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20220122_赤岳・硫黄岳

去年の夏に八ヶ岳に初めて行った時、針葉樹林が美しすぎて驚いた。樹林帯が長い山はやや中だるみして飽きることがあるが、八ヶ岳はどれだけ長くても飽きず、むしろ樹林帯が1番の見どころなのではとすら思う。 冬の八ヶ岳もそうだった。 初日は赤岳鉱泉に荷物をデポして赤岳へ。冬山のステップアップに赤岳はちょうど良いと同行者が誘ってくれた。怖かったことは否めないけれど確かに言う通り雪のコンディションが良ければ体力とギアだけで登れるレベルだなと印象。 今まで雪山は1000m前後しか経験がなか

    • ハウス・オブ・グッチ

      グッチ家を取り巻く血と経営権とブランドの意義の話。 実話に基づいているらしい。 身を切る決断をする時のヒリつく感じ、それをするアダム・ドライバーのかっこよさ、レディー・ガガのハマり役とか、感想は色々あるけど1番アツいトピックはジャレド・レトの怪演だった。 小太りな役を演じていたんだけどああいう特殊メイクってどうなの?とは思う。凡庸なのに才能があると勘違いする役で、最終的には身内(グッチ家)から手の平を返されるややかわいそうな役なんだがそれに小太りな人を当てるのが失礼な印象

      • 20220115_綿向山

        直前で寒波が来ていたこともあり、某サイトでは前日まで登山指数がC判定だったが当日行ってみるとお誂え向きな上天気、登山口に立った時点で大勝利の予感だった。 山を好きになるにつれ標高や険しさに関わらずどんな山も美しいと感じるようになったが、鈴鹿の山の魅力はやっぱりこの眺望だと思う。1000mやそこらの山とは思えないこの景色を眺めると軽めの疲労感と相まってうっとりしてしまう。 山頂ではバースデーケーキを作っていて笑ってしまった。 (聞こえていたのか一緒に食べませんか?と声をかけ

        • 20220104_伯耆大山

          元谷避難小屋で出会った気のいい玄人のおじさま2人に付いて行かせてもらい、七号尾根を登った。 ラッセルして進んでいると(蹴り込みでここが崩落したら…)と想像する。自分は死ぬリアルなイメージができると呼吸がめちゃくちゃ乱れることを知った。 前を行く玄人は「まぁ木に身体を打ち付けるくらいで死なねぇわガハハ」などと言って笑っていた。死ぬかもしれない状況を自らの判断でくぐり抜けてきた人はこんな感じになるんだろうか。 頼んでできることではないのでとても良い経験だったとも思うし、もう

        20220122_赤岳・硫黄岳

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          2021年の山

          ・1/9 明神平(桧塚奥峰) ・2/20 藤原岳 ・4/3 霊仙山 ・5/3 剣山 ・5/4 三嶺山 ・6/5 平治岳(くじゅう連山) ・6/5 大船山(くじゅう連山) ・6/6 白口岳(くじゅう連山) ・7/10 にゅう(北八ヶ岳) ・7/10 東天狗岳(北八ヶ岳) ・7/10 根石岳(北八ヶ岳) ・7/11 硫黄岳 ・7/22 飯豊山 ・7/24 谷川岳 ・8/7 薬師岳(太郎平) ・8/8 祖父岳(雲ノ平) ・9/19 妙高山 ・9/20 火打山 ・10/23 霊仙山

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          台北暮色

          過去も素性もよく分からない3人が知らないうちに交わり、交わったからといって何かが起こる訳でもない、軽やかで、静謐で、現実的な物語だったと思う。 現在の台北をうまく描けているらしい。 人と人の関係に過去は重要なのか?と考える。 好きな店のシェフ、趣味で繋がった人、たまたま飲んで意気投合した友人の友人、その人のこれまでを詳しく知らないが気心知れた人というのが自分の周りにも何人かいて、とても心地よいと感じる。 深めていくにつれ相手の過去に興味が湧いてくることはあるが、それを経た

          台北暮色

          偶然と想像

          全3編の短編集。 全体的にロングカットの自由会話劇で進むのがシンプルにすごい。 よくあるフレーズに無理やり落とし込まず、しっくりくる表現や言葉を手探りで選ぶように、慎重なテンポの会話が不思議な緊張感を生んでいた点がどの物語にも共通していたと思う。自分の感情ひいては自分そのものの輪郭をあぶりだそうと必死で頑張っている印象がある。 その営みがどれほど愉しくて尊く、同時に面倒でタフか、知っている(と自負している)分、いくらか刺さるものがある。 社会の中に人がいるのではなく人の生

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