…

ハ…

え?

ナニコレ。
やだウソ。

ちょーカッコいいやんけ!!
オオオオ!
何だこの曲!!
ほー!

誰だよ、アイアン・メイデンの一番の名曲は「The trooper」だって言った奴(笑)

いやいや、Aces highは名曲です。

食べ物と同じですな。
最初に食べたものが不味かったらもうそれには手を出さないもんね。
不味いのわかってて金出して食わないよな。

今はYOUTUBEというヤツのおかげで様々音楽に触れる事ができる。
そう、CDをジャケ買いする時代はとうの昔に終わっていたのである。

まさかこの年にしてアイアン・メイデンを聴きまくるチャンスに恵まれるとは思ってもみなかった。

改めて凄い世の中です。

CDの自費制作もできない、又、遠い国のバンドの曲とかにも触れる事ができる。

音楽や芸術、クリエイティブなモノに触れるには申し分無い世の中になりましたね。

しかしだ。
Aces highは名曲だが…やっぱブルース・ディッキンソンの声は…

クセが強い!(笑)
悪いとは言ってない(笑)


2022年 5月30日

我思ふ


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