寝たくない。
だって、明日が来るじゃん。

足掻いたって無駄なのは分かってる。
でも、寝たら明日が来るじゃん。

太陽の光を見て、

あ、今日も一日が始まる。

これでいいじゃん。
だけど人間は、そうは出来ていないらしくて。
寝ないと次の日まぶたが重くなる。
顔も浮腫む。
なにより、元気が出なくなる。

よくよく考えたら、
次の日が怖いわけじゃない、みたい。
でも、夜が怖い。
布団を被った時の、まぶたを閉じた時の。

あの、あの、昔の記憶がぶわわっと蘇ってくる感じ。それがたまらなくて、辛くて、目が開いてしまう。

「今日、私、何ができたかな」
「あ、これ、やってない」
「これも」
「これも」

それがめいっぱい、一緒くたとなってしまって、私の胸に押し寄せる。
1度ポンコツになってしまった私は、目を閉じてもだめなのだ。

Twitterを開いて、閉じて、何故かまた開く。
体力が尽きるまで、携帯を触る。

明日が来るのが怖いわけじゃない。

ただ、今日が終わるのが怖いのだ。

後ろを振り向こうとするこの心が、
前に進もうとする体を嫌だと拒むんだ。

書いて、書いて、書いて、書いて。
そうして今日、何をしたかを整理する。
何をしていないか、は考えるのをとりあえずやめよう。

人間をおかしくさせるのは、
いつだって過去だという。
過去のことだけ考えさせていれば、人は簡単にダメになってしまうのだという。

そうならないように、深呼吸をして。

出来なかったことばかりみないで、
何ができたかを考える。

ゲームだけの日。
漫画だけの日。
youtubeだけの日。
ショッピングだけの日。

そういうだけの日があったって、きっといいはず。
そう、きっと、大丈夫なはず。

なくしたものばかり数えるな。
こんな声が聞こえてくる。

書いたら少し落ち着いてきた。

仕方ない、今日はもう終わってしまったんだから。むしろ、もう今日は始まっているのだ。

朝、太陽が出たと喜べるように。
大人しく、寝てみるとするか。

おやすみなさい。
良い夢が、等しく訪れますように。

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