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4 years after その3

 4年前、実家に戻って、その荒れ果てた状態にひたすら驚いた話の続き。
まず高校生位から過ごしていた部屋が紐に括られたスポーツ新聞でいっぱいになっていたことに唖然とした。
その上、家中が中身がつまった段ボール箱で乱雑にいっぱいになっていたのだった。
お葬式の後、一旦アパートに戻って、仕事を退職したりしてから、また実家に戻った。

 とにかく寝るための部屋を確保するために元自室のスポーツ新聞をスーパーに処分しに向かった時、志村けんさんの訃報を知った記憶がある。
スポーツ新聞を処分し、VHSテープやDVD-Rの処分に取りかかった。
市役所に色々な書類を提出する際にVHSテープとDVD-Rの処分方法を確認し、その指示に従ったわけだが、これは何回にも分けて出さざるを得なかった。
DVD-Rはレーベル部分に書きなぐった文字があったので、一番上の盤だけ確認して処分した。
VHSテープは中身を見ることなく処分。

 段ボール箱には雑多なものがあったが、なんとなく価値がわかるというか、仕事で査定していた類のものばかりだった。
買取に出すというよりも、とにかく処分ということが頭をよぎった。
結果としては予想以上に価値がないものと判断された。

 おそらく録画する行為は目的ではなかったし、購入したものを見るよりも購入することが精神安定に必要だったのかも?とか考えながらひたすら処分した日々だった。
残っていたコミックスもあまりに私の趣味と違っていた。
サラリーマンとしてビジネスシーンで活躍したりとか、彼が望んだ道から年々離れていったことで、全てに絶望に近い感情を持っていたのか?とか私も落ち込んでしまった。
が、途中からは状況を変えるための努力をしていなかったし、流されていた生活を過ごしていたことに対する私の責任はないとも思ったわけだが。
この話はこれでおしまい。

 ではまたー。

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