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FinT図鑑② 「成長環境を敢えて断つ」 リクルートから中途入社。1ヶ月で運用代行事業責任者となった社員にインタビュー

こんにちは。SNSマーケティングの株式会社FinTです。

今回は、中途入社メンバーの中でもリクルートから転職し、1ヶ月でSNS事業部のチーフディレクターに大抜擢された中山に、ベンチャー転職に関するインタビューをしてきました!

ガクトさん

Profile
中山 楽人
早稲田大学文化構想学部卒。Akatsuki.incでCOO直下の新規事業開発部で長期インターンを経験。2019年、新卒でリクルートに入社。リクルートキャリアでは新卒メディア事業本部にて、クライアントの採用課題の解決に尽力。3Q新人賞受賞。2020年よりリクルートライフスタイルのSaaS事業部にて事業開発ユニットを経験。その後、2020年10月よりFinTにジョイン。11月からチーフディレクターに就任。

ーーがくとさん、今日はよろしくお願いします!


よろしくお願いします!

ーー普段がくとさんを見ていて、かなり幅広い業務に関わっている印象があります。改めて今取り組んでいる業務について教えてください。

そうですね、大きく分けると3種類の業務をしています。
1つ目は運用代行事業の責任者としての業務です。
事業計画と現場の橋渡し役として、事業計画目標達成のための戦略・戦術を考え、KGI、KPIの設定、組織への浸透を行っています。

2つ目は事業計画に基づいた組織開発業務です。
人員計画・採用計画・人材要件の策定、採用面接、組織制度や評価の設計、育成フローの整備などに加えて、4チームのマネジメントも行っています。

3つ目は対外的なコンサルティング業務です。
これはセールス/マーケティングチームが受注したSNSアカウント運用案件のカスタマーサクセス業務の一部にあたります。現在はナショナルクライアントや上場企業を複数社担当させて頂いて、運用施策に落とし込むための上流の戦略設計など、コンサルティング〜企画立案までを行っています。


ーー仕事をしていて面白いと思えるところ、または成長を実感するタイミングなどをお伺いできますか。


面白いのは、自分が下した意思決定や提案した施策がうまくワークしたときですね。
大手のクライアントさんとのお付き合いの中で、新しく予算増額をいただけたり、目に見えて組織が変わっていったり、売りが立っていることに面白さを感じます。結局それは、自分の言動が組織や事業に与える影響が大きいということなんだと思います。
成長実感としては、ロマンとそろばんのバランスをとって考えられるようになってきたことが大きいですね。
個人のミッションとして「その人らしい人生を生きてほしい」と掲げていることもあり、今まではなるべく個人の意向を尊重した、モチベーション管理のようなマネジメントをやってきたんです。でも、やっぱりリソースの限られているベンチャーでは、マネージャーのポジションでさえも、経営目線に立って何にどれだけリソースを使うかをシビアにに見極めなければいけない場面が出てくるんですよね。
どうしても、大手企業で自分がされていた時のマネジメントでは、優先順位もリソースも全く異なるのでずれてきてしまう。
だから自分なりのミッションも大事にしつつも、特にメンバーの配置や担当領域の変更は、その配置が同時に会社にとって長期的な利益に繋がるのか?といったメタ的な視点が必要なんだと実感しました。その点、思考回路は変わったように思います。

ガクトさん2

ーーそろそろ、本題に行きます。なぜ転職を?

一言では語りきれないですが、一番は「もっと成長したい、そのために今ここの自分の人生を懸けたい」と思えたからです。
加えて、ゆい(CEO大槻)とやまぴー(COO山下)の力になりたい、例え「キャリア的にリスクだ、もったいない」と言われてもこの決断には覚悟と責任を持てる、そう思えたことが大きかったです。

ーーいわゆる大企業からの転職だったかと思いますが、決断に迷いなどは?

正直、かなり迷いました。笑
もちろん転職による収入面での懸念はありましたが、それよりもリクルートがすでに成長環境だったからというのが大きかったです。
リクルートでは本当に優秀な先輩や同期に恵まれて、早いうちから機会も頂けていた環境だったので、そこに居続けるだけで成長できる環境が整っていたんです。逆にその場を抜ける覚悟が必要でした。

「今ある成長環境を捨ててでも、スタートアップに転職する価値はあるのか?」といったことはすごく考えましたね。
ただ、当時は成果を出しても結局は企業の看板に拠るところが大きかったので、個人で勝負できる実力をつけたいという想いがありました。
加えて、起業した友人や大手企業の内定を蹴ってベンチャーに就職した友人と会う度にその成長スピードと視座の高さに焦りを感じていたというのもありました。
次第に「自分の意思決定に、言動に、より覚悟と責任を持てる環境に身を置きたい」と強く感じるようになって、そのタイミングで代表のゆいと話したことがきっかけになりました。現状の事業課題を聞く中で、自分が貢献できることの大きさを感じ、やまぴーやあさみん(HRリーダー)と話す中で、こういった情熱を持った仲間と事業に向き合いたいと思えるようになりました。
最終的に、自分がもっと成長するには、自分が意思決定を下せる回数をとにかく重ねることが大事だと思い、経験に投資をしようと決意しました。
選んだからには「リクルートに居続ければよかった」って後悔をしたくない。こっちを選んで後悔しているなんてことがあれば自分のことを泣いて送り出してくれた同期に顔向けできないですからね。成長環境を敢えて断つことで覚悟が強まったと思います。今となっては、自分で選んだ道を自分で正解にする、その想いが原動力となって自分を突き動かしています。

ガクトさん3


ーーこれまで働いてみて、大変だったことや印象的なエピソードはありますか?


大変だった...入社した瞬間からずっと大変だったかもしれません。笑
強いて言うなら、入社後すぐ頂いたミッション「組織を整えること」ですかね。

当時は組織課題としてメンバーの定着率、事業課題としてアカウント運用の解約率が挙げられていました。

そこで、抽象度の高いミッションに対して、要因の特定〜施策の実行までを行いました。
組織課題に対してはアンケート調査や1on1を実施し、見えてきたいくつかの要因の一つが、心理的安全が乏しいことでした。

ですが、定着率を上げるためには、安心安全な関係性が必要不可欠だということを、前職の経験から学んでいました。具体的には、自分自身の気持ちや状態を共有しても受け入れられる、であったり、相談したら否定されるのではなく、状況を分かってもらえた上で議論や対話ができるような関係性です。そこで、出勤連絡時にチェックイン(自分の状態を素直に述べる)をするルールを作ったり、日報のフォーマットに「今ここの素直な気持ち」という項目を追加して、自分自身の気持ちや状態を共有できる場をつくりました。

結果、「正直××のタスクが行き詰まっててしんどいです」「〇〇の成果に刺激をもらいました!」などのやりとりが生まれるようになり、、ポジティブ/ネガティブな気持ちに関わらず積極的にシェアし熱量濃度が上がる仕組みもワークしてきていると感じます。

事業課題に対しては、KPIの見直しを実施しました。というのも、当時の指標が解約率の一因でしかなく、KPIを達成したとしても解約率を改善することにワークしないケースが発生していると考えたためです。
まず、何が解約要因になっているのか、をヒアリングやクライアントへのアンケートを通して突きとめ、解約に影響する指標を特定しました。結果として、早期にクライアントの継続意向の変化に気づくことができ、スピード感もって打ち手の執行に移れる仕組みを整備することができました。
これらを入社して1ヶ月、右も左もわからない状態からやり切ったのは今振り返っても特に色濃く記憶に残ってますね。
でもこれだけの裁量持ってチャレンジさせてもらえることが、本当に幸せなことだと思います!

ガクトさん4

ーー転職前には、FinTに対してどのようなイメージをもっていましたか?


ぶっちゃけ、Sucleを運営していて、若いメンバーが活躍している会社、ぐらいの印象でした。

ですが、それが一気にアップデートされる思い出の機会がありまして、実は代表とは大学時代からの友人で、入社前に一度社内イベントを手伝ったことがあったんです。

実施してみて驚いたのは、イベントを通してメンバーから出てくるのは当事者意識があるからこその発言ばかりだったことです。さらには、イベント終了後にメンバーのみんなからサプライズで色紙をいただいたんです。なんて思いやりのある人たちなんだと素直に感動しました。これらを通して、当事者意識が強く、思いやりを持って真摯に人に向き合える、素直なメンバーの多い会社、とかなりポジティブになりましたね!


ーーFinTビジョン「世界をまるごとハッピーに。」について、がくとさんはどう思いますか?


率直に、ゆいらしいですね。きれいごとだろって思う人もいるかもしれないんですけど、ゆいは心の底から、本気で想ってるんですよね。だから信じられるし、実現したい。

ガクトさん5

ーービジョン実現のために、これからどんなことをやっていきたいと思いますか?


対内的には成果を出すことと、メンバー1人1人の好きや得意を活かすことは欲張りに両立させていきたいなと思います。
ビジョンの「その人の好きや得意を活かす」というメッセージは僕もとても好きで、これを掲げてるからこそ、メンバー間でも「〇〇はこの作業得意だからこのミッションお願いしよう」といったやりとりが少しずつ生まれてきているのは良い傾向だなと思っています。
ただ、なかには、まだ自分の中で好きや得意を見出せていないメンバーもいるので、マネージャーとしてはそういった個人が自分の力で好きや得意を見出せるような環境を整備していけたらいいな、と思いますね。


対外的にはマーケットの中で独自のポジションを築くことです。
競争の激しいこの業界に於いて、必要とされ続けるためには、FinTならではのバリューを明確にしていく必要があると思っています。

「普通ここまでやらないですよ!」と同業の方から言われるほど「緻密な分析力」、Instaメディア「Sucle」のノウハウを活かした「ロジックに基づく運用力」、デジタルネイティブ世代が多く在籍するからこその「トレンドやアルゴリズム変化への対応力」など、強みに磨きがかかっているものの、まだ競合他社と大きく差別化を図れるほどのものになってはいません。

そのため、今後は既存の強みを圧倒的に磨き上げるとともに、更なる独自の強みを見出す必要があります。より多くのSNS媒体を扱えるようになるだけでなく、メディア事業部やインフルエンサー事業部との連携を強化して、新たなプランの設計やクロスセルの仕組み作り、PR・ブランディング文脈での企画提案ができる体制づくりなどを進めていきたいと思ってます。
そして、「Instagram運用と言えばFinT」から「SNSマーケティングと言えばFinT」と第一想起される存在になっていきたいです。

ーー最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?

経験者は大歓迎ですが、業界未経験でもいいんです。

・覚悟を決めて本気で事業に向き合える人
・事業をグロースさせるために裁量持って働きたい人
・高い当事者意識を持って何事にもはみ出せる人

こういった方々と一緒に働きたいですね!!

職務上、これまでたくさんの候補者様を見てきました。その中には素晴らしいスキルを持っている方もいらっしゃいましたが、今のFinTにはマッチしない、と判断させていただく場合が多かったです。というのも、今FinTは急激な事業拡大フェーズにあり、任された仕事だけを精度高くこなすことよりも、ポジションに囚われず、今必要なことを自分で考えて、行動することが求められているためです。なので、コミット力、組織に対する貢献意欲があって手足を動かせる人に来てほしいです。
そういう人は、当事者意識をもって会社の未来について考え、目標に向かって切磋琢磨できる仲間になれると思っています!

ーーありがとうございました!


こちらこそ、ありがとうございました!!

ガクトさん6

慢性的なリソース不足である環境の中であっても、「その人らしい人生を生きてほしい」といった個人のミッションと、マネジメントレイヤーとして会社の数値改善を両立させていきたいと語る中山。「プレイヤーと経営メンバーとの間に立ってどのようなコミュニケーションをとっていくか」改めて、ベンチャーのマネジメントレイヤーの面白さと、葛藤がうかがえるインタビューだったように思います。


FinTでは、組織拡大のため、事業部のマネジャー候補を募集中です。
メンバーとの座談会も定期的に実施中。ぜひこちらからご応募ください。


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