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今世紀最大の発明が生まれた。読むだけでモテる電子書籍である。

その名の通り、その電子書籍を読めば何の努力もせずにモテるようになる。原因は不明。

ただし、1冊3000円の電子書籍を読むだけで、外見そのままでも異性にモテてしまうのである。

その即効性から、電子書籍は爆売れした。また、電子書籍ということで、店頭に行かずとも買えることから、シャイな人もそれを買うようになった。結果、5000万部の歴史的ヒットとなった。

これに伴い、電子書籍端末はもちろん、スマホでも電子書籍が読まれることが認知され、他の電子書籍作家にも恩恵が生まれた。

こうして、モテる人たちが急増したため、日本の未婚率が下がり、少子化も改善された。

ただし、一部の人には弊害も。

今まで、何もせずにモテていたイケメンたちが、モテなくなったのだ。旧来の「モテの独占」が崩壊したのである。

また、努力しなくてもモテるようになるので、「モテ」を煽るビジネスが衰退した。例えば、結婚相談所、情報商材、モテるためのセミナーなど。

このように、1つの電子書籍により、日本に大きな変化がもたらされた。これは一見、ポジティブのようにも思える。

ただし、結婚式が増えたことで、ご祝儀に悩む会社の上司が増えたことは言うまでもない。

※これはショートショート小説です。書いてあることは完全にフィクションです。

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