やってみたシリーズ②-1その後の流れ作業

本業がおろそかになると思いつつ目先の現金に踊らされる吾。
またまた行っちゃいました、流れ作業。
今日も「こんな簡単な作業でお金頂いて良いんですか?」という内容。
しかし今日はちょっとした事件が起きました。

りんごさんのお願い

前回のやってみたシリーズを読んでくださった方はお分かりでしょうが
声がハイヒールりんごさんにそっくりな責任者の女性が「明日(私が働いた次の日)絶対お休みしやんといてな。お願いよ!」と作業場に響きわたる声でお願いしてたんです。
あの時人は集まったのかなあ。そんなん聞いても誰も覚えてなさそうなんで聞かないすけど。
そして今日もりんごさんが叫んだ。
「明日は本当に本当に忙しいから絶対休まんといてよ!お願いよ!」
いまだかつてこんなに心に響かないお願いがあっただろうか。
ただただ「りんごさん、めっちゃ叫んだはるやん」と思うだけ。

りんごがごり押しする

りんごさんはひとりのフィリピン人スタッフの前に立ちはだかり
「明日絶対休まんといてよ!」と念を押した。
彼女は嘘がつけない性格なのか「来れやんかも」と返したらしい。
するとりんごがヒートアップ。(「さん」はどこへ行った!)
「あかんに、休むんやったらもう来たらあかんに!」
人が少なくて困ってるはずなのに来るなと?
まさにりんご、ごり押しの図である。

とばっちり

事の顛末をいとをおかし、と思っていた吾。
どこかから人の視線を感じ、恐る恐る振り返る。
出た!りんご農家の人(りんごさんの部下)。
「明日仕事あったら来れる?」農家の人が笑う。
かつてこんなに選択肢のない質問を受けたことがあったろうか。
「来れない」とは言うてくれるな!という圧を感じる。
そう、例えるなら水深200メートル位の圧。(肺が潰れるレベル)
言っちゃうよね。「来れなくも…ない…ですかね」

現金が何よりのごちそう

まあ、それはええのよ。あんな簡単な作業でお金もらえんねんから。
どちらかというと非常にありがたいお話なんだわ。
これで給料日まで美味しいものがたらふく食べられる♪
なので明日はまた流れ作業に身を投じる吾であった。

ここで終わりじゃないのよ、話は、HAHA

今日は事件があったと言いましたよね。
午後からお客さんがみえるとのことで、監督者が回ってきて言いました。
「ハーネスを引っ張り確認したらしっかりはめ込むようにしてください」「お客さんにアピールするようにオーバーリアクションでお願いします」
ここでは部品を作っているんだけど、ハーネス(線のかたまり)の両端に
カチッとはめ込む部品がついていて、それを引っ張り確認しながらはめ込んでいくわけ。
お客さんはそれをしっかりやってるか確認しに来るらしくて、良いところを見せたい現場監督さんは「オーバーリアクション」を要求したんだけど。

一抹の不安

吾は思った。「そんなん言うてええんかね?」
お客さんが来て作業場を回り始めると、吾は自分の作業に没頭してて周りを見ることも忘れてた。
「そんなんあかんわ」という声が聞こえて目を上げると、吾の隣の子の前に人だかりが…
オーバーリアクションしてハーネスを引きちぎったらしい。
やると思た!
だって「オーバーリアクションで!」と言った監督さんの動き、引きちぎらんばかりに引っ張ってたからね。彼女は素直にそれに従っただけ。

程ってもんがある?

家に帰って母に話したら「程っちゅーもんがあるやろ」って言ってたけど、それって日本人の常識よね。
「休まんといてな。お願い」が通用するのも日本人だけと思った方が良い。それも昭和の。
ま、我は昭和の人間やから明日も行くけどね。

意外とええ人ばっかり

吾、前に一度製造業で働いたことがあるんだけど(企画部だけどね)
見事なまでにきつい人ばっかりだったの。
それに比べると同じ製造業でもここの会社はええ人が多い気がする。
口調がきつくても人は悪くないって感じ。
だからって明後日も、と言われたら断るけどね。(足痛すぎやから)

簡単でも立ち仕事はきついのよ

作業は簡単やし、周りもええ人ばっかやし、現金入ってくるし、とええことばっかりでも立ち仕事はきつい。
何せちょっと歩いただけで足裏血だらけになる吾だもの。
だからごめん。週に1回が限界LOVERS。
そろそろ本業の締切を気にする時期だしね。

まとめるとやはり金の前には無力

流れ作業をやるなんて絶対無理、と思ったけどたまにならやっても良いかなって今は思う吾。もちろん現金がもらえるからである。
ここで働いて!と言われても給料日まで待つ生活はお断り。
(まあ、言われやんやろけど)
すぐに現金がもらえるならたいていのことは笑ってやり過ごせるからね。
何でそんなにお金が要るの?って聞かれるんだけど、「使っちゃうから」
そしてお金使いたいから明日も流れ作業頑張ってきます♪
(記事も書いてますのでね)


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