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獲物の分け前~杉真理『マリ&レッド・ストライプス』編。

 昨年の12月にはなぜか杉真理さんと伊藤銀次さんの紙ジャケット再発盤をかなりお手頃な値段で入手することができたのでした。
その時、最初に見つけたのがこのアルバムです。

・杉真理『マリ&レッド・ストライプス』(VICL-62343/ビクター)

 このアルバムの存在を知ったのは、杉真理さんが『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』やアルバム『OVERLAP』をリリースした後に発売された『NICE PAIR』でした。
『NICE PAIR』とは、この『マリ&レッド・ストライプス』と『スウィンギー』を2枚組で発売したものです。
結局は再発盤もなかなか買う気にはならず、レンタルで済ませてしまったような記憶があります。
大好きだった『SONG WRITER』や『OVERLAP』に『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』とはかなり違ったように思えたのが、買わなかった最大の要因でしたね。。
ビクターからのレコードによくあった奥行きがないというか拡がらない感じが苦手だった私です。
曲自体は杉さんらしい曲が入っていて、結構好きだったのに、買うまでは至ってないですね。。
ただ、バンドに竹内まりやさん、安部恭弘さん、(ムーンライダーズの鈴木兄弟のいとこの)宮悦子さん、青山純さん、新井田耕造さん、田上正和さん、小池秀彦さんが在籍していることはチェック・ポイントだと思った私です。

・杉真理&レッド・ストライプス「思い出の渦」 from album 『Mari& Red StrIes』 

 ただ、そんな中でもこの曲はかなり好きでしたね。
アルバムと同時発売でシングル・カットされた曲だったと知ったのは、杉さんを徹底研究(早い話が特集)した「ミュージック・ステディ 1983年5月号でした。

 この号についてのレビューを書いていますので、リンクを貼っておきますね。
ビクターのハウス・ディレクターであった川原伸司(平井夏美という別名でも知られている人ですね)さんと杉さんの関係についても触れられている「ジョージ・マーティンになりたくて~プロデューサー川原伸司の素顔の仕事録~』についてのレビューも書いています。

 川原さんが制作ディレクターとして最初に手がけたのは、杉さんというか、レッド・ストライプスだったのは非常に興味深いことなんですよね。
この再発での土橋一夫さんのライナーやリマスタリング、ボーナス・トラックの選択と素晴らしい内容になっています。
この再発と同じ発売日だったのが、私がお手伝いした村松邦男さんの徳間ジャパン時代の作品の紙ジャケット再発だったのもすごい話ですね(正確には諸事情により村松さんの作品は発売延期となりましたが)。

 村松さんの紙ジャケット再発記念ライヴに土橋さんに来ていただいて、同年に控えていた伊藤銀次さんの再発話を終演後に話した記憶があります。
いつかこの辺の話をすることがあるかもしれませんね。
明日はこのアルバムと同時発売だったレッド・ストライプスのもう一枚のアルバムについて書いてみる予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

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