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詩人としての活動記録

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自作した詩で、掲載されたりされなかったりしたもの。 生きていれば新作もアップするかもしれません。
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いちにち(もしくはいっしょう)

minamiです。ひさしぶりの投稿ですね。
散文詩にするか口語自由詩にするかちょっと迷ったやつ。

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山のてっぺんからはじまって
あめにあられに感情そそがれ
土砂崩れと共に転がりだす

目の前の誰かを片端からひいて
ときには誰かに横殴りにひかれ
ひとり転がり続けるだけだよ

うまれたとき見た朝日を追って
夕日が沈むあの海まで

心はおどる

心はおどる

minamiです、久しぶりに過去作の投稿でございます。

これは載ったっけ佳作だったったけ、覚えてません。

とりあえず、自分が書いてて楽しかった作品です。これは完全に個人的な感想ですが、ラップとリリック(口語自由詩)は似ていると思っています。

絵本の「もけら もけら」とか、好きでして。まどみちおさんの詩も好き。工藤直子さんも好き。私の言語脳の半分は児童文学でできています。

要は言葉遊びがした

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かみさま交代

かみさま交代

いつもの前書きです。

minamiです。こんにちは。
物騒なタイトルですがそのままなのでそのままお楽しみください。

これは確か佳作だった気がする。

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みんなで吊るそう
『せーの』で石を投げよう
笑っていれば、気づかれないさ

(てんしはかみさまを選べません!)

善意も悪意もタイミング次第

だるまさん転んだ、さぁかかれっ
支配する側、される側
怒鳴

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平熱三十七度

平熱三十七度

minamiです。

前書きのようなもの。
うつ病が悪化して、常に熱が37度越えだったときに書いた詩です。当時は会社勤務で常に冷えピタしていたので「冷えピタちゃん」と呼ばれていました。

わたしの書く詩は実話に基づいているというか、自分が体験したことをそのままわたしの目にうつった通りに書いているだけなので自分でもこれ詩なのか?などと思いながら書いています。

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気がつかれてた

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育ちのよい娘たち

育ちのよい娘たち

前書きです。

明確に「わたしは大変怒っています」を全面に押し出した散文詩です。適度に改行するのが口語自由詩で、こういう一気に畳み掛けるように、叩きつけるように書く詩のことを散文詩と呼びます。

何作か溜まったら雑誌に送る、という形式で(文章校正のやり方を知らないんだ、誰か教えてくれ)いくつかのうちで、なぜか掲載されたやつです。

わたしが怒っていることを、選者の先生がわかってくれたことは救いでし

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めんどくさい話をしよう

めんどくさい話をしよう

前書きのようなもの。

2014年か2013年の作品です。

これを書かないといけない状況になってしまい、大変辛かったのですが、高校生ぶりに筆をとるかー、というきっかけになった作品です。

だからなんだというわけではありませんが。

で、掲載されるだろうなと思って送ったら、当然のように現代詩手帖に掲載され、同じタイミングで山崎修平さんの「ロックンロールは死んだらしいよ」も掲載されていました。ターニ

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春夏秋冬、冠婚葬祭

春夏秋冬、冠婚葬祭
あの子に惚れた、あいつが死んだ
ぼくら忙しい二十代
指輪なくした、赤ちゃん産まれた
喜怒哀楽は置いてきぼりで

招待状に返信しあぐね
気がつけばまた日が昇る
甥っ子、姪っ子、歩き出し
神様をやめるお年頃

春夏秋冬、冠婚葬祭
結んで別れて、辞めて探して
ぼくら悩める二十代
おみくじひいたら末吉が出た
喜怒哀楽は置いてきぼりで

※読み方
はるなつあきふゆ、かんこんそうさい

実は詩人です、という前置き

実は詩人です、という前置き

言葉を書けるようになってからずっと、詩人をやっています。
朝日小学生新聞に投稿し、どこかの大賞をとると出版してくれるという胡散臭いところで大賞をとり、現代詩手帖という雑誌に投稿し、掲載され。

評価されたいから。わたしのことを誰もわかってくれないので、わかってくれる人がいればいいな、という祈りから。
AO入試で慶應に行くために箔をつける必要があったから。

全部、お金をもらっているとは限りませんが

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