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【ぼちぼち往復書簡】手元に置く本、借りる本 From すみこ

ようこちゃん、数十年願い続けたものを手にしたってすごいね!!嬉しいねー!そして原書をプレゼントしてくれるという、いい友達がいるのも素敵だなぁ。かわいい本、ぜひ今度見せてね。

せっかくだから、今日は本繋がりの話をしようと思う。

わたし、東京の家を引き払ってから何度かの断捨離を経て、随分本は処分したんだよね。その頃のわたしにとっての本と言えば実用ノウハウ本ばかりだった。仕事に関するものの他に、良き妻となるノウハウとか、幸せな家庭を築く風水本とかもあって、今となってはウケるわ。本とさよならする事で、やみくもな一生懸命さとか、けなげさとかも手放せた感じがしてなんだかさっぱりしたものです。

この先はずっと一箇所に住むことはないな、と悟ってからは持ち物は極力少なくしていて、実家暮らしの今は、本はもっぱら図書館で借りるようにしています。積極的にバンバン読みたいわけじゃないので、知り合いの誰かがSNSとかでお勧めしている本が多いかな。大抵わたしの希望する本は地方都市の図書館蔵書にないのでリクエストするのだけど、『宇宙人の流儀』と『タンゴの真実』を同時にリクエストする人間像はアルゴリズムも困惑しちゃうかもね。

一方で手元に置きたい本というのもあるのよね。最近手に入れた本は『お父さん、日本のことを教えて!』という本です。『はじめての日本国史』とキャッチコピーにある通り歴史の内容がとてもやさしく解説してあるの。画像1


この本を手元に置くのは、この先も幾度となく開いて確認するだろうと予測するから。というのは、日本について自分は何も知らないなぁと反省したんだよね。アルゼンチンに住んでいる間に、日本についての質問を受ける機会は本当に多くてね、そして、答えられないこともとても多かった。あちらの人達は、国の成り立ちや将軍や、宗教についてもみんな史実だけに留まらず、自分の主張も交えて話すのに比べて、わたしの解説は本当にお粗末極まりなかったわけ。

小難しい歴史書は読む気になれないけれど、この本はとっても読みやすくて気に入っています。中にね、面白い逸話も書かれていたよ。ジョン・レノンの『イマジン』は日本の神道にインスピレーションを得て作られたって、知ってた?

既にひと通り読み終わっていたけれども、今日は公園で再びこの本を開いてみました。室蘭の桜は舞い散っている最中で、本に花びらが落ちてきたよ。

すみこ

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