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読書日記〜「大滝詠一読本 完全保存版 2017 EDITION」

 はっぴいえんど関連本とまとめて袋に入れて保存しているのは、大抵大滝詠一さん関連本なんですよね。
ちなみに細野晴臣さん関連はYMO関連本とまとめて一緒に入れて保存していることが多いですね。
松本隆さんは文庫本が多いから、「はっぴいえんど伝説」 や松本さんの詩集、小説の文庫本と並べてます。
割とまめに並べ替えたり、入れ替えたりするのは、一冊読む度に関連本まで読み返したくなるからです。
noteの記事はやはり流れに乗っかった形で書きたくなるから、この数年でその傾向が加速してますね。
じゃ、行ってみよー。

・「大滝詠一読本 完全保存版 2017 EDITION」(ステレオサウンド)

 これはリアルタイムで買った記憶があります
村松邦男さんと湯浅学さんの対談がトップ記事で、しかもカラーページなのだからでした。
村松さんのファンに私がなったのは勿論大滝詠一さん経由だったわけなんですが、ソロ・アーティストとしての音楽の好みという意味では村松さんの作品はかなり上位なんですわ、真面目な話。

 続いては駒沢裕城さん。ココナツ・バンクや多羅尾伴内伴内楽團の主要メンバーというよりも、実ははちみつぱいのメンバーだった印象が強いですね。
あがた森魚さんと鈴木慶一さんのアートコンサート(1987年)に出演したのを拝見したのが最初かな。
鈴木慶一さんのライヴに出たのはその数年後の話ですね。場所は日清パワーステーション。
この人のインタビューもかなり嬉しかったです。はっぴいえんどやユーミン(荒井由実)さんのレコーディングにも参加してますし、ナイアガラのレコーディング話もかなり興味深い内容ですから。

 続く、コロムビア時代の『Let‘s Ondo Again』のエンジニア、後藤博さんのインタビューもかなり貴重ですね。
大瀧さんの前に担当したのは何と佐藤奈々子さんだったという偶然に感動しちゃいましたね。
しかもサウンド・プロデューサーが大野雄二さんですからね。素晴らしい。
大瀧さんというか笛吹銅次さんと仕事したのは数日にしか過ぎなかったとしても、後藤さんに与えたインパクトは大きかったという証言には胸熱になってしまいます。

 CBSソニー時代の大滝詠一さんのエンジニアといえばの吉田保さんが次に登場するのがまた深いですね。
はっぴいえんどの例のエピソードや大瀧さんとの関係が伺える充実した内容です。

 続くダイナミックオーディオの中村欣嗣さんはこの保存が別冊ステレオサウンドから発売されたことが大きいですね。
中村さんがロフトプラスワン時代のCRTに出演されたのを見ていたり、ダイナミックオーディオに行ったことを思い出しました。懐かしい。

 湯浅さんとの対談の締めは子安次郎さん。
湯浅さんとの書生時代のエピソードや東芝EMIでBOØWYやウルフルズの担当ディレクターだった子安さんにはナイアガラ流の思考というか、大瀧さんの影響かあると思うことが、やはり興味深い内容かと。

 この本の一番印象に残った部分は所謂「いい音」で音楽を聴くという目的があることですかね。
音楽について考える上でどうしたらよりよく楽しめるかということを久々に考えました。
ステレオを会社勤めしていた時期売ってましたが、あまりに個人差があってひたすら悩みましたねー。
結局は1年ちょっとで退職したので、その迷宮には近づくことすらできなかったと実感したわけですが。。

 結論、湯浅学さんの文章やっぱり好きですなーというのが一番ですね。

 ではまたー。


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