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フルーツが人生に必要だと思う理由

ふるさと納税の返礼品が届いた。
高級ミカン、紅まどんなだ。

紅まどんなが届いたよ!とLINEをしてしまうほど、庶民にとっては高級なのだ。帰ってきた娘と早速カットして食べながら
「紅まどんなは高級だけどさ、果物ってそもそもぜいたく品なんだよね」と言ったがピンとこない様子。

果物はぜいたく品

「金欠で食費を節約しているときにフルーツ買える?」
あぁ~なるほどね、そうか。
いくらみかん好きでも買えないね。ごはん買うね。

お酒やタバコはまた違う話で、お金が無くても買ってしまうね。下手したらごはん買わずにお酒を買う人もいるよ。(それはヤバいね)

でも果物はごはんを超えられないね。栄養あるのにね。

「うん、だからね、果物はぜいたく品だと思うの。」


ぜいたく品だからこそ

フードパントリーや災害なんかの時には、落ち込んでいる人に果物を差し入れたいと思うんだ。

災害時バタバタしているときに腐りやすい果物は現実的ではないし、電気も水もご飯もない時に果物って的外れな気もするけど、でもぜいたくって「幸せ」だから、必要だって思うわけ。


コロナの時も思ったけどさ、
不要不急のものって結構大事だよね。無くても生きていけるけど、無いと幸せがちょっと減るような気がするよ。生きがいって言ったら大袈裟かな。


こたつにミカン。心には余裕を。

東日本大震災の時、福島では1週間もの間テレビやラジオは殺伐としたニュースしかやっていなかった。生きるために必要な情報のみでCMさえも流れなかった。壊れたガラスや食器などをガチャガチャ掃除しながら「テレビもラジオも楽しいことやってない」と半べそでレンタルビデオショップに行くと同じく片付け中だった。

今ではテレビ以外でもいろいろなメディアが観れて少しは気が紛れるだろうか。悲しみや不安の中でもみかんを食べながらTVを観るような娯楽が、贅沢ともいえない日常が、人を生かす。

寄付や支援は物よりもお金がいいらしい。必要なものを必要なだけ必要な人に届けるため。どうか必要なものの中にみかんが入っていますように。


*
ママ、次のふるさと納税、明太子と牛肉どっちがいい?と聞く娘に、
「ふるさと納税は寄付だから応援したいところにして。」と言うと「真面目だね~」とつまらない顔をした。



(東日本大震災後に初めてラジオから流れた歌「アンパンマンのマーチ」)

おやすみなさい。

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