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『ドン底人生』から始まるサクセスストーリーの数々。 1日5分読むだけで、あなたも人生変…

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『ドン底人生』から始まるサクセスストーリーの数々。 1日5分読むだけで、あなたも人生変わります。 ★現在配信中作品→「下克上パパ」

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「下克上パパ」ー8:後日談ー

ー8:後日談ー そういえば年下の上司である植村部長、 相変わらずエラそうなのは変わらなったが この前会社の経費の過剰な使い込みが発覚。 しばらく減給処分になったそうだ。 なんでも接待交際費の名目で、取引先と六本木で遊んでいたらしい。 元々はそんなヤツじゃなかったのに。 金と権力を持つと人は変わるのか? ちなみに、もう俺は「君付け」で呼ばれても気にしない。 なぜなら今はアイツより収入が高いから。 ネットでその仕組みを作ったから。 もう経済的優位に立っている以上、

    • 「下克上パパ」ー7:待ちに待ったこの瞬間ー

      ー7:待ちに待ったこの瞬間ー クリックすると、すぐにマニュアルが送られて来た。 サイトでノウハウが見れるらしい。 驚いたのはその圧倒的なコンテンツのボリューム。 成功哲学から始まり、ビジネスの基礎から具体的な手法まで 一つ一つ丁寧に解説されていた。 俺は、電車の合間や、会社の休み時間、寝る前の時間を利用して徹底的に勉強をした。 確かに難しい。 専門用語も出てくる。 作業も凄くめんどくさい。 でも、この先生の言っていることは正しいし、理に適っている。 報酬が入る仕

      • 「下克上パパ」ー6:最後の賭けー

        ー6:最後の賭けー どうすれば本業とは別に収入を作っていくことが出来るのか? それは大きく分けて2つ。 リアル、もしくはネット。 リアルとは荷物配達とかコンビニとか。 ネットはオンライン上で完結するもの。 俺はどちらかと言うとネットが良かった。 出来れば肉体労働はしたくない。 40を超えて今さら時給で働くのもちょっと違う。 パソコン一台で出来れば、時間や場所の制約を受けなくて良い。 スキマ時間に出来て継続的な収入になるのが理想。 在庫も抱えない、利益率が高い。

        • 「下克上パパ」ー5:妻からの探りー

          ー5:妻からの探りー あの日以来、俺は完全に自分を見失っていた。 まさかネットで騙されただなんて恥ずかしくて妻には言えない。 なんとか口座の残高だけは元に戻し 損失だけでも隠そうと必死だった。 ネットには相変わらず即金系のノウハウが並んでいる。 もう二度と騙されないぞと覚悟していたが、あのギラギラしたページを見ると、どうしても期待感が刺激されて、気持ちを抑えられなくなる自分がいる。 一つでも本物があれば逆転出来ると信じていた。 そして毎回その可能性に賭けた。 結

        「下克上パパ」ー8:後日談ー

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        • 参考文献など。
          1本
        • 逆転サクセスストーリー
          8本

        記事

          「下克上パパ」ー4:高揚感のその先ー

          「下克上パパ」ー4:高揚感のその先ー 値動きは見ていて面白い。 上に行ったり下に行ったり、激しく動いたかと思うとゆっくりになったり。 起動して数分経ったところで、ツールが反応した。 ん?? 今、買ったの?売ったの? 口座を見ると500円ほど口座が増えていた。 こ、これは!? 信じられない・・! 自分は最初にボタンを押しただけなのに、勝手に利益が出ている! 体が熱くなるものを感じた! 胡散臭いと思ったあのサイト。 実は本物だったのかもしれない、俺はついに手に

          「下克上パパ」ー4:高揚感のその先ー

          「下克上パパ」ー3:ギラギラのページー

          「下克上パパ」ー3:ギラギラのページー サイトをクリックすると、見るからに怪しげな男が腕組みをしている写真が目に飛び込んで来た。 なんでも、「このやり方」とやらを1日3分やるだけで 月収100万円ほどを稼げるようだ。 スクロールすると、儲けたお金で買ったという高級車や時計、シャンパンタワーに美女が写り込んでいる。 「バカバカしい」 「そんなに簡単に儲けられるなら苦労しないわ!」 そう呟いてパソコンを閉じた。 しかし妙に気にはなる。 もしかしたら世の中には俺の知ら

          「下克上パパ」ー3:ギラギラのページー

          「下克上パパ」ー2:下克上の決意ー

          ー2:下克上の決意ー 家に帰ると、娘はいつものように、学校の休み時間に書いた絵を見せて来る。 「お〜上手だね!かわいいね!」 そう言うと「ふふっ」と照れくさそうに微笑み部屋へと戻っていった。 妻はキッチンで食事の支度をしている。 今日はカレーかな、結婚して11年。いつもと変わらない日常。 でも、今日の俺の気持ちは違っていた。 どうも『会社あった事』で頭がつっかかっている。 「おかえり」両手にお皿を持った妻がやって来たので 思わず話した。 「あのさ、植村って覚えてる

          「下克上パパ」ー2:下克上の決意ー

          「下克上パパ」ー1:年下の上司ー

          ー1:年下の上司ー 「八坂君、」 そう呼び止められた瞬間、時が止まった 血が煮えたぎりそうになった 勤続20年、先輩としての尊厳、元・上司としてのプライド 全てが否定されたのだ 年功序列とはもう昔 今や有能?であれば平気で役職が変わる ウチの会社も例外ではなかった 人事変更の結果出来たのは 年下の上司 ^^^^^ しかもそれは 入社当初に面倒を見ていた4つ下の後輩 「八坂さん、もうオレ営業向いてないっす!」 なんて弱音を履いてた彼が、今やトップセールスマンに

          「下克上パパ」ー1:年下の上司ー