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年末から自宅軟禁していたら、自分をアバター化していた話

お久しぶりです、さらだです。

一週間休むとか言いながら、半年も空けてしまいました!!

ですが、その間にも記事にスキをいただいたり、なんとサポートのお気持ち (Amazonギフト券)をいただきました。記事を気に入ってくださり、サポートしていただいた方々。本当にありがとうございます。

少しタイムラインを覗いていましたが、投稿を続けている方がいて嬉しかったです。私も改めて自分のために書きます。今後は毎日ではなく時々になりますが、暇つぶしに読んでいただけると幸いです。

今回は、かなりお暇な時を推奨します。
(ただの身の上話かつ長い。その上、説明が多いので…。)

生存報告

まず、生きてます。
でも、人生を諦めそうになりました。

昨年末に39℃の高熱を出してしまい、当時の東京は、PCR検査が自由に受けられるようになる寸前のところ。保健所に連絡しても既に病床もパンクしている状態で、所詮一般の20代女性の私は自宅療養を指示されるだけでした。基本的に、持病持ちや高齢者優先だったこともあります。そしてそのまま、年末から緊急事態宣言へ。(これ何回目でしたっけ…。)

社会人になってからの上京民なので、心から頼れるほどの関係の方も近くにはおらず、ただ熱にうなされるばかり。そして、自分がウイルスを持っているのかも分からず、不安で外出も出来ませんでした。

この時、一人暮らしの私は本気で「終わり」を覚悟しました。

結局、地元の友人に市販薬や日用品を送ってもらうなどして、2週間でどうにか改善しました。今では生きててよかったと思えてます。

メディア業界の端くれとして

問題は仕事でした。

私は元々メディア関係の制作をメインにしている会社に勤めていたため、フリーランスになってからも一部関係は続いており、24時間体制で動ける要員の一人として稼働していました。

基本的に日中は、一般的なWebデザイナーやディレクターとして稼働しますが、依頼があれば、緊急で深夜も対応するという働き方です。思うところはありますが、メディア業界は人海戦術なので致し方ありません。自分で選んだ道です。素敵な出会い、経験、思い出もたくさんあります。

ただ、一例を挙げると、ある出演者の方が問題を起こしたとします。(おめでたい話の場合もありますが、ほとんどがこちらです。)

すると、早くて4時台のニュースは差し替えになります。それに付随してサイト諸々の修正・削除対応が必要になります。それを深夜〜早朝に急ピッチで作業します。これは各社の協議の末、明確な対応は都度変わる上に、とにかくスピード勝負です。数週間に及ぶ場合もあります。

このような話題は、SNSや匿名掲示板で話題になるほど、サイトなどへのアクセス数が異常に伸びるので、誹謗中傷や野次馬根性の怖さを改めて知りました。精神的にも、仕事量的にも。この世界はあまりに醜い言葉で溢れている。

そんな状況で、私は人生初の高熱を出しました。
(今までインフルにもなったことなかったのに…!)

当時、都内各社は、体調不良に関しての基準が宙に浮いた状態でした。今も決まってない気もしますが。「治してください。でも、業務に遅れは出さないで。」そんなふわっとした指示が飛ぶ日々。当然だと思います。だって、誰も決められないのだから。

末路を言うと、私は、春まで自宅軟禁しながら、仕事する身となりました。自宅がそもそも仕事場なのに、そのさらに上の話。深夜対応をメインで行う部隊の一員として稼働することになったからです。

「原因不明の風邪を伴う高熱を出した」という前科ゆえ、打ち合わせも作業も完全リモート。深夜の作業がメインなので、昼夜は逆転。通勤ラッシュの電車への乗車はご法度。外出した場合は、全ての行動を書き記して提出しなければなりませんでした。(万が一、感染した場合の経路確認のためです。今は淘汰されましたが。)

コンビニにもスーパーに行くのも不安になり、しばらくAmazonのパントリーや出前を取り続けました。この月だけで、ほにゃらら万円。家賃は余裕で超えました。でも、配達し続けてくださった方々には感謝の気持ちでいっぱい。

一人の夜は好きだが、孤独な夜はつらい

私は一人行動には慣れています。
焼肉以外なら、多分一人で行けます!

実は、両親などの親類がすでにいません。(他界しています。)

ある日突然、子供のまま社会に放り出されました。ほとんど一人で調べて生きてきました。大学受験も独学、仕事も主に独学。お金も知識も常識も人脈もコネもない。様々な人に、さっと頭を下げて学ばせてもらうのは常套手段。たくさん怒られるのはご褒美。だから、一人で歩くのは慣れてる…はずだったのに。

もう一年以上も、空き時間(主に深夜〜早朝)に自由に外出もできない。年末から趣味の映画館もカラオケも、行きたい時間には開いていない。唯一の憩いの場だった夜の街は、店を閉めざるを得ず、外でお酒は呑めなくなりました。好きなバンドやアーティストのライブは無くなり、解散した方々も多かったです。特に、好きだった方が亡くなりました。赤い公園の津野米咲さん。ファンの一人として、自分は本当にちっぽけな存在だと思いました。

私のサードプレイスは全て無くなった、と感じました。

お酒の席で繋がっていた人間関係は、いとも簡単に壊れました。情勢関係なく呑もうとする人。自粛を徹底する方向に切り替え、前者をあからさまに攻撃する人。そもそも仕事を失い精神まで病む人。そして、仕事柄自粛せざるを得ない私のような人。

そんな私にも「なんで店来ないの?あぁ、がっつり自粛しちゃうタイプ??笑」と罵った人たちがいました。理解不能です。ああ、人間って怖いね!!

そんなカオスな状況を目の当たりにして「なぜ、私はこの街にいるんだろう。」と、絶望しました。やっと好きになったところだったのに。お酒好きとしても複雑な気持ち。お酒が悪いわけじゃないんですよ、正しく呑めない人が悪いんだ。

絶望感は自分の存在をアバター化した

「私は何者なんだろう」
「出歩かないし、そもそもマスクするし、服に合わせてリップを選ぶ楽しみもない」
「家族とかもいないから、一人居なくなっても誰も困らない」

そんなことばかり考えていました。
だから、捨て身になりました。

ただ、その方向がネガティブな方向ではなく、あくまで「自分なんてどうでもいい」という意味でした。私は、◯◯(本名)という名前のパブリックドメインくらいの気持ちで生きればいい、という考えに行きつきます。もうフリーなんだから、名前、声、姿くらい晒しても困る事ないのでは?と思い始めたのです。

要は「世間体を気にせず、やりたいことをただ真っ直ぐやってみればいい」ということ。悪く言えば「世捨て人」かもしれません。

具体的には、オンライン上で、自分を配信するということを始めました。最初はYoutubeでよく観ていた、海外の方のASMRの真似事でも始めようかと考えていたのですが、扇情的なサムネや言葉で釣る人が増えてきたので、いろいろと恐れてやめました。バイノーラルマイク、買ったんですけどね…。

そこで、Vtuberの分野が伸びていることを知っていた私は、そちらに興味を持ち始めます。その分野に特化した配信アプリを見つけインストール。適当な見た目に設定し、3Dアバターとして身なりを数分で整えられる世界。その直後、知らないどこかの誰かたちと会話していました。

ここまでが昨年末までの話。(?????)

気づいたら今も同じ人達と話していた

もう七月ですね。夏への備えは大丈夫ですか。

半年たった現在、私は今もその世界で繋がった人達と交流しています。ほとんどが最初の配信を見ていた人たちです。なんて優しいんでしょうか。ほんの数名ですが、私を「推し」と言ってくださる方ができました。

いや、私は普段「推す側」だぞ….。
一体どうしてこうなった…。

今まで得意ではなかったオンラインでのコミュニケーションに、こんなにお世話になるとは思っていませんでした。それは、気軽に家から出られない状況が未だに続いていたからで。

私と話してくれる方々は、同じ都民だけでなく、同じような仕事柄外出できない方、夜勤で働いている方、呑み場を失った方、同じメディアやIT業界で働くリモート勢など。全ての関係に共通言語があるので、会話には困りません。

気づいたら、新しいサードプレイスが出来上がっていました。

歌枠、作業枠という文化に浸る

ここまで読んだ人ならお察しかと思いますが、私は生真面目な部類の人間です。そして、小心者の怖がり。お下品なネタは好きですが、自分では、おっちょこちょいで空回りして身を削りがち。後悔することが多いので、総じて最初は全員敵だと思って歩み寄るタイプです。(要は拗らせてるだけ。)

配信の世界は、現実よりも秩序が乱れているイメージ。なので私に合いそうな方を訊いてみたところ、そこで挙がったのが、いわゆる「歌枠」「作業枠」の方々でした。そのジャンルには、私にとって面白い方がとても多かったです。

本物の歌手やミュージシャンの方、楽器や課題を頑張っている学生さん。延々と仕事をしているリモートワークの方など。ひとつ窓を開くだけで、知らない世界を知れたり、数タップするだけで応援コメントや投げ銭も出来ます。ついでに、フリック入力が超苦手だった私。少しはマシになりました。

この感覚って、よなよな繁華街の飲み屋を梯子していた当時の感覚に、ちょっと近いんですよね。いろんな店があって良い。いろんな人がいて良い。マスターによって客層が違う。互いに合わないなら、さっと離れれば良い。優しいマスターは指摘と猶予をくれる。そして、そんなマスターに自分もなれるかもしれない。そんな感じ。

なにより、こんな簡単に推し活ができるなんて…!(←ここ大事)

昔、推し活についても記事を書きましたね。好きなものを増やすことに関しては、大得意。ちょろい人間です。そんなヲタク気質な私は、この配信という沼にハマっていました。

アバター化は全ての問題を解決した?

この期間の大きな悩みでもあった新しいサードプレイスの構築は、この「自己をアバター化する」という手段により、解決しました。

私が素人ライバーとして毎日配信を行ったのは、年末からの緊急事態宣言が明ける、3月21日まで。その間、時間も深夜〜早朝なのに毎日通いに来てくれる方々がいました。

「一人だけど独りじゃない」
「同じ時間に頑張っている人がいる」

そう思わせてくれたおかげで、私は現実でまた、立ち直ることができました。他にもたくさん良かったところはありますが、これに尽きると思います。個人的には「夜中に化粧をしなくても気軽に配信できる利便性」も良かったですね。

この時の思い出や、今も時々やりとりをする関係ができたおかげで、4月からの再度の緊急事態宣言も乗り越えることができました。

困ったことをあげるとしたら、「やりたいことが増えた」「アバターと自己のイメージの乖離」などです。過去に一度諦めた音楽の勉強に、再度手をつけたり。適当に数分で作ったアバターが可愛すぎて、当時はそれが「自分の化身」になるという意識が足りず、本来の自分との乖離を感じており、配信回数が減った今もちょっと悩んでいます。なので、悩みも増えたりしましたが、それでも現実を歩く勇気をくれたのは事実です。

とりあえず焼肉とカラオケに行きたい

あの、まず、すみません。
本当に文章が長くなってしまいました!!!

オチもなく書きたいことをただ自由に書くとこんなことになるんですね。noteの書き方を忘れてしまったみたいです。鍛え直します…。

下半期が始まりましたが、都内は全店休業だった映画館やカラオケも、営業再開しています。外出の制限も一般の方と変わらない身になりました。でもそれも、あと数週間だけの予定です。だから、その間にやりたいことをする、会いたい人にちゃんと会っておこうと思います。

なにより、焼肉に行きたい!
マナーを守って人と肉が焼きたい!!
ヒトカラで本気で歌いたい!!!

ということで、早速本日より実行します。

ここまで読んでくれた方に何の利益もないのが申し訳ないくらい、初めて自由に書き綴りました。ごめんなさい。今度からは、以前のように読む方のことを考えながら、短めの!エッセイを綴れたらと思います。

今夏、未曾有の繁忙期を迎える前に、この半年の振り返りを書きました。読んでくださった方がもしいたら、ありがとうございました。くれぐれも体調にはお気をつけて。身体が資本だよ!

では、また!(5000文字超え)

読んでくださってありがとうございます!それだけで嬉しいです。 楽しくゆるく、ときに真面目に。これからもよろしくお願いします🍀