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獲物の分け前〜「ミュージック・ステディ 1983年11月号」

 「ミュージック・ステディ」はリアルタイムで購読していた雑誌なんですが、ずっと大切に保存していたつもりでも、いつの間にか行方不明になってしまった号がいくつかあるんですよね。
この号が行方不明になってから、多分20年以上が経ってしまったので、記憶の中とは違っていることがありました。勿論、記憶通りのこともありましたが。
じゃ、行ってみよー。

・「ミュージック・ステディ 1983年11月号」(ステディ出版)

 表紙と巻頭インタビューはザ・モッズ。
表紙見てわかるという人ならおわかりだと思いますが、ザ・モッズがブレイクするきっかけだったカセットテープのCMのセットで彼らが撮影されたものですね。
ザ・モッズのデビュー前から「ミュージック・ステディ」の前身、「ロック・ステディ」とは深い関わりがあったことはこの記事を読んでいる方々ならご存知のはずです。
ザ・モッズのCD、LPともに私は1枚も持っていないんですが、納得される方が多いのかな?
まー、世代的なこともありますから、好きな曲は何曲もありますし、某動画共有サイトで映像を見ることも少なくありません。
彼らについてはもっと掘り下げようと考えてます。

 ザ・ルースターズのアルバム『DIS』についてのインタビューも掲載されていますね。
大江慎也さんの休養明けだったことと、ドラマーの池畑潤二さんが脱退したこともあって、少しだけテンションが下がっていた時期でもありました。

 「パンク、ニューウェイブの現状」という特集は地引雄一さん、宮部知彦さんに編集長の市川清師さんの鼎談によって構成されているんですが、語られている内容が「ミュージック・ステディ」らしいというか、市川さんの編集方針が強く打ち出されているように思いました。素晴らしい。

 大貫妙子さん、伊藤銀次さんに杉真理さんの鼎談は近年、大貫さんの単行本に再録されましたね。なので詳しくはそちらを参照してください。
もうひとつ、翌月号には大貫さん、鈴木さえ子さんに立花ハジメさんの鼎談が掲載されたことを付け加えておきます。

 そして、この号の徹底研究で取り上げられたのはハウンド・ドッグでした。
彼らはアルバムをリリースのタイミングで取り上げられるアーティストでしたが、特集されたのはかなり意外だった記憶があります。
NOBODYによる「浮気なパレットキャット」は好きな曲でしたが、ライヴ映像を観てパーティ・バンドかな?程度の認識でしたね。
レコードもCDも買わなかったし、当然持っていないですね。
「浮気なパレットキャット」の当時のメンバーでの演奏をチェックしたら、全盛期のメンバーでの演奏ほど上手くはないんですが、フレッシュさがあって楽しかったです。

 他にもNOBODYやP-MODELのインタビュー、環境音楽についての記事も読み応えがある内容で、もっと大事にしておくべきだったな、と。

 やっぱり徹底研究のアーティストに興味が薄いとこうなってしまう典型例だったとか思ってしまいましたね。すみません。

 ではまたー。

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