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Shi-Shonen/憧れのヒコーキ時代~隠れ名曲、名演コレクション。

 Shi-Shonenの隠れ名曲、名演ということで、テイチク時代の「Lovely Singin' Circuit」とどちらにするか、おもいっきり迷いましたが、こちらの方が隠れ名曲にはふさわしいかな、と。

 Shi-Shonenがデビューしたのは1983年かな?コロムビアのShan-Shanレーベルからだったはずです。あ、それとも7inchの「嗚呼上々」だったかも。
デビュー当時はオリエンタル色が強くて、アート・ディレクションも含めドはまりはしなかったですね。

 そんな私が見たのは日立のコンポーネント「Wing」のCMにShi-Shonenが出ていたところです。お世辞にも有名とはいえないバンドの起用にビックリするなというのが無理な話でしたね。
で、1984年7月21日に発売されたシングルを速攻で買って聴きまくりましたよ。カップリングの「オートバイク」も大好きでしたし。
ちなみに「憧れのヒコーキ時代」にはゲストでリアルフィッシュの美尾洋乃さんが参加してます。(リアルフィッシュとShi-Shonenの関係がまたややこしいのでした。リクエストがあればいつか触れます)

・「ミュージック・ステディ 1984年8月号」(ステディ出版)
「憧れのヒコーキ時代」のレコード評を掲載。
画像をタップすると、日立「Wing」のCM(Shi-Shonenが出演)を見ることができます。

・Shi-Shonen『Do3』(PSCR-5851/ポリスター)
「憧れのヒコーキ時代」収録。
画像をタップすると、「憧れのヒコーキ時代」を聴くことができます

 Shi-Shonenとリアル・フィッシュのメンバーが被っていることはこの時点で既に知っていて、メンバーの戸田誠司さんがジューシィ・フルーツのアレンジを担当したことも知ってましたね。
戸田さんの能力を評価して起用したのは、コロムビアのハウス・ディレクターの三野明洋さんだったことを知ったのはもう少し後でした。そもそもこの頃、まだ三野さんの名前をチェックしてなかったので。
ちなみに三野さんは山下久美子さんや近田春夫さんも担当していて、山下久美子さんのバックをShi-Shonenプラス横内タケさんでやったり、戸田さんがKing of ComputerとしてPresident BPMのステージに立つきっかけを作った人という印象があります。

 1985年にはShi-Shonenは細野晴臣さんが設立したノン・スタンダードから再デビューしています。

・Shi-Shonen『Singing Circuit』(TECN-18756/テイチク)
Shi-Shonenのノン・スタンダード移籍第一弾のアルバム。
画像をタップすると、「Lovely Singin' Circuit」のライヴ映像を見ることができます。


アルバム『Singing Circuit』とシングル「Lovely Singin' Circuit」はとにかくよく聴きましたね。
「Lovely Singin' Circuit」と「デジタブル・イン・ベッド」の並びがとにかく好きで、中学生の頃ビーチ・ボーイズ好きだったことを思い出させてくれたのでした。
この時点では、まだヴァン・ダイク・パークスの『Song Cycle』は聴いてなかったのですが。。
「Lovely Singin' Circuit」のライヴ映像に参加しているのはラッキイ池田さんで、この時期池田さんはリーマンズや森雪之丞さんのマイティオペラにも参加しているのでした。

 ちなみにShi-Shonenの解散後もしくは脱退後の活動を簡単に書きますと、福原まりさんは解散前にははっぴいえんどの再結成ライヴや、泉谷しげるさんのライヴにも参加していますね。
その後、TENというバンドを結成し、キーボードに森岡賢さん、ベースに田中豊雪さんが参加していたのが印象的です。
渡辺等さんはバイオリニストの金子飛鳥さんやドラマーの佐藤正治さんとAdiを結成したり、あがた森魚さんのライヴのサポートを長年やったりしていました。
友田真吾さんはピックアップ付きの移動用のミニ・ドラム・セットの開発に携わったり、村松邦男さんと安部OHJI隆雄さんのR・O・M・Aに参加しました。
戸田誠司さんは立花ハジメさんのツアーにベーシストとして参加し、フェアチャイルドを結成します。
フェアチャイルド解散後にはソロ・アルバムを発表しています。ちなみにソロ1枚目は三野明洋さんが設立したシックスティ・レコードからのCD-ROMとの2枚組でした。

 最近、Shi-Shonenのコロムビア時代の「今日好」が入っている通販専用のオムニバスの存在を知ったのと、EX『EXHIBITION』収録曲「PLATINUM NIGHT」を取り上げたので、近いうちにShi-Shonenは絶対取り上げようと準備していました。
NEO MODERN POP COLLECTIONシリーズ監修は小暮秀夫さんのイイ仕事!ですよ。
ノン・スタンダード再発のライナー含めて、小暮さんの仕事はもっともっと評価されるべきでしょう。

 Shi-Shonenのコロムビア時代の完全フィジカル化と、サブスク解禁を強く願って、終わりにしたいと思います。

 明日は例によって隠れ名曲、名演コレクションを予定してますが、具体的に取り上げる曲は未定です。

 ではまたー。

 

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