2023ファジアーノ岡山にフォーカス27『 ファジアーノと歩夢~200勝~ 』J2 第17節(H) vsザスパクサツ群馬
1、あの時が昨日のように~軌跡~
ファジアーノ岡山が結成された2003年から20年。J2昇格元年の2009年から14年という月日が経過しようとしている。
私は、JFLの時折、多くの試合を観戦してきた。忘れた事もあれば、まるで昨日のことのように思い出されることもある。
そのファジアーノ岡山が、群馬戦の勝利で、通算200勝を達成した。遅かったのか早かったのかは分からないが、誇らしい記録が、また記憶として、歴史として、刻まれた。
私も実は知らなかったので、試合後に通算200勝と表示されて驚いた。しかし、外国籍選手である8ステファン・ムークに「特別」と感じて頂けたことは、サポーターの1人として、嬉しく思う。
そして、その試合に立ち会えたことの喜び。観客は、寂しいことに今季ワーストの5,180人。数の問題ではないのかもしれないが、歴史的試合となった試合の観客数としては、やはり寂しいものとなった。
だからこそ、この試合の感動を皆さんにも少しでも伝えていきたい。
いつもであれば、ファジフーズで腹ごしらえして、ファジステージを観て、スタジアムINすることがあるが、トークショーではなかったので、ファジステージの様子を撮影してから、スタジアムINした。
それでは、本文に入っていきたい。よろしくお願いします。
2、Jリーグを共に歩む~群馬~
Jリーグ通算200勝をかけて迎えたのは、ザスパクサツ群馬。群馬も以前は、ザスパ草津というクラブ名であった。狙いは、シンプルで、草津だけではなく、群馬県一丸となって、J1の「頂」、アジアの「頂」、世界の「頂」という目標に向かって、少しずつ前進していくためだ。
クラブを強化する目標は、そのカテゴリーの「頂」であり、現実的な目標として、口にできなくてもどのチームも「頂」を目指している。
そういった地道な活動により、ザスパクサツ群馬もまた、試合前には、J1昇格を狙えるPO圏内の5位に位置していた。この試合に敗れたことで、7位と後退こそしたが、まだまだチャンスがある。
群馬が草津→群馬と名称変更をしたという話こそしたが、岡山はサッカークラブ→スポーツクラブへと変更している。この違いは、語ると長くなってしまうが、こうした違いを考えると、岡山のクラブの歩みや群馬のクラブの歩みというのが、見えてきて興味深い。
さて、群馬だが、岡山戦前の5試合で、3勝2敗と勝ち越ししているが、群馬の武器である守備がやや乱れていて、複数失点の試合が増えてきていることもあり、やや調子を落とし気味で、やや不安を抱えて岡山に乗りこんで来た。
それでも、選手名鑑を読む限り、ドリブルが得意な選手が揃っており、スピードがある選手揃っていることから堅守速攻のチームであることは伝わって来た。DFラインに目を向けと、左SBがCBもできる43鈴木 喜丈タイプの守備的な36中塩 大貴で、右SBが攻撃的な岡本 一真という事で、巧く攻守のバランスがとれる手堅いチームであることは、試合前からも伝わって来た。
そして、21櫛引 政敏や20川本 梨誉といった元岡山選手、41田部井 涼の双子の兄弟である田部井 悠が所属しているが、この試合でメンバー入りしたのは、21櫛引 政敏だけであった。
一方で、岡山は、2連勝の後に、3引き分けと、やはり流れに乗り切れない。勝ちに飢えている状態で。22佐野 航大と48坂本 一彩の世代別代表での離脱、6輪笠 祐士の負傷離脱などのアクシデントも続き、ベストメンバーを組めない試合が開幕から続いてこそいるが、11試合負けなしで、どっちに転んでも不思議ではない状況と言える。
試合後インタビューで、この部分に少し触れる木山 隆之 監督。
岡山は、対戦クラブに応じて、戦い方を変える事ができるチームだが、ここ数試合は、今季から力を入れていたパスを繋ぐという部分で、44仙波 大志が、本来の姿を取り戻したことで、岡山スタイルが、激変した。
6輪笠 祐士の怪我により、スクランブルで組んだ27河井 陽介とのダブルボランチが思いのほか、魅力的なパスワークを実現した。
イメージ的には、運動量と敏捷性のある若い27河井 陽介と経験を積んだベテランの27河井 陽介が、共存しているイメージだ。恐らく、44仙波 大志が、ここから自身のスタイルを体現し、広島を代表するMFになる可能性すら感じるパフォーマンスをここ数試合続けている。
岡山が、今季J1に上がらなければ、広島のレンタルバック、もしくは、J1のクラブへの移籍は、実力的には確実と言えるパフォーマンスで、元岡山の矢島 真也を彷彿させるものがある。この試合も44仙波 大志を中心に、試合は、進行していくこととなる。
3、電光石火の先制~前哨戦~
23シーズン式「雉プレス」を前回のホーム戦である大宮戦のように実行できた。44仙波 大志が、自信を持ってプレーしていくことで、攻撃だけではなく、守備にも好影響を生み出した。
奇しくも両チームとも中盤をパスで経由して、前に運んで行くサッカーだ。ロングパス比率は、そこまで高くない。実際に、群馬は、堅守速攻であるが、中盤に15風間 宏希が、ゲームメーカーとして君臨している通り、パスワークも得意なチームだ。
15風間 宏希には、琉球(現J3)のチーム時代にも苦しめられており、岡山が抑えるべき選手の1人であった。
ただ、岡山は、この日初スタメンであった42高橋 諒が、左SHとして、高いポジションをとり、その後方で、44仙波 大志がチャンスメークしていく狙いをもって、この試合に入ったと思われるが、この策が、的中した。
この点は、試合後にそういった指示があったと語る42高橋 諒。
パスを繋ぐ事で、ゴール前に人数をかけて迫った岡山のゴール前の攻撃で、44仙波 大志のスルーパスの先に走りこんでいた42高橋 諒が、受けると中へのグラウンダーのクロスを決断良く入れて行くと、7チアゴ・アウベスが、左足で、しっかりミートされたシュートは、ゴールへと突き刺さった。
こういった決定機で、しっかり決めきる決定力は、まさにエースである。その決断の良さや技術の高さは、やはり歴代最高のストライカーと言っても過言ではないだろう。
それにしても奇麗な流れでの得点で、22シーズンにはないような23シーズンだからこそ生まれた得点パターンと言える。
自身のアシスト以上に、チームとしての手応えを試合後に口にした42高橋 諒。
また、この得点のゴールパフォーマンスは、99ルカオにお子様が誕生したということで、全選手での揺り籠パフォーマンスで、一緒に喜んだシーンは、まさに忘れられないパフォーマンスとなったであろう。
また群馬サイドとしては、開始直後の失点ではあったが、仕方ない得点であるという捉え方と感じる大槻 毅 監督のコメント。
ここから岡山の流れで、一気呵成に攻めて、勝負を決めると思われたが、今季の岡山は、なかなか追加点を決める事ができない。
先制してからしばらくは、44仙波 大志と27河井 陽介を軸としたパスワークで群馬陣地に押し込み、中盤と前線の選手による、人数をかけた攻撃で、押し込む時間を作る事ができた。
7チアゴ・アウベスを中心にチャンスを作る岡山。7チアゴ・アウベスからの2度の完璧なスルーパスを活かせなかった18櫻川 ソロモン。以下のシーンでは、21櫛引 政敏のビックセーブに防がれる。このシーンに限られず、群馬が、後半に同点の流れを作れたのも21櫛引 政敏の活躍は大きい。
特に42高橋 諒が、高い位置で受ける時は、攻撃の形を作る事ができていた。また44仙波 大志のサイドチェンジから16河野 諒祐というシーンんもあったが、こういったプレーは、22~23シーズンの岡山では少ないプレーで、16河野 諒祐が、高い位置で受けるパターンが増えた事で、そこからのクロスというシーンは、この試合の序盤は多かった。
ただ、群馬の選手が、岡山のプレスに慣れてくると、ピッチを広く使ったパスワークによるサイド攻撃で、岡山のプレスの密を避ける事で、徐々に流れは群馬の方へ傾いていく。
木山 隆之 監督もこの部分について、少し触れている。
今後の試合の流れとシーンをこの後触れていく中で、、木山 隆之 監督が、こう感じた理由などが分かって来る。
44仙波 大志と27河井 陽介のダブルボランチは、ボールを保持して崩すという場面においては、武器となるが、1対1の守備や数的不利、スピードに乗ったカウンタ―に対しての抑止力は弱い。守備が苦手なのではなく、技術や運動量、ポジショニングといった武器で守る両選手にとって、力強い守備が求められる場面では、デュレイ(攻撃を遅らせること)を目的とした守備は多少できても、囲い込んで奪うという事が難しいので、そのままゴール前というシーンを招いてしまうリスクがある。
岡山のボールロストから守備を受け渡すことなく、7チアゴ・アウベスが、与えたFK。危険なシーンだった。
両チームとも良い攻撃ができていた。ただ、それ以上に、良い守備が目立った。どうしても攻撃に意識がいきがちになるのが、サッカーではあるが、この試合では、両チームの守備にも自然と視線が集まる駆け引きも多かった。
例えば、ゴールキックの時に後ろから繋いで、ロングパスを蹴るという選択肢を蹴るとしても良い形で、前に入れて行きたい両チームであったが、そこに対して、前目に人数をかけて、パスコースを切る事で、ロングフィードを選択させる。
ロングパスだけではな、いくら屈強な選手がいたとしても、簡単にシュートまでは行けないので、選択肢を限定させる背後にスペースがあるので、多少リスクがある守り方だ。
DFラインが幅をとって、無理やりパスコースを作る動き、入れるとみせかけて、シンプルにロングフィードを蹴る。前後半を通じて、こうした記録には残らないが、印象に残る攻守の駆け引きは、とても見応えがあった。
そして、もっと面白いことは、両チームとも類似した手段の守備を仕掛けをしていて、両チームのそこに対する解答が、また違う。そして、その解答に対して、また次の手を打ってくる。この点は、非常に見ていて面白い試合であったと言えるのではないだろうか。
そして、シンプルに凄い守備もあった。それが、この23ヨルディ・バイスの守備だ。
この群馬の時間帯で、群馬が決定機を作れた理由の一つして、状況に応じた対応力や守備の形の多彩さ、バランスを意識した攻守の形を持っている点などが考えられるが、これらの芯が通っていると表現できる点が、群馬の強さと考えられる。
こうしたチームとして芯の強さは、大槻 毅 監督の次のコメントからも読み取れる。
また、こうした修正は、後半の両チームとも活発であり、一進一退の攻防は、最後まで続いた。
4、結末へのアプローチ~布石~
得点の先に勝利があるように、アシストの先にゴールがある。レビューとは、1試合の中の1シーンを動画を切り抜いて、その中から切り抜き、動画を言葉で表現するプレゼンテーションみたいなものかもしれない。
岡山が、後半に用意していた手の一つは、スペースではなく、人につくことだ。群馬の中盤が、分散する事で。岡山のプレス網を弱めるのであれば、その受け手を抑える事で、パスの選択肢を少なくさせて、クロスやドリブル
、キープといった違う選択肢を迫る事で、「間接的」に群馬の攻撃を遅らせて、そこでの奪取の機会を窺うことで、群馬の時間帯を短くして、岡山の時間を作る。
群馬も大槻 毅 監督が、以下の趣旨の言葉で後半に戦う選手へ鼓舞していた。
そして、試合は思わぬ形で、振り出しに戻る。左サイドからのクロスをPA内で手で止めてしまった27河井 陽介がPKを与えてしまった。
そのPKのキッカーは、10佐藤 亮で、その足から離れたシュートコースを、1堀田 大暉はよんでいたが、無情にもシュートは、1堀田 大暉の手の先を超えて、ゴールネット揺らした。
このPKでの流れに対する群馬の10佐藤 亮のコメント。
PKとは本当に奥が深く、先日のU-20のワールドカップにて、思い切って蹴ったPKが、クロスバーに当たり、同点のチャンスを逃して、敗れた。時に残酷なのが、PKであり、天国と地獄という結果が待っている。しかし、この試合では、振り出しに戻って、時間帯も後半開始してすぐだったこともあり、後半勝負をより鮮明付ける群馬の同点ゴールとなった。
この失点に対する木山 隆之 監督の率直な気持ちが窺い知れるコメント。
振り出しに戻された岡山は、セットプレーなどで勝ち越しを狙う。5柳 育崇が合わせるシーンもあったが、勝ち越しはできなかった。
そこで勝利に向けて、両チームは、数々のアプローチを図っていく。10佐藤 亮に代えて、5川上 エドオジョン 智慧。39高木 彰人に代えて、9北川 柊斗を投入。前線を活性化して、攻守でアグレッシブに戦う意志を鮮明に出す。
対する岡山も18櫻川 ソロモンに代えて、99ルカオを投入。18櫻川 ソロモンは、この日もデュエルの部分でも強さを発揮した一方で、ストライカーとしての決定力やゴールに迫る迫力を出せなかった。99ルカオに、当然その部分に期待がかかり、決勝点への期待を感じた。
群馬として、前からのプレスと攻撃面でのパワーを出していく意図があったが、やはり、この試合を通して、前からのプレスをかけれる状態を維持して、ボール奪取際の速攻でのシュートまでの速さは、素晴らしいものがあった。
それこそ点と点で合わせるようなアーリークロス(遠目の自陣に近い位置からのクロス)からしっかり決定機とも言えるヘッディングシュートという場面を作る事やサイドを抉ってからのクロスというのは、何度あった。
シュート難度は高く、これらのシュートが決まっていれば、スーパーなゴールであるが、前半同様に岡山は粘り強く対応。
岡山は、群馬のプレスに対して、CBが横に広くポジションを取り、角度をつけて、ボランチにパスを入れていく選択肢、ロングパスの選択肢、中から入れて、44仙波 大志の技術と視野の広さでプレスを無効化する選択肢など、両チームのこの辺りの攻防は、面白かったが、岡山は、選手を交代して、3バックに変更。
14田中 雄大に変わった2高木 友也が、左WB。左SBであった42高橋 諒がシャドーの位置に移った。27河井 陽介に代わって入った41田部井 涼は、そのままボランチへの位置に入った。
42高橋 諒は、多少盛り返したものの前半序盤のような存在感をシャドーの位置に入っても出せなかった。そこで、次の一手を打つ岡山。
その42高橋 諒に代えて、15本山 遥をボランチに入れて、41田部井 涼とともに、攻守でよりパワーを出していく。44仙波 大志は、ボランチからシャドーに上がって、より攻撃への関与を狙う。疲労が見える7チアゴ・アウベスに代えて、8ステファン・ムークを投入して、1トップ2シャドーの形を作った岡山。
群馬も13武 颯を投入し、勝負をかける。両チームとも打つ手を尽くして後は、どちらが決勝ゴールを決めるかという展開となった。
5、創造性の先に~誕生~
岡山が、3バックにしたことで、群馬のプレスの人数に対して、後方でやや余る様になったことで、後方で回す事ができるようになった岡山。ただ、44仙波 大志が上がり、サイドの選手が一人なった事で、前に運ぶという点では、ロングパスの比率が増えて行くこととなった岡山。やや、後に重たくなったもののその分、事故的な失点を回避し、ゴール前のシーンを増やすという狙いで、岡山は、戦った。
一方で、90分間通して、群馬の狙いは、11人のハードワークによる攻守での一体感から生み出される堅守速攻スタイルを90分間やり通した。
決定機の部分で、カウンターによりパワーを出せる群馬とゴール前でのプレーでパワーを出せる岡山という構図であった。
岡山は、3バックの強さで、強く守るという方針の下で、一定の抑止力を群馬のプレスやカウンターに対して出した一方で、8ステファン・ムークと44仙波 大志という受け手にも出し手にも成り得る2シャドーが、攻撃に厚みを生み出し、良いシュートに繋げた。
この2シャドーは、縦の関係でも良好で、金沢戦では、トップ下44仙波 大志と8ステファン・ムークの連携面で、相性の良さは実証済みであり、この試合では、横の関係でも可能性のある存在感をみせた。
特にステファン・ムークは、決勝点を含めて、決定的な仕事ができている。その一つが、このシーンで、決まっていても不思議ではなかった。
途中出場した岡山の15本山 遥のセカンドボールを奪取から攻撃の流れを作り、44仙波 大志→8ステファン・ムーク→15本山 遥と繋ぎ、そこから41田部井 涼が受けてから形作りのスルーパスに、43鈴木 喜丈のオーバーラップからクロスというパスを何本も使っての攻撃の形を作った。
中盤の組み立てで見せていた27河井 陽介と44仙波 大志のパスワークを8ステファン・ムークと44仙波 大志が作っており、相性の良さを示すシーンの1つだ。
そして、その直後のプレーであった。群馬が3バックに修正対応しつつ、粘り強く守り逆転の機会を探っていた所だったが、岡山は、その群馬の粘りの上を越える極上のラストパスを受けた8ステファン・ムークが決めきって、これが、決勝ゴールとなった。
言葉より凄さは、動画の方が伝わると思うので、こちらをご覧ください。
まさに時間帯的にも劇的な決勝ゴールとなった。5バック気味にゴール前を固めた岡山は、そのまま試合をクローズした。
ちなみに筆者は、観客数の写真を撮影しようとして、見逃した。
ブレてしまったが、喜ぶ岡山の選手達。一部の選手は、自陣に素早く戻って、守備に備えて陣地に戻っている。
この得点について、8ステファン・ムーク 選手は、次のように振り返っている。
岡山は、一度は追いつかれたものの2-1での勝利。かなり体力的に厳しい試合であった事は以下の写真から伝わって来る。
43鈴木 喜丈は、この激戦の試合の勝利を次のように振り返っている。
43鈴木 喜丈の今季のコメントの多くは、42試合の枠組みの中、90分間の枠組みの中で、試合を捉えており、もしかすると、監督向きの選手なのではないかと感じるコメントが光る。
そして、攻められる展開でも粘り強く戦い勝利に繋げる。また、それを実現した99ルカオのスーパーなアシスト。やはり、勝つためには、こういったプレーを生み出す積極性や創造性のあるプレーを如何に増やしていくか。 この試合では、それができて「一番良かった」というのは、まさにその通りであると感じました。
この試合についての大槻 毅 監督のコメント。
確かに岡山が、シュート13本。群馬がシュート18本という事も見てもゴール迫るシーンというのは、両チームにもあった激しいゲームであったと感じる。バーに当たったFKや23ヨルディ・バイスのクリアがなければ、群馬が勝っていても不思議ではない試合であった。
一方で、開始早々の失点を悔やみ試合への悔しさを感じる10佐藤 亮のコメント。
やはり、多くの試合において、同じ試合を戦ったチームという事もあり、両チームの選手や監督のコメントから伝わって来る課題や収穫というのは、大きいと感じた。
Twitterで実施したアンケート
6、200勝の先にあるもの~歓喜~
試合後の選手や監督の喜びは、いつも以上に感じた。200勝という事もあるかもしれないが、少しずつではあるが、チームとしての確かな手応えや良くなっているという実感。こういったものが応援や観戦しているサポーターではなく、現場でも強く感じているからかもしれない。
試合後に勝利への率直な嬉しさを語る8ステファン・ムーク 選手。
200勝への想いを語る木山 隆之 監督。
7、試合雑感~高橋 諒について~
42高橋 諒の前半して、しばらくのプレーぶりは、先制点に繋がったシーンを含めて素晴らしかった。
同じ左サイドであった43鈴木 喜丈は、次のように42高橋 諒とのプレーについて、振り返っている。
42高橋 諒への印象はやはり、WBとしての経験が大きいと感じた。中盤で実質サイドに1人という3バックの中で、求められるプレーの多さ。そこに対して、この試合では、42高橋 諒は、先制点をアシストするという結果を残すことができた。チームとして、大きな収穫となったことは間違いない。
勝利に貢献出来た事への充実を感じるものの隠れた悔しさやまだまだやれるという強い想いもこの裏に隠れている気がする。今後の彼の活躍が楽しみである。
撮影こそできなかったが、1堀田 大輝が、シュートをキャッチした際。失点恐れるリアクションが印象的であった。今季は、22シーズンと違った一体感というのが、結果こそ出ていない中でも感じられる。42高橋 諒も今後は、より、チームの中での存在感を高めて、活躍してくれることは間違いない。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・Photo=Masaaki Sugino
記事で、引用させて頂いた、公式サイトでの選手と監督のコメント。
引用元サイト紹介(選手と監督公式コメント)
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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。