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獲物の分け前〜「REMEMBER VOL.1」

 んーと、私が音楽についての文章を書く上で影響を受けたのは、「ミュージック・ステディ」とこの「REMEMBER」だと思うわけです。
勿論、文体や発想とかは変えましたし、全然違うものになっていると思ってますが。

 で、年度末ギリギリに某大手通販サイトに出品されていたのが、その「REMEMBER」の創刊号でした。
しかもかなりのお手軽価格でしたから、出品者さまのプロフィールを確認して、すぐにポチりましたね。
そうしたら年度内に届いたんですが、やはり思い入れがある雑誌の創刊号、しかも読んだことが全くない号でしたから、ちょっと記事にするのに時間がかかってしまったというわけです。
じゃ、行ってみよー。

・「REMEMBER For Japanese Pops Fans Only 1982 SPRING VOL.1」(S・F・C)

 創刊号と並べたのは5周年に発売されたVOL.15ですね。
平山三紀さんの写真は(創刊号では)カラーではないものの、同じく写真を使って、基本的な文字列など踏襲しているわけです。
なもんで、創刊号を手に入れたなら、まずは並べてみたいと思っていたわけです。やー、ホントに感慨深いです。

 で、いざ手にしてみると、ディスコグラフィを正確に並べてみたりはかなり影響を受けてますね。
「REMEMBER」以前に手にしていた雑誌との最大の違いはこれでした。資料性が高いものの重要さはレコード屋さんに通うようになって、バックオーダーする際のメーカーごとのカタログをチェックするようになって実感しましたからねー。
これは大きいです。「ミュージック・ステディ」も資料性が高いというのも共通してますね、そういえば。

 自分史の中でいえば、「ミュージック・ステディ」を初めて買ったのが1981年、1983年から1985年までが影響を一番強く受けた時期でして、「REMEMBER」は1985年に初めて買って1987年あたりまでがリアルタイムで影響を受けましたね。
「REMEMBER」と「よい子の歌謡曲」は御茶ノ水駅から坂を降りたところにあった書泉ブックマートで買っていて、歌謡ミニコミの存在を知ったのもそこでした。

 神保町には古本屋さんも中古レコード店もありましたから、休みの日は通いましたね。
グラビア誌も写真集もプレミアが付く前でしたから、本当に夢の国を見つけたという気分でした。
そんな時期でしたから、古本や古雑誌の記事で重要だったのは、誰もしない質問をインタビューでしたり、他の雑誌などとは違う切り口の記事が大事だったのですよ。
私が他の雑誌では特集されなかったり、語られないアーチストについてまとめたり、考えるきっかけは「ミュージック・ステディ」と「REMEMBER」だったことを強調しておきます。

 今回、「REMEMBER」創刊号を初めて読んで、昔からの自分が目指していたものは間違ってはいなかったと実感しました。
つまり、自分の中での価値観はそれほど変わってなくて、延々と同じことをやっている誇りみたいなものがあるんです。
これを実感できたのは最大の収穫でした。ありがとうございます。 
まだ「REMEMBER」は欠けている号がありますから、なんとか年内には揃えたいです。

 ではまたー、ら

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