Summer M

始めたばかりです。本や Netflixシリーズ、映画、音楽、写真、海外生活、型にはまら…

Summer M

始めたばかりです。本や Netflixシリーズ、映画、音楽、写真、海外生活、型にはまらない生き方のことなどを書いていきます。小さな本屋を開こうと計画中。(20年に渡る海外生活の後、帰国して奮闘中)

最近の記事

本と写真とレコードと

 4ヶ月ぶりの投稿です。この間、どうしていたのかというと、とってもすてきな読書会に参加し始めて、本を読む楽しみと本について誰かと話す楽しみを満喫しています。この話はまた書きますね。  おとといから今日(8月17日)の午後5時まで、世田谷区のある場所で、ささやかな本と写真の展示イベントをしています。  展示と言っても、アイスコーヒーを飲みながら気軽にお話しましょう、という感じで、本を手にとってのんびりしたり、レコードプレーヤーがあるので(安物ですが)、 レコードを持ってきて

    • 吉本ばななと村上春樹と宮本輝、そして読書について

       子供の頃はなぜかいつも悲しかった。よしもとばなな(当時は作家名がこう綴られていた。)の小説を読むと、いつもその感覚と景色を思い出す。  日曜日に窓から空を見上げ、流れていく雲を目で追っていたこと。庭にあった小さな池。裏庭から海岸沿いの松林へと続く砂丘。家のすぐ隣にある中学校の体育館の窓に反射する夕日。  普通の家庭に育ったと思っている。どこの家にもそれなりの問題はあるはずだから。だけど、あんなに悲しかったのはなぜだろう。  初めて読んだ彼女の小説は「TUGUMI」で、すっか

      • 旅する人生の始まり

         1995年、大学時代に初めて渡米し、ダラスとサンディエゴ、そしてデンバーに、合わせて9ヶ月ほど滞在しました。その4年後、アートを勉強するためにニューヨークに移り住み、14年をそこで過ごすことになるのですが、今日は、初めて渡米した年に経験した、忘れられない旅についてお話しします。(私がどうして、アメリカに憧れを抱くようになったかは「アメリカ文学との出会い - 北米への憧れ」という記事のなかでお話ししています。)  二十歳の夏、 ニューヨークからロスアンゼルスへ、アメリカ大陸

        • 「ロマンティック・コメディ」というドキュメンタリー映画

           春ですね!少しずつ暖かくなってきて、日が長くなってくるだけで、明るい気持ちになります。近所のお庭に色とりどりの花が咲いていたり、帰り道、桜の花びらが舞いおりてきて、ふと見上げると、空に三日月がかかっていたり。春が来たのは嬉しいけれど、もう4月?!と、時の流れの速さに驚いたりもしています。  さて、皆さんは海外のロマンティック・コメディ(ラブコメ)映画は好きですか?  先日、ロマコメ映画を分析して、自己発見の旅に出るフィルム・エッセイ「ロマンティック・コメディ」というドキュ

        本と写真とレコードと

          アメリカ文学との出会い - 北米への憧れ

           大学1年の夏休みに、米国の作家モナ・シンプソンの 「ここではないどこかへ」(原題 “Anywhere but here” 柴田元幸訳)という本に出会った。自由奔放な母親アデルが、娘のアンを女優にして新しい生活を手にするために、夫を捨て、中部の田舎町からカリフォルニアに車で向かう道中を描いた物語だ。  無断で持ち出した夫のクレジットカードを頼りに、なんとか旅を続けるふたり。まだ13歳のアンにとっては母親についていくしか選択肢がなく、そこには親子の葛藤があり、カリフォルニアに近

          アメリカ文学との出会い - 北米への憧れ

          憧れの野村訓市さんに会えた!

           下北沢の Bonus Track にあるお気に入りの書店「本屋B&B」は、毎日のようにイベントを開催しています。先日、『BRUTUS』『relax』『ku:nel』などの雑誌編集に携わってきた岡本仁さんの写真集刊行記念、「伝えるって何だろう」と題された、 岡本さんと野村訓市さんのトークイベントに参加してきました。    毎週日曜夜の野村訓市さんのラジオを聴くために一週間を頑張っていると言ってもいいほど、私は彼の番組が大好きで、1年前に帰国して以来、日本に馴染むのに苦労してい

          憧れの野村訓市さんに会えた!

          Everything Everywhere All At Once(エブエブ)はやっぱりすごかった!

           アカデミー賞で7冠を獲得した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』観てきました!去年から待っていたんです。  めちゃくちゃ面白かった!今まで観たこともないような映画です。25年前に「パルプフィクション」を観た時の衝撃を思い出しました。ストーリーの奇抜さ、マルチバースを取り入れた世界観のユニークさ、と言葉で説明しても、伝わらないですよね?  主人公エヴリンの一家は中国からの移民で、コインランドリーを経営しています。日々の雑務に追われ疲れ切っているエヴリンは

          Everything Everywhere All At Once(エブエブ)はやっぱりすごかった!

          春の訪れ

           あっという間にもう3月ですね。  数日前に近所を走っていたら、早咲きの桜の木々を見つけました。  大人になると、3月は春の訪れに嬉しくなる季節ですが、学生のみなさんにとっては卒業式のシーズンなので、少し切ない気持ちになる人もいるかもしれません。  先日ラジオから、ユーミンさんの「冬の終り」が流れてきて、久しぶりに聴いたこの曲は、今でも切なくて美しくて、涙が出てきてしまいました。  春は大好きな季節です。今朝も風があたたかくて、それだけで幸せな気持ちになれる今日この頃です。

          春の訪れ

          心にも栄養を

           体に栄養が必要なように、心にも栄養が必要です。  それが足りなくなると、心がカラカラに乾いてあまり物事を感じなくなってしまったり、日々の生活で疲れた心が元気に回復しなかったりします。  好きな曲を見つけるととってもハッピーな気持ちになるし、いい映画や面白いシリーズを観ると元気になれたりしますよね。本を読んで新しい発見があったり、ラジオを聴いていて、思いがけなく大切な情報を得られたり。  いつもとは違う道を通ってみるとか、行ったことのない店に入ってみるとか。  しばらく話し

          心にも栄養を

          自己紹介代わりの本の話 1

           大人になるまで、すべての人が小説を読んでいるものだと思っていました。小説を読まない人たちが存在するという事実を知った時は衝撃でした。  どんな本を読んでいるか、読んできたかは、その人を知る手がかりになります。(音楽や映画もそうだけれど。)  本の話はこれから少しづつしていくつもりですが、小さな本屋を開く計画中の未来の店主として、どんな本を読んできて、何が好きだったかを、自己紹介代わりにざっとお話ししたいと思います。  子供の頃から絵本や本が好きで、「ぼくは王さま」シリー

          自己紹介代わりの本の話 1

          J-WAVE 注目の番組 “GRAND MARQUEE” グランドマーキー

           2021年に東京に戻ってきてから、ほぼ毎日 J-WAVE を聴いています。  好きで聴いている番組もあれば、ただ流している時もありますが、気に入って聴いているのは、毎朝の別所哲也さん(いくつになっても温かい人柄がにじみ出るトークで、お茶目でかわいい!)の番組と19時からグローバーさんがパーソナリティを務めている “JAM THE PLANET”。これは在宅の仕事をしながら聴いていることが多く、グローバーさんの優しい話し方と声に癒されています。内容も国際的な情報が多くて、

          J-WAVE 注目の番組 “GRAND MARQUEE” グランドマーキー

          Netflix 「First Love 初恋」に惹かれた理由

           宇多田ヒカルさんの歌を、好んで聴いたことはありませんでした。最初から、なんとなく自分とは合わない気がしていたので、避けていたと言ってもいいかもしれません。  Netflix で昨年リリースされたシリーズ「 First Love 初恋」。これも、満島ひかりさんに以前から違和感があったので、観る気はなかったんです。  ここで少し話はずれますが、私はもう10数年、Netflix にお世話になっています。カリフォルニアでもともとDVDレンタルサービスを提供していたこの会社は、2

          Netflix 「First Love 初恋」に惹かれた理由