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詩人としての活動記録

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自作した詩で、掲載されたりされなかったりしたもの。 生きていれば新作もアップするかもしれません。
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2020年8月の記事一覧

育ちのよい娘たち

育ちのよい娘たち

前書きです。

明確に「わたしは大変怒っています」を全面に押し出した散文詩です。適度に改行するのが口語自由詩で、こういう一気に畳み掛けるように、叩きつけるように書く詩のことを散文詩と呼びます。

何作か溜まったら雑誌に送る、という形式で(文章校正のやり方を知らないんだ、誰か教えてくれ)いくつかのうちで、なぜか掲載されたやつです。

わたしが怒っていることを、選者の先生がわかってくれたことは救いでし

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めんどくさい話をしよう

めんどくさい話をしよう

前書きのようなもの。

2014年か2013年の作品です。

これを書かないといけない状況になってしまい、大変辛かったのですが、高校生ぶりに筆をとるかー、というきっかけになった作品です。

だからなんだというわけではありませんが。

で、掲載されるだろうなと思って送ったら、当然のように現代詩手帖に掲載され、同じタイミングで山崎修平さんの「ロックンロールは死んだらしいよ」も掲載されていました。ターニ

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春夏秋冬、冠婚葬祭

春夏秋冬、冠婚葬祭
あの子に惚れた、あいつが死んだ
ぼくら忙しい二十代
指輪なくした、赤ちゃん産まれた
喜怒哀楽は置いてきぼりで

招待状に返信しあぐね
気がつけばまた日が昇る
甥っ子、姪っ子、歩き出し
神様をやめるお年頃

春夏秋冬、冠婚葬祭
結んで別れて、辞めて探して
ぼくら悩める二十代
おみくじひいたら末吉が出た
喜怒哀楽は置いてきぼりで

※読み方
はるなつあきふゆ、かんこんそうさい

実は詩人です、という前置き

実は詩人です、という前置き

言葉を書けるようになってからずっと、詩人をやっています。
朝日小学生新聞に投稿し、どこかの大賞をとると出版してくれるという胡散臭いところで大賞をとり、現代詩手帖という雑誌に投稿し、掲載され。

評価されたいから。わたしのことを誰もわかってくれないので、わかってくれる人がいればいいな、という祈りから。
AO入試で慶應に行くために箔をつける必要があったから。

全部、お金をもらっているとは限りませんが

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